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ところだった/そうになった/(ぬ)んばかり(に)

 いつもお世話になっております。  教科書にこう書いてあります。 ●もう少しで(もうちょっと<口語>)+動詞基本形+ところだった ●もう少しで+動詞連用形+そうになった  この文型について四箇所お伺いします。 1.「もう少しで(もうちょっと)」のところ、ほかの言葉と置き換えることもできるのでしょうか。たとえば:「今にも」、「もうすぐ」など。また、省略しても宜しいのでしょうか。 2.「ところだった」と「そうになった」のところ、「そうだった」でも宜しいのでしょうか。たとえば:「もう少しで倒れそうだった」は正しいのでしょうか。 3.上記の文型は下記の文型との区別がよく付けません。使い分けでもあるのでしょうか。 ●動詞未然形+(ぬ)んばかり(に)  上記の「もう少しで倒れるところだった」や「もう少しで倒れそうになった」を「倒れんばかりだった」と変えることもできるのでしょうか。 4.「ところだった」と「そうになった」は一応『過去形の「た」で終わる』と暗記しましたが、「倒れんばかりだった。」と「倒れんばかりだ。」のどちらが正しいのか自信がありません。  日本語を何年間も勉強していますが、まだまだ文章がうまく書けません。質問文の中で不自然な表現がありましたら、それも併せて指摘していただければ助かります。    以上宜しくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.6

【1】「もう少しで」を「今にも・もうすぐ」に置き換えできますか? ・もう少しで~ところでした(過去、起こりかけたこと) ・  今にも~しそうです (現在、起こりかけていること) ・ もうすぐ~でしょう  (未来、起こりそうなこと) が基本です。「死ぬ」であてはめた場合は、 ・もう少しで死ぬところでした ・今にも死にそうです ・もうすぐ死ぬでしょう 普通は下のようには言いません。 ・今にも死ぬところでした  (X…でもちょっと△) ・今にも死にそうになった  (X…でもちょっと△) ・もうすぐ死ぬところでした (X) ・もうすぐ死にそうになった (X) 動詞にも、状態をいうもの、瞬間的なもの、継続的なものと色々ありますから、置き換えで不自然に聞こえるものがないとは言えません。基本に従うのがよいでしょう。 「もう少しで」は省略可能です。その場合、瀬戸際の緊迫感が薄れます。 ・(もう少しで) 雨に降られるところでした ただし、下の文は「もう少しで」を省くと一文の解釈の幅が大きく広がります。 ・(もう少しで) 電車が来るところでした 車を運転していて踏切で脱輪して焦った話とも、駅に付くとちょうど良いタイミングで電車が来た話とも読めてしまいます。 通常は話の流れでわかりますから、省略して支障ありません。 【2】「もう少しで~しそうだった」と言えますか? 文法的には言えます。 ただし「ところだった・そうになった・そうだった」を常に置きかえて問題ないかは文脈次第です。 ・もう少しで泣きそうになった ・もう少しで泣きそうだった 上の文は「泣く人=自分(発言者)」、 下の文は「泣く人=目前の彼女?」だと想定させる表現です。 主語が省かれやすいのが日本語の特徴です。そのかわりに、こういう文末の微妙な伝え方の違いが重要になります。文脈で分かるからといって、疎かにしてよいものではありません。 (1) もう少しで倒れそうだった (2) もう少しで倒れそうになった (3) もう少しで倒れるところだった (1)~(3)の文の違いを検証してみます。 友だち:「ピサの斜塔を見てきたんだってね。どうだった?」 わたし:「(?)」 イタリア旅行についての会話の(?)に(1)~(3)をあてはめてみます。 (1)は自然です。 (2)は熱射病か何かで自分が倒れそうです。状態が移ったという意味があるからです。 (3)「ところだった」という言い方が、事を瞬間的に受け止めすぎて少し変です。 3つの文は常に同じとは言えないようです。 今度は問題の文で考えてみます。 バスの中でのことです───。 急ブレーキに、乗客はつんのめった。 何人かは、(?)。 この文だと(1)~(3)のどれを入れても不自然に聞こえません。 ピサの斜塔がずっと倒れそうな状態であり続けているがために不自然に聞こえた(2),(3)は、(1)よりも情報量が多い言い方にはなっています。ただ、その差が引き立っていないだけです。 【3】「倒れるところだった」を「倒れんばかりだった」と置き換えできますか? 「そうだった」文との差は2で述べましたので、ここでは「ところ」と「ばかり」の差について述べます。 結論から言いますと置き換え可能です。しかし若干のニュアンスの差があります。 ・今来た__だ。( ところ / ばかり ) 「ところ」と「ばかり」、どちらも「ちょうどそうした直後」という点で同じ意味です。どちらを用いても差がない場合も多いですが、一方がより相応しい場合もあります。 ・遅れております急行は、今しがた△△駅を出た__です。(ところ) ・お爺ちゃんが亡くなった__だから、お祭りは控えようと思うの。(ばかり) 微妙な差ですが、時間的な直後に注目するときに「ところ」を、 心情的な直後に注目するときに「ばかり」を使う傾向があります。 加えて一つ大きな差は、「ばかり」は言外の含みを持つということです。 電話:(ルルル……) 女性:「はい、もしもし、△△です」 母親:「お母さんよ」 女性:「いま帰った__なのよ」 (ところ・ばかり) 上で「ところ」だと、「帰った直後だよ」という事実を伝達しているだけですが、 「ばかり」だと『それでドタバタしてて、電話が迷惑なんだけど……』という意味深長な含みもプロミネンス次第で伝えることができます。 問題の文で比較してみます。 ・急ブレーキに、もう少しで倒れるところだった ・急ブレーキに、もう少しで倒れんばかりだった 上は、倒れそうだったという情景描写に徹していて、 下は、情景描写に加えて、それほど急ブレーキが激しかったのよ、という点をより強調しようとしています。 【4】「倒れんばかりだった」と「倒れんばかりだ」のどちらが正しいのですか? 倒れんばかりだった=倒れんばかりでした   倒れんばかりだ=倒れんばかりです で、過去・現在の差です。 よって、正しいのは「倒れんばかりだった」の方です。 --- ※アドバイス 過去のawayuki_chさんのご質問をいくつか見ていて思うのですが、引用される例文が少し短すぎる気がします。文が短いとそれだけ解釈の幅が広がり、回答にもバラつきが出ます。それは誰かが間違っているというわけではないのです。専門に研究している学者の説がすでに対立していたり、方言や個々人の慣れで正反対になったりします。 awayuki_chさんにとって、質問したことがかえって混乱を増しただけに終わったとしたら、それはとても残念なことです。そうならないために、口頭語・文章語の区分を明記することと、例文の量を増やすこと(より文脈を明確にするということ)に注意されるとよいでしょう。とくに「は・が」の違いなどは、短い一文ではどうとも言えないことです。短い文では「は・が」の違いを掴む練習になりません。

awayuki_ch
質問者

お礼

 いつもお世話になっております。  ご親切に回答していただき誠にありがとうございました。具体的な例文と一緒に説明してくださって、理解しやすくなりました。本当にありがとうございました。  「は」と「が」の区別はもう何回も伺いましたが、シチュエーションによって、判断できないところがやはり多いと思います。これから質問文の中の「は」と「が」の誤用のところをご指摘いただければ非常に幸いと思います。がんばります!

その他の回答 (6)

noname#11434
noname#11434
回答No.7

♯5 ですが、読み違えてしまってすみませんでした! awayukiさんは正しい用語で書かれていたのに、こちらの勘違いだったんですね。たいへん失礼しました! 私がそそっかしかっただけですが、3.の質問の文はこうすると、より分かりやすいかもしれません。 3.上記の二つの文型は、次の文型との区別がよく付けられません。 でも、あくまで私の勘違いでしたので、済みませんでした! 日本語って難しいです(もちろん、どんな言葉もですが)。回答に悩むってことは、普段正確に使えていないってことなのかなとも思います。 たいへん失礼いたしました!!

awayuki_ch
質問者

お礼

 再びありがとうございます。  お気になさらないでください。私の書き方はよくないので、誤解させたと思います。「がよく付けられません」の書き方はとても役立ちました。これからも宜しくお願い致します。

noname#11434
noname#11434
回答No.5

1.場合によると思いますので、具体的な文を作って考えて見たいと思います。 「もう少しでお膳をひっくり返してしまうところだった。」 この場合の「もう少しで」に置き換えられそうな言葉を探して見ますと、「危うく」、「もうちょっとで」、「あと少しで」(可ですが、この場合やや不自然)などでしょうか。「もう少しで」というのは仮定的な言葉ですので、その内容を説明する具体的な言葉が加えられることもあります。例えば、「もう二三杯よけいに飲んでいたら危うくお膳をひっくり返してしまうところだった。」(失礼!)とか「君が注意してくれなかったら、もう少しでお膳をひっくり返してしまうところだった。」など。 省略も出来ます。ただ、「もう少しで」があるほうが、「危ないところだった」という感じが良く出ると思います。 2.「もう少しで倒れそうだった」は正しいです。この文は、「もう少しで倒れるところだった」とも言えます。この二つの文はほとんど同じニュアンスですが、「もう少しで倒れそうになった」というのは僅かにニュアンスが違うように感じます。前二者は、「危うく倒れるところだった」という事実を言っているのに対して、後者は「倒れるか倒れないか」のその場面に、より臨場している感じがします。私の感覚ですけれど。 3. ●もう少しで(もうちょっと<口語>)+動詞基本形+ところだった   ●もう少しで+動詞連用形+そうになった この区別は難しいですね。前項で説明したように、後者のほうが、より臨場感のある表現ということになるでしょうか。これも一般的な説明が難しいので例を挙げて見ます。 「もう少しで赤点を取るところだった」 「もう少しで赤点を取りそうになった」 前者は、「危ないところだったんだ。でも何とか免れたよ。」と、安堵感を得た現在の時点から、やや余裕を持って語っている感じです(もしかしたら、笑い話的に)。 後者は、その危ないところだった時のことを今のことのように思い浮かべて、そのときの冷や汗ものの感覚を再体験しつつ語っているニュアンスがややあるように感じます。(より現在に近い感覚で話している感じ) もう一例。 「もう少しで秘密を漏らしてしまうところだった」 「もう少しで秘密を漏らしそうになった」 この表現でも、後者により臨場感があるように思います。 とても、微妙なところなので、あくまで私の感覚を検証して見た回答です。 4.「倒れんばかりだった」は過去形ですから、過去に見た情景や自分の体験を回想して、現在の時点で語っていることになります。「倒れんばかりだ」は現在形ですので、今目の前で見ていることの事実描写をしている表現ですね。 「雷に撃たれたために、その木は今にも倒れんばかりだった。」(過去の回想) 「台風に煽られて、庭の大木が今にも倒れんばかりだ。」(現在の描写) とてもきれいな日本語で、私から拝見すれば驚くばかりですが、質問文中で気になった点を一箇所だけ指摘させていただきます。 「3.上記の文型は下記の文型との区別がよく付けません。使い分けでもあるのでしょうか。」 「最初の文型と二番目の文型との区別がよく付きません。」のほうが良いと思います。または、「上の文型は下の文型との区別が良く付けられません。」ではないかと思います。「よく付けません」は「よく付きません」、もしくは「よく付けられません」だと思います。また、「上記」「下記」という言葉は、「これを言っている文『以前に』書かれている」ものが「上記」で、「この文のあとに『これから』書かれる」ものが「下記」というように普通は使われます。「最初の文型」「二番目の文型」、または単に「上の文型」「下の文型」としたほうが誤解がない様に思いました(ご質問の文章に関してはすぐ分かりましたが、「上記」「下記」という言葉に一瞬戸惑いましたので)。 とても、微妙なご質問でお答えするのが難しかったです。いろいろなご意見があると思いますので、その中の一つの回答として参考にしていただければ幸いです。

awayuki_ch
質問者

お礼

 いつもお世話になっております。ご親切に教えていただき誠にありがとうございました。大変いい勉強になりました。ご添削もありがとうございました。「よく付けられません」は書きたい文です。

awayuki_ch
質問者

補足

 誤解させてしまって、本当に申し訳ありませんでした。私は「もう少しで(もうちょっと<口語>)+動詞基本形+ところだった」と「もう少しで+動詞連用形+そうになった」の区別を聞いていたのではなくて、この二つの文型と「動詞未然形+(ぬ)んばかり(に)」との間の区別を聞きたかったのです。下手な日本語、本当に申し訳ありませんでした。

回答No.4

今回もいい質問ですね。いつも感心しています。 1 「あやうく(あぶなく)」「すんでのところで」がよい表現だと思います。   「もう少しで」は平易ですが、比較するとやや俗な表現です。   「今にも倒れるところだった。」「今にも倒れそうになった。」はやや不自然。   しかし、   「今にも倒れそうだ。」「今にも倒れそうだった。」なら問題ありません。 2 「そうだった」も使えます。最適な表現ではないいが通じます。 3 「ぬ」は意味が通じません。「ん」でなければいけません。  「ぬ」は古い打消の助動詞「ず」の系統。  「ん」は古い推量の助動詞「む」の系統。婉曲の意味です。さて、  「もう少しで倒れんばかりに」  「あやうく倒れんばかりに」  「すんでのところで倒れんばかりに」 どれも不自然ですね。  使える場合があるかもしれないですが、使わない方がベターでしょう。  「今にも倒れんばかりに」は使えます。(これは4の回答にもなっていますね。)以上は「だ(った)」の終止形でも同様です。

awayuki_ch
質問者

お礼

 いつもお世話になっております。  ご親切に答えていただき誠にありがとうございます。ご指摘された「あやうく」はよく目にしております。教科書の「もう少しで」より書き言葉としてよりよい表現ですね。大変いい勉強になりました。本当にありがとうございました。

  • zato
  • ベストアンサー率60% (2090/3478)
回答No.3

1.他の言葉に置き換えるという例が思いつかないので、「今にも」「もうすぐ」だけ検討してみます。   「今にも 倒れる ところだった」 「今にも 倒れ そうになった」   これは正しいと思います。 過去形に「今にも」という間もない未来を示す言葉を使うと臨場感あふれる説明文章になるようです。   「もうすぐ 倒れる ところだった」 「もうすぐ 倒れ そうになった」   これは正しくないと思います。 過去形に「もうすぐ」という間のある未来を示す言葉は使えないです。 「今にも」「もうすぐ」「もう少しで」「もうちょっとで」 これらは微妙な違いなんですが、「もうすぐ」以外は間のない未来を示す言葉と取れます。 ほとんど現在に近い感じを受けます。 「もうすぐ」は少し間がありますので現在というより未来という感じを受けます。 省略しても通じますが、臨場感が減った感じがします。 2.正しいです。 3.「動詞未然形+(ぬ)んばかり(に)」 これは少し古い言葉です。 古めかしい印象、堅苦しい印象があります。 使ったら変というわけではないですが、その微妙な効果(堅苦しく大げさな効果)を狙って使うことができるまでは、使わない方が無難です。 例えばですが、「天狗が山頂から倒れんばかりに下界を覗き込んだ」という文は大仰な感じがよく表れますが、「赤ちゃんが階段の上から倒れんばかりに下を見た」という文はちょっとおかしいのです。 「赤ちゃんが階段の上から下を見ていたその様子は、今にも倒れそうでした。」という文の方が合います。 「倒れんばかりだった」という言葉も正しいです。 4.「倒れんばかりだった」 「倒れんばかりだ」 はどちらも正しいです。   「倒れんばかりだった」→これは過去形ですので、既に起こったこと、終わったことです。   「倒れんばかりだ」→これは現在形ですので、今現在倒れそうなのです。 助けてあげてください。(笑)

awayuki_ch
質問者

お礼

 いつもお世話になっております。  ご親切に答えていただき誠にありがとうございます。特に、3についてのご説明が非常に助かりました。大変いい勉強になりました。本当にありがとうございました。

  • himeyuri
  • ベストアンサー率41% (841/2038)
回答No.2

1. >.「もう少しで(もうちょっと)」のところ、ほかの言葉と置き換えることもできるのでしょうか。たとえば:「今にも」、「もうすぐ」など。 「もう少しで(もうちょっと)」を使用するときには、 「もう少しで(もうちょっと)、倒れそうになった」 「今にも」を使用すると 「今にも、倒れそうになった」になって距離感があるように受け取れます。 つまり、その場、近くに居合わせたようではなく、距離があって第3者的な意見、感想などに思えます。 これをその場に居たように表現するのであれば、 「今にも、倒れそうだった」になります。 が、これも少し距離感があったり、第3者的な印象が残りますね^^; 「もうすぐ」を使用すると、 「もうすぐ、倒れそうになった」ということになります。 これはおかしな文章となりますね^^; 「もうすぐ」という言葉には「期待」が含まれていることが多いです。 「もうすぐ、到着する」「もうすぐ、解決する」など。 ですから、例であげている「倒れそうになった」には使用することはないと思います。 「もう、すぐにでも倒れそうだった」「もう、すぐにでも倒れそうになった」となると話は別になります。 しかし、この「もう、すぐにでも」は「もう少し」「もうちょっと」と同意として取れます。 言い回しが変わっただけですね^^; もうちょっと>もう少し>今にも>もうすぐ・・・の順番で臨場感があります。 >また、省略しても宜しいのでしょうか。 省略してもかまいませんが、先に言ったように「もう少し」などを加えたほうが臨場感が増します。 「もうちょっと」「もう少し」は口語、「いま少し」「いまにも」「今にも」などは口語ではなく、文章での表現として使用することが多いと思います。 2.正しいですよ^^ 充分意味が伝わります。 3.>上記の「もう少しで倒れるところだった」や「もう少しで倒れそうになった」を「倒れんばかりだった」と変えることもできるのでしょうか。 出来ます。 ただ、「倒れんばかりだった」は口語としてはあまり使用しませんね^^; 4.「倒れんばかりだった」は過去形。 「倒れんばかりだ」は過去形ではありません。 「倒れんばかり」と「だ」という断言する言葉がくっ付いているだけです。 「倒れんばかりだ」を言い換えると「倒れそうだ」になります。つまりは現在進行形に使用される言葉ですね。 簡単に言うと、「た」が語尾に付く場合は過去形になる、しかし、「だ」が語尾に付く場合は「断言」する場合に使用する・・・です。 「だった」の語尾も「だ」ではなく、「た」になってますね^^ 今回は難しいですね^^;間違いがあるかもしれません。間違いがある場合は他の方が指摘してくださいますように。^^;;;

awayuki_ch
質問者

お礼

 いつもお世話になっております。  ご親切に答えていただき誠にありがとうございます。大変いい勉強になりました。本当にありがとうございました。

回答No.1

 1.「今にも」で置きかえることは可能です。しかし「もうすぐ」で置きかえるとやや不自然な日本語になります。この場合「もう少しで」という部分に相当する言葉には、後に続く動詞の内容が間を置かずに、あと一息で、すんでのところで実際にそうなってしまうところだった、という緊迫感がなければいけないのですが、「もうすぐ」となると「今にも」よりも余裕のある感じにとられてしまいます。危機一髪! という感じが足りないのです。「もうすぐ」ではどこか幼い感じの日本語になってしまうでしょう。「あと一息で」「すんでのところで」「あやういところで」などで置きかえるのがいいでしょう。省略することも可能ですが、前後の文脈から「危機一髪!」の感じが自然と読みとれるようになっていないと奇異な感じがします。  2.「そうだった」も可能です。日本語の特質として「倒れそうになった」「倒れそうだった」どちらも過去のことの回想として使えますので、両者は通常、文章のスタイルや雰囲気で使いわけられます。くわしく言うと、「倒れそうになった」にはその場にいて直接目にした感じ、「倒れそうだった」にはやや対象と距離感をおいて観察したり報告するような感じがあります。  3.「ところだった」には対象と距離感をおいて観察したり報告するような感じが、「そうになった」にはその場にいて直接目にした感じが、あります。「だった」と「なった」の違いです。この相違は、「ところだった」が内容を外から客観的に見るニュアンスがつよいのに対して、「そうになった」が内容を主観的に報告するニュアンスを持つ、という点にまで拡大できます。「ところ」と「そう」は文章のうえでは大きな違いをもちませんが、「ところ」の上には連体形、「そう」の上には連用形がきます。ともに状況を意味する日本語で、「そう」は中国語の「相」から出たという説もあります。ちなみに、そういうわけですのでお使いのテキストの「動詞基本形+ところだった」は間違いだと思います。「動詞連体形+ところだった」が正解。現代日本語の動詞の活用では基本形(終止形)=連体形ですが、古くは終止形≠連体形ですので、性格にはこの二つの活用形は別のものです。  4.「倒れんばかりだった」と「倒れんばかりだ」どちらも可能です。ただし意味に違いがあります。前者は《過去形の「た」》と御自身で指摘しておられるように、「倒れそうになっている」というのが過去のことだったという意味になります(ほんとうは日本語に英語のような意味での過去を示す文法機能はなくて、「た」も過去を示す語ではないのですが、現代語では通常そういうニュアンスをこめて用いられますので、ここでは「た」=過去としておきます)。一方「倒れんばかりだ」と言った場合、ダは「~という状況がある」ということを示す語ですから、通常、「(目の前で)倒れそうになっている」というニュアンスがつよくなり、現在形として扱われることが多くなります。これらは状況によって使いわけることが通常であると言えるでしょう。日本語は文末の表現で文の内容にさまざまなニュアンスがつけ加わります。実際に口頭で使われる場合には、最後まで大きな声できちんと発音する癖をつけておくと明晰でわかりやすい日本語になります。 >この文型について四箇所お伺いします。  これでも意味は通じますが、こういうときは四箇所ではなくて四点などのほうがいいと思います。「四箇所」は「ひとつの対象について四つの部分で」というニュアンスを持ち、「四点」は「四つ(の部分で)」というニュアンスを持ちます。ご質問は計三つの文型に対して四つの質問を、さまざまな角度から行っていらっしゃるわけですから、「ひとつの対象について四つの部分で」というのとはすこしちがうのではないでしょうか。「四箇所」となると角度は変えずに、対象となる部分を変えて、という感じに聞こえます。 >1.「もう少しで(もうちょっと)」のところ、  意味はきちんと通じますが、やや口語的、舌足らずな感じを与えます。文章で書く場合には「~というところについて、これは……」とするか、それとも「~のところを(は)」とするか、どちらかがいいのではないでしょうか。 >たとえば:「今にも」  日本語ではあまり「:」を使いません。「たとえば、」でいいと思います。 >また、省略しても宜しいのでしょうか。  自分の行為について相手に許可を得たい場合、「よろしい」は不自然だと感じる人もいます。「かまわないのでしょうか」「いいのでしょうか」で充分でしょう。ちなみに言うと「よろしい」は「いい」の謙譲語ではかならずしもありませんので、安易に「いい」を「よろしい」に置きかえないほうがいいと思います。「いいのでしょうか」→「かまわないのでしょうか」が無難な公式です。 >上記の文型は下記の文型との区別がよく付けません  この場合、文の主体は「(質問者さんが)区別がよく付けません」ということですから、「上記の文型は下記の文型との区別が」とあたかも「上記の文型」が主体であるようにふるまっているのは不自然に聞こえます。「上記の文型と」として「質問者さんが」という主体を確保するか、もしくは「質問者さんが」という主体を消して、「上記の文型は下記の文型と区別できるのでしょうか」などとするのが自然です。 >区別がよく付けません。  マセン・マスの上につくのは連用形です。「付く」はカ・コ/キ/ク/ク/ケ/ケと活用しますので、「付きません」が正しい。似た動詞に「付ける」があって、これはケ/ケ/ケル/ケル/ケレ/ケロと活用するのでまぎらわしいですが、「付ける」は「人がモノ(人)を付ける」ときに、「付く」は「人やモノが(自然と)付く」ときに使うという使いわけがあります。

awayuki_ch
質問者

お礼

 いつもお世話になっております。  ご丁寧に答えていただき誠にありがとうございます。ご指摘してくださった点にこれから気をつけます。大変いい勉強になりました。本当にありがとうございました。 >区別がよく付けません。    「区別がよく付くことができません」の意味を表したいのですが・・・

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