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「明快」と「明解」の使い分けは?
「明快」と「明解」の使い分けを混同しがちなんですが、 (仮名漢字変換でも、2つが並んでいるし) どんな風に覚えたらいいでしょうか? 「分りやすい説明」を受けた時に、 明快な説明をいただいて 明解な説明をいただいて の両方あり得るでしょうか? それと、 説明をすっきり理解できたという時に、 明快に理解できました 明解に理解できました というのは、両方あり得るでしょうか? --
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再びkimosabeです。私も他の辞書を確認してみました。 1小学館「日本国語大辞典」旧版 名詞 2講談社「日本語大辞典」 (名詞) 3旺文社「国語辞典」第九版 (名詞) 4小学館「現代国語例解辞典」第二版 名詞・形動 5岩波「国語辞典」第五版 項目なし 6三省堂「例解新国語辞典」第五版 項目なし (「広辞苑」は形容動詞を認めませんから論外。ただし私は最新の「広辞苑」を持っていません。買う気にならないのです。「新明解」も買う気がしません。) 4には「明解な説明」という例文がありますが、これは出典のある例ではなく、おそらく作例でしょう。6には「明快」の類義語として「明解」があげられています。 ところで調べているうちに「例解」という語を見てハタと気付きました。「例解」「詳解」「精解」「図解」「正解」といった語は、いずれも、解釈、解説、解答の「解」に、それを修飾するかたちで「例」「詳」「精」「図」「正」が付いています。語構成が「明解」と同じです。またこれらの語は、「正解」を除いて、書籍の名称に冠して用いられる点でも「明解」と同じです。 これらの語は、「例解な」「詳解な」「精解な」「図解な」「正解な」という言い方ができませんから形容動詞ではありません。名詞です。そこから類推すると「明解」もやはり名詞と判断するのが穏当で、「明解な説明」「明解に説明する」といった形容動詞的用法は本来なかったものと考えられます。 以下憶測ですが、「明快」との混同で「明解な説明」「明解に説明する」といった例が見られるようになったため、「学研」や「新明解」、上記4の辞書ではこれを追認(あるいは誤認)する形で形容動詞という判断を加えるようになったのかもしれません。 結論です。余人は知らず、私自身は「明解に」「明解な」は決して用いないでしょう。下にどんな語が来ても。
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- totetu
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3、4の方が、説明しつくしておられると思うのですが。 >明解な説明をいただいて >明解に理解できました。 というのは、両方明らかにまちがいです。 文法的に誤りだというのは、4のかたが、すでに明晰に説明しておらるのでくだくだいいませんが、例をあげるならば、「しかくい四角」とか、「白い白」とか言っているようなものです。 「はっきりとした説明の説明を頂いて」とか「はっきりとした理解の理解だ」とか、おかしいと感じませんか?そもそも明快と明解は、使い分けにこだわるほど、紛らわしい言葉ではありません。「最新」と「新解」ほどの違いがあるとおもいます。 ひょっとして、「明確」と「明解」を混同しておられませんか?
お礼
>3、4の方が、説明しつくしておられると思うのですが。 #4 への「お礼」については、 たぶんよく読んでいただいていないんだろうと思いますが、 文脈に分りにくい部分がありましたので、 おたずねしているものです。 それと、 『2.明解:・・・(二)(+な・に)いちいち説明されなくとも、 その意味するところがよく判る様子。』 については、「いわゆる形容動詞」として挙げられているようですが、 それがたとえばどういう表現の場合に現れるのだろうかを、 おたずねしただけのことです。 >「はっきりとした説明の説明を頂いて」とか・・おかしいと感じませんか? 思い違いをされているんじゃないでしょうか? 『明解=はっきりとした説明』 ということなら、おっしゃるとおりでしょうね。 "明解" というのは、そうではなくて、 「分りやすく解き明かす」ということじゃないんでしょうか? 「分りやすく解き明かされた説明を頂いて」というのは、 別に文言重複でもなんでもないと思いますが。 --
- aminouchi
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専門家の方の回答のあとに回答するのは失礼かとも思いますが、「帯に短し、たすきに長し」「中途半端のろくでなし」回答を混ぜさせていただきます。 明解という言葉を世に知らしめたのは「明解国語辞典」であろうと思いますがこの後継者である「新明解国語辞典」には次のように出ています。 めいかい 1.明快(+な・に):その人の考え方やその時の説明の仕方にあいまいさがなく、筋が一貫していると思われる様子。「明快な決断をくだす」 2.明解:(一)(簡潔で)要領を得た解釈。(二)(+な・に)いちいち説明されなくとも、その意味するところがよく判る様子。 両者の意味の違いは上によるとして、ここで(+な・に)の意味する所を書きますと、(私は国語学が専門ではありませんから詳しくは知りませんが)「形容動詞」という品詞があるかどうかという問題が国語学の中にはあるようです。そして「新明解国語辞典」ではこの問題について「いわゆる形容動詞」と記してあり、(+な・に)は名詞のほかに連体形に「な」連用形に「に」の用法があることを示しています。 つまり、「明解」という語が「(簡潔で)要領を得た解釈。」という時(すなわちご質問の例だと思いますが)には「明解な・・」は誤用だと思います。あるいは少なくとも使わない方がよろしいかと思います。 なお、以下は蛇足です。 >ただ、google なんかで検索してみると、結構ヒットするんですよね。 >因みに、google では次の結果です。 > ・明解に理解 → 100 件 > ・明快に理解 → 323 件 私はネットでこの様なことを調べるのはほとんど無駄なことだと考えています。なぜなら、漢字変換の間違いなどによる誤用が多いからです。一例として「うろ覚え」を「うる覚え」としている例も沢山あります。(あるサイトによりますとGoogleで「うる覚え」と検索すると 5,470件 . 「うるおぼえ」で検索すると 1,340件 (注)(2003/7/24). 正しくは「うろ覚え」.だそうです) つまり、その用法がヒットするかどうかではその用法の正しさは判定できないですし、やはり辞書に当たってみるべきだと思います。 でも、その肝心の辞書相互間に「形容動詞」の存在・非存在についての議論があるようですから難しいものですね。
お礼
ありがとうございます。 >・・そして「新明解国語辞典」ではこの問題について「いわゆる形容動詞」 >と記してあり、(+な・に)は名詞のほかに連体形に「な」 >連用形に「に」の用法があることを示しています。 > >つまり、「明解」という語が「(簡潔で)要領を得た解釈。」という時 >(すなわちご質問の例だと思いますが)には「明解な・・」は >誤用だと思います。・・ この部分の文脈がちょっと分りかねるんですが、 質問で挙げましたのは、 "(簡潔で)要領を得た解釈" ではなくて、 "「分りやすい説明」を受けた時" なんですが、 そういう時に、 「明解な説明をいただいて」が誤用ということでしょうか? で、「分りやすい説明」というのには、 "パワーポイント画面上とかボード上とかに図やグラフを示したり の分りやすい説明" もありますが、そういった場合も含めて全て誤用ということでしょうか? 「新明解国語辞典」の「明解」には、 「(二)(+な・に)」の「いわゆる形容動詞」が挙げられているとのことですが、 そういう用例としては、 「明解な解釈」、「明解に解釈」というように、 "解釈" に掛かるような場合に限られるということでしょうか? ---- >私はネットでこの様なことを調べるのはほとんど無駄なことだと考えています。 "ほとんど無駄" というのは、考え違いじゃないしょうか? そういうお話だと、たとえば、 「例の COBUILD プロジェクトなんてのは、ナンセンス(ほとんど無駄)」 ということになってしまうと思いますが。 調べてみること自体は無駄ではなくて、ただ、 "あまり当てにならないことも多いので、 それだけで判断すべきものではなくて" ぐらいに捉えておくものだろうと思います。 私が、「明解に理解」、「明快に理解」のヒット数を挙げたのも、 「それが誤用かどうかはともかくとして、 たぶん違和感なく使っておられるんだろうと思われる方も それなりにいらっしゃるようで」 ぐらいの意味ですので。 --
- kimosabe
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「明解」は、「はっきりと解釈すること。また、よくわかる解釈。」という意味の名詞。ですから、本来「明解な解説」「明解に述べる」のような形容動詞的な使い方はできないはずです。実際「明解」の使用例を見ますと、「明解国語辞典」、「明解世界史」のように、辞書・参考書など、書籍の名称に冠して用いられる例が圧倒的です。つまり「明解」はごく限られた場合に用いる特殊な言葉です。やたらに使うとハジをかきそうです。 「彼の説明はメイカイだ」「メイカイに理解できた」「メイカイな論理」といった通常の場面では、形容動詞の「明快」を使っておけば大怪我はしないでしょう(「明快」の意味については省略しました)。 Gooの国語辞典(大辞林)は、「明解」には品詞名を付していませんから、名詞と判断していることになります。小学館「国語大辞典」、旺文社「国語辞典」も同じです。
お礼
ありがとうございます。 > ・・つまり「明解」はごく限られた場合に用いる特殊な言葉です。・・ 実は私も、「明解に理解できました」というようなのは、 ちょっとピタッと来ない感じもしていたところではあります。 ただ、google なんかで検索してみると、結構ヒットするんですよね。 因みに、google では次の結果です。 ・明解に理解 → 100 件 ・明快に理解 → 323 件 そこで、品詞の方からも、 手元で確認できる範囲で当たってみましたら、次の結果です。 * 「学研」とあるのは、【学研 現代新国語辞典 金田一春彦編】 * 「簡潔」はついでに当たってみたもの 「明快」 「明解」 「簡潔」 ・広辞苑第五版 : 名 名 名 ・goo(大辞林第二版) : 名・形動 名 形動 ・学研 : 形動 名・形動 形動 おっしゃるように、「明解」が「名詞」のみということでしたら、 「明解に理解する」というような連用形での使い方はそもそもなくて、 もしあるとしても、 「明解な理解ができた」というような表現かと思ったり・・・ ---- というようなことで、 どうも今ひとつすっきりしない感じが残ったりもしているところではあります。 --
- maris_stella
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あのですね、広辞苑は、それなりに立派な辞典ですが、書いてある内容を理解する能力がなければ、いかな広辞苑も、豚に真珠、猿に電子辞書、宇宙人に得点でしょう。やはり、明解な思考力が必要です。なにごとにも。 「明快」は、字で見て分かるように、「明らかで、快い(こころよい)」という意味です。「明らか」という形容詞と「快い」という形容詞が二つ並んで出来ている言葉です。 他方、「明解」は、「解」というような形容詞は思いつかないように、「解」は「解る」であり、「理解する」の「解」です。また「解釈する・解説する・解明する」の「解」です。だから「明解」は、「明らかに、解釈する・解説する・解明する」または「明らかに、理解する・解る」というような意味なのです。 「明快国語辞典」で Google で検索すると、3件か4件しかヒットしません。これは「明解国語辞典」の書き間違いなのです。「明解国語辞典」で検索すると、こちらは2000件近くヒットします。 「国語辞典は明快なものが良い」とも「国語辞典は明解なものが良い」とも確かに両方、言えますが、しかし「明快国語辞典」などはないのです。アマゾン・日本で「明快 辞典」で検索すると、一件もヒットしません。そんな名の辞典はないのです。 「明快」は、「明らかで、こころよい」という意味なので、「話・文章・説明・論理」などの場合、聞いていて・読んでいて、「明らかで、こころよい」のは、「よく解る・分かる」ということなのです。 それに対し、「明解」は、「明らかに解釈・解説・解明」しているので、「話・文章・説明・論理」が「よく解る・分かる」のです。 話・文章・説明などが、明解であるので、そこで、明快な気分になるということはあっても、話・文章・説明などが、明快であるからと言って、それらが必ずしも、明解である、つまり、「明らかに、解説・解明」があるとは限らないのです。 話が複雑なようですが、明解に言えば、「明快」は上に述べたように、「明らかで、こころい」という意味で、「明解」は、「明らかに、解説・解明・解釈している」という意味なのです。 国語辞典などは、語義などが明らかに解説・解明されていることが重要なのです。説明が明解である結果、使用者が明快だというフィーリングを感じるのは構いませんが、国語辞典に「明快」などと冠すると、フィーリング的に気持ちよい辞書かということになり、間違った語義でも、いい加減な説明でも、読者が「よく分かる・面白い・気持ちよい」と思えばそれでよいという意味になって、辞書としては、こんな編集方針ではないはずなので、「明快国語辞典」などは、普通はないのです。 一見、「明快」なものが、必ずしも論理的に正しい、明晰とはならないのです。フィーリングがどうこうとかいう人も、論理的ではないでしょう。でたらめを書いていても、読者が無知で分からない場合は、「明快」だと感じてしまうのです。 > 明快な説明をいただいて > 明解な説明をいただいて 「明解な説明」は、説明が論理的で一貫性があり、妥当という意味です。「客観性」が問題になっています。「明快な説明」は主観的な評価で、「明解な説明」であるので、明快によく分かったとは言えますが、その逆は基本的には言えません。 >説明をすっきり理解できたという時に、 > 明快に理解できました > 明解に理解できました 「すっきりと」という点で考えれば、フィーリングの問題ですから、普通は、「明快に理解」です。しかし、説明の論理構成や明晰さを念頭して述べる場合は、「明解に理解」でしょう。「明解な理解」は「明快な理解」に通じているので、一般的には「明快に理解」だと思います。 「明解に理解」という場合は、特に、説明の明解さや明晰さを言及している場合でしょう。 「寝転がっていても読めるぐらい易しい本で、明快に理解できました」とは言います。しかし、「書いてある内容が難しく、時間がかかったが、しかし論理が明晰だったので、明快に理解できました」とは普通言わないと思います。後者の場合は、「明解」です。 幾ら、論理的に明晰で、「明解な話・文章」でも、聞く人・読む人に、それだけの理解力や言葉の知識や思考力がない場合、その人には、とても「明快な話・文章」にはならないでしょう(訳の分からない話はやめてくれ!となるでしょう)。しかし、思考力や知識のある人が聞く・読むと、「明解な話・文章」だと言うでしょう。
お礼
ありがとうございました。 長文の論述をいただきましたが、 #3 の方で触れましたように、 "快" や "解" の意味合い云々とはちょっと別の面も含めて 引っかかってまして、 お分かりのことがありましたら、よろしくお願いします。 --
新明解国語辞典第5版では、見出しに 『めいかい(メイクワイ)【明快・明解】』 と挙げています。 広辞苑第5版では、 『めい‐かい【明快】‥クワイ (1)さっぱりとして心持のよいこと。 (2)筋道が明らかですっきりしていること。「論理―」「単純―」「―な解説」』 『めい‐かい【明解】 はっきりと解釈すること。明白にわかること。』 と分けています。 1.このように憶えておけば言いと思います。 2.「わかりやすい・・・」ではどちらでもいいでしょう。 3.「説明を」でも、どちらでもいいでしょう。
お礼
ありがとうございます。 おたずねしました趣旨を、 #3 の方で少し詳しく触れましたので、 お分かりのことがありましたら、よろしくお願いします。 --
お礼
いろいろお手間と考察をいただきまして、大変ありがとうございました。 ---- どうも、正に私が今回おたずねしましたようなことが 大いに関係するケースだったのかと思います。 要するに、 2つの言葉の読み方が同じで、意味も割合類似していたり 取り違い易かったりということによる混同・誤用というのが 真相・実情のようですね。 ---- たとえば、 「正解」というのが、「正しい解き明かし」あるいは 「正しく解き明かしたもの」であるのと同じように、 「明解」についても、 「分りやすい解き明かし」、「分りやすく解き明かしたもの」 というように、元来は「名詞」の用法しかない言葉が、 「明快」との読みの共通性、意味の類似性などによる混同・誤用から、 「明快」と同じような「形容動詞的」な使い方が伴いがちで、 ---- そうした使い方がそれなりの頻度で、 かつそれほどの抵抗感もなく行われたりする状況にあって、 辞書によっては、誤認か追認かはともかくとして、 それらの「形容動詞的」な用法も取り上げるようになって、 同様に、 Windows で使われる入力システムの MS-IME なんかでも、 「めいかいに」、「めいかいな」の漢字変換候補には、 しっかりと「明解に」、「明解な」というのも並んでいて、 (「一太郎」の ATOK などではどうなのか確認してませんが) ということなんだろうと理解しました。 ---- 改めて考えてみると、 この種の混同・誤用というのは、そんなに珍しいことでも ないのかも知れませんね。 (辞書にまで挙がったりするのは、少ないにしても) 単純なケースでは、 「"一生" 懸命」、「危機 "一発"」、「厚顔 "無知"」とか いくらでもありますし、 誤った活用形ということでは、 「○○様におかれましては」なんかもその一例なんだろうと思います。 ("於いて"→"置いて" の誤用により、 「おか」という未然活用に、尊敬の助動詞「れる」の未然活用、 丁寧の助動詞「ます」の連用活用がつながって、) ---- というようなことで、 明解をいただき、私なりの明快な理解もできまして、大変助かりました。 重ねて、ありがとうございました。 --