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思うと想うの使い分け
想いという漢字は 使い方がなんとなく分かるのですが (でもハッキリ分からないので教えてください) 想うという漢字はどのような時に 使うのでしょうか? 思うばかり使ってしまいます。 どんなときに使い分けるのか 知りたいです。
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日本語に取り込まれた「思」「想」は殆ど、同義語みたいになってしまいやかましい使い分けが無くなってしまった昨今です。両者の字義を中国古代からの習慣から調べてみると以下のような違いが判りました。そっくり日本語に当てはめるのはいささか冒険かもしれませんが元の意義を把握しながら使い分ければピタッとハマった文章表現が可能になるんではないでしょうか。 ---- 「想う」; 「希望が有るゆえにおもう」「希望しておもう」「目論んでおもう」 「敬慕しておもう」「故人を追慕しておもう」 「恋しくおもう」「心配しておもう」「想像しておもう」 「懐かしくおもい出す」「懐かしくおもう」「おもい起こす」 「推し量っておもう」「する積もりでおもう」 「見込みがあっておもう」「心にかけておもう」 「気にかけておもう」「思索しておもう」「思考しておもう」などなど。 *「想」の本来の字義は"希望"です。異字体として「冀」(キ・こいねがう)があります。 ---- 「思う」; 「深くおもう」「考えておもう」「懐かしくおもう」 「慕っておもう」「故郷などを偲んで(しのんで)おもう」などなど。 *「思」の古代の漢字は"田"の部分が、四角マスの上に"点"が一つとその四角マスの中に"メ"で一字でした。日本語で言うところの"ひよめき""おどりこ""しんもん""そうもん""泉門""顋門"の意味です。生まれたばかりの赤ちゃんの頭蓋骨が完全に縫合し終わらないときに脈拍につれて動いて見える前頭と後頭の一部分のことを指します。骨と骨の隙間の部分です。 「思」の下の"心"は心臓のことで、転じて"こころ"です。 したがって「思」の字義は、『脳の奥深くでおもう』みたいな感じになるようです。 -------- 両者を比較すると、 「想う」はなんかこう植物的な感じで詞的(poetic)ですね。 「思う」は「想う」よりも動物的な感じがします(私見)。 つまり「思う」のほうがより人間(human)らしく、具体的な意思表示の感覚がします。 -------- >どんなときに使い分けるのか知りたいです。 以下、我流です; 小学校が懐かしく想う。小学校が懐かしいと思う。 日本の将来には明るさがあると想う。日本の将来は明るいと思う。 ふるさとの母を想う。ふるさとの母を気遣って思う。 もう成功するんではないかと想う。もう成功したと思う。 来年には昇進すると想う。来年には昇進したいと思う。 我が子の将来を想う。我が子の将来を心配して思う。 彼女は本当は綺麗だと想う。彼女は本当に綺麗だと思う。 以上、このように「思って」います(^^♪。
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私は、「想う」は対象が明確なモノ(無形であっても)である場合、なおかつ、そのモノに対して強い前向きな感情を抱くときにしか使いません。というか、それくらいしか使い道がありません。 一方、「思う」は「おいしいと思う」(おいしい、はモノではありませんよね)なども含めて、汎用的に使っています。
お礼
あまり使う機会がないので 使い方が分からなくなってしまう のかもしれませんね。 思うの方はよく使いますね。
- rightegg
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こんばんは。 「思う」は汎用性が高くオールマイティ。迷ったらこっちです。 「想う」は感情を込めたい時。 例えば、「僕は彼が正しいと思う」という文章に「想う」は変ですよね。 これが「星が綺麗な夜には君のことを思う」だったら「想う」の方がしっくりきます。 つまり「おもう」という動作そのものに感情が込められている場合には「想う」を使用した方が良い場合が多いと言うこと。 「想う」はそれ単体で懐かしむような憧れるような焦がれるような感情が込められているのが分かります。 だから逆に「嬉しいと想う」みたいな使い方はしません。重複してしまうからです。
お礼
感情ですか。 確かにそうかもしれませんね。 あまり想うを使えなかったのですが 使いたくなりました。
お礼
詳しい説明 ありがとうございます。 漢字って奥が深いものですね。 日本語の良さでもありますよね。 漢字一つでこんなに いろいろあるものなのですね。