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ショウジョウバエ
こんにちは。将来生物の分野に進もうと思っている大学2年です。ショウジョウバエには前後軸と背腹軸があると聞きました。。この2つはどのような点で違うのでしょう??また共通点や似ている点などはあるのっでしょうか??どうか教えてください!!専門の方はもちろん少しならわかるかも・・・という方も教えてください!!よろしくお願いします!!
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>ショウジョウバエには前後軸と背腹軸があると聞きました。。この2つはどのような点で違うのでしょう?? 前後軸というものが実際に体の中にあるわけではなく、これは人間が考えた概念の話です。前後軸と言うのは動物の頭部から腹部にかけての軸を表します。例えば「前後軸に沿って濃度勾配のある発現が見られる」という場合、「頭から腹にかけてだんだん薄く(または濃く)なる発現が見られる」という意味になります。背腹軸というのも同じで背側から腹側にかけての軸の事をそう呼んでいます。 >また共通点や似ている点などはあるのっでしょうか?? 共通点と言えばどちらも発生を考えやすいように人間が考え出した概念だと言うことでしょうか。ハエでは前後軸、背腹軸の他にもう一つ基部末端軸という軸があり、この3つの軸で発生を考えるのが一般的です。基部末端軸は付属肢に使われる考え方で、触覚、肢、羽の付け根から先っぽにかけての軸のことを言います。人間もこの3つの軸から構成されていて、前後軸は頭から腹まで、背腹軸は背から腹にかけて、基部末端軸は手と足に使われます。背と腹に関しては、人間と昆虫は逆ですが(虫が地面に着地した状態では、上が腹、下が背になります)、軸の意味合いは変わりません。 >専門の方はもちろん少しならわかるかも・・・という方も教えてください!! 専門と言うほどではないですが、大学院でショウジョウバエを使って研究をしているものです。御参考になれば幸いです。
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- japonicus
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「違い」は、方向の違い。 「共通点」は、形態形成のための方向を決める、という点。 御質問の意図とは異なるかもしれませんが、以下、御参考までに。 前後軸、背腹軸というのは、発生生物学の用語です。 受精卵は細胞分裂を繰り返し、しだいに体の形が出来上がるわけですが、無秩序に細胞が増殖してもちゃんとしたハエの形にはなりません。 正常なハエになるためには、体の各パーツが正しい位置に作られる必要があります。 そこで、どこにどの細胞を作るか、まず位置決めが行われます。 受精卵が何度か細胞分裂を行って細胞のカタマリができたとき、 ・どっちを前にしてどっちを後ろにするか ・どっちを背中にしてどっちを腹にするか が決まります。 これが「前後」と「背腹」です。 つまり、細胞塊のどっちを前にしてどっちを後ろにするか、そしてどっちを上にしてどっちを下にするか、という事です。 あとは、この軸に沿って必要な細胞が増えて組織や器官が作られれば、ハエの出来上がり。 数学の座標に例えれば、ハエを真横から見たとき、前後軸はX軸、背腹軸はY軸です。
お礼
とても丁寧なご回答ありがとうございます!!やはりショウジョウバエだけでなく生物の進化は複雑ですね。。特にこの形態形成はさまざまな遺伝子やDNAひとつひとつが重要な働きをもっているんですね!とても勉強になりましたm(__)m!!
- Dr_Hyper
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解剖学的用語ですので、人間の体で表現すると、頭と足先の軸を前(頭)後(つま先)軸といい、おなかと背中の軸を文字どうり背腹軸といいます。共通とか似ているというよりは、数学でx軸とy軸を思い浮かべてくださればいいと思います。どのように使うかと言うと、「ある遺伝子の発現量は前後軸にそって濃度勾配があり、、、、頭部(前側)に強い発現が認められます。。。」などと表現します。
お礼
Dr_Hyperさんご回答ありがとうございます!!数学でいうx軸、y軸と考えるととてもイメージがしやすいです!!勉強になりました。。ほんとありがとうございました!
- seyber
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戦闘機と同じ軌道は取れるが、ヘリコプターのような動きは出来ない。 ハリアー(VSTOL)のような運動性能がある。 こう判断してよろしいでしょうか? ハエには、羽の退化したスタビライザーがあり、左右バランスは極めて良好です。 ハリアーも良好ですが、安定が良い=左右移動は難しいです。
お礼
yamidanさんご回答ありがとうございます!!とても助かりました。。生物系の分野はほんと奥が深いです!特に発生などは・・・。yamidanさんも研究がんばってください!!