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決定論について
決定論について知りたいのですが、意味を辞書で調べると「全ては神や運命に決定されていて、人が人の意志を主張するのは人が無知だからだとする立場」というようなことが書いてありました。 ところが、私が買った本には「原因が一つ決まれば結果が一つ決まるという考え」とし、「今のやり方を変えれば未来にも影響を及ぼせる」としています。 私には辞書と本が同じことを言っているように思えないのですが、解釈の仕方が間違っているのでしょうか。それとも「~的決定論」のように、接頭語がつくことで意味が変わってくるのでしょうか。 どなたかご返答下されば嬉しく思います。
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哲学的な意味としては、辞書に載っている意味の ほうが一般的だと思われます。 youshiroさんの買った本に書いてある意味は、 物理学等において「確率論」の対立概念として 用いられる際の「決定論」の意味ですね。 後者の意味で「決定論」を理解しておいて、 物事の原因のそのまた原因のそのまた原因の… とさかのぼっていくと、全ての物事の原因となる 一番最初の原因にたどり着くことになります。 これを第一原因といいますが、この第一原因が 神によって決められているとか、宇宙の誕生の 際にすでに決められているとかいうふうに考えると、 前者の意味での「決定論」が出てくるわけです。
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- apple-man
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誰が、あるいは何が決定しているかと考えるかで 表現が変わっているだけです。 ですから、全ては(自然法則や)神や運命に決定されていて、・・・ と自然法則を付け加えれば、 「原因が一つ決まれば結果が一つ決まるという考え」 も間違っていないことが分かると思います。 この場合だと、原因は人間が決められますが、 そもそも人間の意思も神経活動という自然法則 の結果です。しかし、人は神が創ったものと 解釈すれば、これも神の意思ということになる。 >「~的決定論」のように、接頭語がつくことで意味が変わってくるのでしょうか。 決定論だと分かっているのに、予め決定できない 現象があるんです。 >「原因が一つ決まれば結果が一つ決まるという考え」 の例として、高校までの物理でやるような、 物理法則があります。例えば物を投げると いう動作は、放物線の式(運命)が あり、そこに座標、初速度、物体の重さ(原因) を1つ決めてやれば、何秒後にその物体が どこにあるか(結果)が1つ決まるわけです。 原因と運命がはっきりしているものを 決定論としてもいいと思うのですが、 原因と運命がはっきりしていても 結果が予め1つに決められない現象が あります。 非決定論的決定論とか確率的決定論とか、 決定論的系からくる確率的な結果など といい、物理学の世界ではカオス、カオス 力学と呼ばれています。 カオスの説明は長くなるので省略しますが、 式(運命)と初期値(原因)が分かっても 計算で決定できない自然現象などの ことをいうものです。
お礼
>非決定論的決定論とか確率的決定論とか、決定論的系からくる確率的な結果などといい、物理学の世界ではカオス、カオス力学と呼ばれています。 何やら難しそうですが、興味が出てきたのでカオスについても調べてみようと思います。 回答して下さり、ありがとうございました。
お礼
明瞭な回答、ありがとうございます。 納得することが出来ました。