- ベストアンサー
北原白秋の「月と胡桃」について知りたい
- 私は中学を卒業し、北原白秋の「月と胡桃」の詩集を頂くことになりました。
- 昭和四年に発行されたこの本について、詳しい情報を知りたいです。
- もしも「月と胡桃」の詩集について知っている方がいらっしゃれば、教えていただけると嬉しいです。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 答えるに当たって少々調べてみましたが、counoさんの読書の範囲、言葉の遣い方等、なかなかのものですね。先生がこのような取り計らいをしてくれるのも、さもありなんということかもしれません。 さて、この本自体は、質問にも有る通りに昭和4年に梓書房から刊行された童謡を集めた本のようです。白秋の童謡に付いてはcounoさん自身の方が詳しそうですから触れないで置きます。 この程度のことは既に国会図書館などで検索してご存知かもしれません。もし調べていないなら今から検索するのも楽しいですよ。 http://opac.ndl.go.jp/ 国会にはこれは収蔵されていませんが、都立図書館には在ります。 http://www.library.metro.tokyo.jp/ 更に主に大学図書館を結んで構築されているこちらで検索すると、 http://webcatplus.nii.ac.jp/assoc.cgi 初版である梓書房版を所蔵しているのは僅かに4館のみと判ります。 次に古書店を見てみましょう。いくつか在る古書店検索サイトで調べても、この初版を置いてある店は1軒しか見つかりません。判り易いのでこちらを挙げておきます。 http://www.murasakishikibu.co.jp/oldbook/sgenji.html ここではかなり高額な初版と、もう1冊ほるぷ出版による復刻版が並んだ結果が出ます。 ここからは推測になります。学校にあるその本は戦前の初版ではなく、ほるぷの復刻版ではないでしょうか。昭和40年代の半ばくらいのことでしたが、ほるぷは、明治から昭和初期の著名文学作品の初版を忠実に再現した復刻版を、数十冊のセットで発行していました。今でも古書店にはこれが多数出て来ます。 質問文からはそれが図書館の蔵書とは思えません。おそらくは以前在職されていた先生か或いは学校の関係者が、役に立ててもらうことを望んで、置いて行かれたものではないだろうかと想います。 ほるぷ版ならば奥付に「ほるぷ」、「復刻」という文字が必ず入っています。それならば折りに触れて手にする愛読の書にするも善し。もしそうでないなら、これはこれで僥倖と喜んで、のちのちまで大切にして下さい。 最後に製本の用語ですが、参考URLで「小口(こぐち)」、「天金(てんきん)」という語を調べてみると良いでしょう。現在では書籍よりも手帳などで見掛ける機会の方が多いですが、装飾の一つです。 高校に進まれてもご自分の本の世界を育てて行かれますように。
お礼
返答を頂いてから少し時間が経ってしまいましたが、学校で確認して参りました。 ichien様のご推測通り学校関係者からの寄贈品で、ほるぷ出版からの復刻版だったようです。 けれど私にとってはどちらでも大切な学校からの頂き物で、好きな作家の本と言う事には変わりないので ichien様のおっしゃるとおりに、愛読の書にし、のちのちまで大切にしたいと思っています。 お手を煩わせて申し訳ありませんでした。「用語集」も大変面白く、勉強になりました。 そして、私には勿体無いお言葉を有難う御座いました。 まだまだ未熟な身ですが、これからも本を読み続けたいと思います。お心遣い感謝致します。 丁寧なご回答、どうも有難う御座いました。