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北原白秋「飢えたるもの」の読み方について
北原白秋の「飢えたるもの」 物恋ふる掌の上へ とはじまるのですが、 この文の読み方は 「ものこいふ(う)るてのひらへへ」で 正しいのでしょうか。 とくに「へへ」のところがわかりづらい。 なぜ「上」を「へ」と読ませるのでしょうか。 音数のうえではそのほうが自然というのは 感じられますが、なぜ「へ」なのか。 そういう読ませ方の例が他にもあるのでしょうか。 教えてください。
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「へ」は、現代語では使われませんが、古語ではそれなりに用いられる用法です。 「yahoo!辞書」等に収録されている「大辞林」では、次のように解説されています。 -------------------------------- へ 【▽上】 「へ」を大辞泉でも検索する あるものの表面。うえ。 ・ 誰か浮かべし酒杯(さかずき)の―に〔出展: 万葉 840〕 ・ 岩の―に小猿米焼く米だにも食(た)げて通らせ〔出展: 日本書紀(皇極)〕 〔補説〕 主として「…のうへ」の「う」の脱落した「のへ」の形で見られる ------------------------------- http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%B8&dtype=0&stype=1&dname=0ss&pagenum=1&index=117521700000 手元に辞書や事典がなくても、ネットに接続できさえすれば、いろんなことが調べられる便利な時代になりました。無料で提供されているサービスですので、しっかり活用なさってくださいませ。 ちなみに「へ」は、漢字で表記すると「辺」もしくは「方」で、「~のあたり」「~のほとり」等の意味で用いられるものもあります。
お礼
明快にわかりました。 どうもありがとうございます。 手元に大辞林ありました・・・