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生きとし生けるもの 文法的にどう説明されますか
生きとし生けるもの 世に生きている全てのものという意味で用いられます。 しばしば眼にすることばですが、その本当の意味や文法的な成り立ちが理解できません。 文法的にどう説明されて、どういう成り立ちかを教えていただけないでしょうか。
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古今和歌集仮名序にでてくる言葉です。 「生きているものすべて」という意味です。 「と」は同じものを結合する格助詞で、「ありとあらゆる」の「と」と同じです。 「し」は強調の副助詞で、「いつしか」「かならずしも」の「し」と同じです。 過去に同様の質問があります。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=894395 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=938181
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- garamond
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#2です。 すでに#1さんの回答がありました。 「し」については、#1さんのように副助詞とする方がよいと思いますので、訂正させてください。
- garamond
- ベストアンサー率53% (1119/2111)
「し」がちょっと分かりにくいですが、間投助詞で強めのはたらきがあります。「名にし負ふ」の「し」と同様です。文意を考えるときはひとまず除外してかまいません。 次に、「し」の前の「と」は格助詞です。基本的には「山と積む」の「と」から来ていますが、ちょっと特殊な用法で、動詞の連用形に付きます。例はあまり多くありませんが、「ありとある」(現代でも「ありとあらゆる」は生き残っていますね)が同じ用法です。 この表現の意味は「これだけあるという、そのありったけ、全部」ですね。 それと同様に「生命のあるものがこれだけいるとすれば、その全部(例外はない)」という意味です。 「生ける」について触れておきます。 「生く」に完了の助動詞「り」の連体形が付いたものです。「生ける屍(しかばね)」は現代でも使われますね。「生きている」の意です。 注意すべきは「り」が付くことで分かるように、この「生く」は五段活用だということです。 後には上二段活用が普通になります。 以上で、一応文法的な説明はできたと思っていますが、分からないところ、違うと思われる所など、補足をお願いします。説明の誤りも無いとはいえません。
お礼
ありがとうございました。知らなくても日常に困ることはありませんが、気になっていました。