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オイラーの定理について

オイラーの定理について教えてください。 ① オイラーの定理、 【 e^(iπ)=-1 】 はどういうことを言っているのでしょうか。 数学音痴にも分かるように説明していただけるとありがたいです。 ② 定理は、「人類の至宝」と言われるそうですが、それはなぜですか? どういう点が、それほど価値のあることなのでしょうか? 以上の①②をご教示くださいますよう、お願いします。(_ _)

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  • maskoto
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回答No.5

補足の1つ目のご質問について 私は、数学の専門家ではないので テーラー展開によって e^(iθ)とcosθ+isinθがイコールで結び付く この式のθをπに置き換え e^(iπ)=cosπ+isinπ=-1 というくらいの理解しかありません 2つ目の質問について それはもう、家庭用の交流電源に接続して使う回路などにおいて 電圧、電流の値をいくらにする(いくらになる)とか 消費電力はいくらになるとか 一旦電源から送り出された電力のうち、有効に回路で消費されず、電源に戻ってくる電力はいくらになるのか などなど、あらゆる情報を知るための源となるかと思います また、この情報を頼りに回路を設計する事になります 3つめについて 単純なRLCを直列につないだ回路を例にしますと これに正弦波交流の電圧を掛けた場合の式は Vmsin(ωt+θ)=Ri+L(di/dt)+(1/C)∫idt となります 左辺は電源電圧の瞬時値(ωは周波数、θは初期位相) であり 右辺は Rの電圧の瞬時値+Lの電圧の瞬時値+Cの電圧の瞬時値(iは回路に流れる電流の瞬時値) を意味します 単純な回路でさえこのような、ちょっと面倒くさそうな微積分入り混じった方程式となるのですから、複雑な回路となるととても厄介になるというのは想像に難く無いかと思います そこで、ある二人の天才的な学者(うろ覚えです)が 微分記号:d/dt は jω に 積分記号:∫dt は1/jω に それぞれ対応する事を見つけました (ただし、電気回路を扱う場合はiは電流を表すので、虚数単位には文字jを用いています) また、正弦波交流の電圧と電流をそれぞれ複素数で (・V)…(複素電圧と呼ばれる) (・I)…(複素電流) と表すと 先ほどの微積分方程式は (・V)=R(・I)+jωL(・I)+(1/jωC)(・I) ={R+jωL+(1/jωC)}(・I)…① という形になり 微積分の方程式から 複素数(・V)や複素数(・I)を含む代数の方程式に変換され計算が簡単になります で、インピーダンスも複素数で表し これを、(・Z)とすると 交流回路のオームの法則 (・V)=(・Z)(・I)が成り立つのです ①においては {R+jωL+(1/jωC)}=(・Z) と言う事になるので RLC直列回路の(複素)インピーダンスは R+jωL+(1/jωC)となります ところであるインピーダンスを持つ回路を考える事にしますと ・V=100+j0=100ボルト ・Z=6+j8オーム とわかっている場合、オームの法則から ・I=(・V)/(・Z) =100/(6+j8) を計算すると この回路の複素電流が求まる事になります (複素電流から瞬時電流に変換する事も可能です) その計算方法は、分母分子に6-j8を掛け算して 分母の実数化…②をすれば良いのですが ここでオイラーの公式を用いる事も可能です オイラーの公式により 6+j8 =10(6/10+j8/10) ←10は6、8の三平方定理から導きだす =10e^jθ ←オイラーの公式 (ただしcosθ=6/10、sinθ=8/10) なので 100/(6+j8)=100/(10e^jθ) =10e^(-jθ) という単純な約分と指数法則で処理する事が できるわけです 必要ならば、オイラーの公式により 10e^(-jθ)を複素数の形に戻せば ②と同じ形が得られる事になります 複素数がもっと複雑な形をしている場合には ②のような計算をするより オイラーで処理したほうがはるかに楽となるわけで、ここが非常に有難いと言うわけです オイラーで指数形式↔複素数形式 といった行き来を頻繁に行い楽ができるのです で得られ電流値などから、実際に測定を行わなくても、このインピーダンスに流れる電流はいくらになると言う事がわかり 回路設計などに役立つと言う事になります

Nakay702
質問者

お礼

ご丁寧にかつ詳細にご教示くださり、ありがとうございました。勉強になりました。

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その他の回答 (4)

回答No.4

>① オイラーの定理、 >【 e^(iπ)=-1 】 >はどういうことを言っているのでしょうか。 上記の等式の名称は「オイラーの等式」といいます。 「オイラーの定理」は、まったく別の定理です。 また「オイラーの公式」は「オイラーの等式」の元になった公式で、オイラーの等式とは別物です。 オイラーは偉大な数学者なので「オイラーの〇〇」と言うのが沢山あるので、混同しないように注意しましょう。 んで、オイラーの等式は、オイラーの公式である e^{iΘ} = cos Θ+i sin Θ の「Θ」に「π」を代入して得られる等式です。 cos π = -1、sin π = 0なので、右辺は -1 + i × 0 、つまり「-1」になります。 右辺の -1 を左辺に移行すると、オイラーの等式は e^{iπ} + 1 = 0 となり、ネイピア数e、虚数単位i、円周率π、乗法単位元1、加法単位元0の5つの数が組み合わさって等式を成す「世界一美しい等式」と言われています。 この等式が美しいとされる理由は、互いに関係なさそうに思える概念どうしの関係を1つの等式で表現している点です。 オイラーの数、三角関数、虚数単位といった概念は独立しているように見えますが、実は相互に関係しており、この等式はその関係を具体的に表しています。 「関係なさそうに見える概念が、実は密接に相互に関係している」という「数学を研究する上で忘れてはならないこと」を表す、非常に重要な意味のある等式なのです。

Nakay702
質問者

お礼

詳しいご解説をありがとうございました。 >上記の等式の名称は「オイラーの等式」といいます。 「オイラーの定理」は、まったく別の定理です。 また「オイラーの公式」は「オイラーの等式」の元になった公式で、オイラーの等式とは別物です。 ⇒そうですか。全然知りませんでした。 >ネイピア数e、虚数単位i、円周率π、乗法単位元1、加法単位元0の5つの数が組み合わさって等式を成す「世界一美しい等式」と言われています。 ⇒高校時代のワル友が言ってました。 「宝島なら知っテイラー、けど人類の至宝なんて、オイラー、知らネイピア! センコーには申し訳ネイピアけんどよ、オイラー、もうケツマクローリン!…」。_x_! …どうも、失礼しました。 >この等式が美しいとされる理由は、互いに関係なさそうに思える概念どうしの関係を1つの等式で表現している点です。 オイラーの数、三角関数、虚数単位といった概念は独立しているように見えますが、実は相互に関係しており、この等式はその関係を具体的に表しています。 ⇒そうなんですよね。私の頭の中ではいろいろな概念がバラバラで、全然つながらないのです! …そんなわけで、何とか「eをiπ乗する」とはどういうことかとか、「このように複素数を含む方程式が現実世界とどう関わるのか」とか、その様態を想像することができません。そんなの邪道と言われるかも知れませんが、何か目に見える形に適用するなり、なぞらえるなりして、「ボンクラ」に分かるような説明をしていただけませんでしょうか。荒唐無稽なお願いで恐縮ですが、何らかのヒントをいただければ幸いに存じます。

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noname#262526
noname#262526
回答No.3

①オイラーの定理 e^<iπ>=-1っていうのは、数学史上一番美しい式と言われています。ネイピア数(自然対数の底)のe、2乗して-1になる不思議な数i、円周率のπ、これら直感的にまったく無関係と思われる数は、実は深い関わりをもっており、数学の基本的なテクニックを駆使すると整数(移項すると0)になってしまいます。これが、美しいといわれる所です。 ②定理について 決まりきっていて動くことのない理屈です。つまり、ないとこの世にある数式がすべて機能しなくなるということです。簡単に言えば。1+1=2っていうのが成り立たなくなるということ。わかりずらかったらすいません。

Nakay702
質問者

お礼

ご回答くださり、ありがとうございました。 参考にさせていただきます。

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  • maskoto
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回答No.2

オイラーの公式 e^(iθ)=cosθ+isinθ…① に、θ=πを代入で e^(iπ)=cosπ+isinπ=-1です (これに関しては、複素数平面(高校の教科書にある基本レベル)についてちょっと研究してもらえれば理解も深まるかと思います) ↔e^(iπ)+1=0 には、整数の0、単位の1 無理関数の代表者ともいえるe、π そしてiが登場していてこれらがキレイに結びついているところは素人の私から見てもすごいと感じます それに加え、電気工学を学んだ私からすると ①自体がとても有難い数式と感じます 例えば、電気の交流回路を表す式は 微分と積分が混在する 微積分方程式となることが多いです この微積分方程式を一々解くのは時間もかかりとても面倒です しかし、微積分方程式を複素数の方程式に変換する方法が見つかり、微積分方程式を扱うよりはかなり楽になりました この複素数の方程式を扱う際に①が活躍してくれるので ①は至宝だと感じています 電気工学に限らず、物理学や数学において 微積分方程式の解析には①がとても重要となりますので、まさに宝と言えるかと思います

Nakay702
質問者

お礼

ご丁寧なご回答、ありがとうございました。理系の方から見たら「何たる愚問」と思われるに違いありませんが、なお、幾つか教えてください。 >オイラーの公式 e^(iθ)=cosθ+isinθ…① に、θ=πを代入で e^(iπ)=cosπ+isinπ=-1です (これに関しては、複素数平面(高校の教科書にある基本レベル)についてちょっと研究してもらえれば理解も深まるかと思います) ↔e^(iπ)+1=0 には、整数の0、単位の1 無理関数の代表者ともいえるe、π そしてiが登場していてこれらがキレイに結びついているところは素人の私から見てもすごいと感じます ⇒正直、「eをiπ乗する」ということがどういうことなのかとか、それが何を意味するのかといった、おそらく超基本的なことが分からず、困っております。どうか、かみ砕いて教えてください。お願いします。 >それに加え、電気工学を学んだ私からすると ①自体がとても有難い数式と感じます 例えば、電気の交流回路を表す式は 微分と積分が混在する 微積分方程式となることが多いです この微積分方程式を一々解くのは時間もかかりとても面倒です しかし、微積分方程式を複素数の方程式に変換する方法が見つかり、微積分方程式を扱うよりはかなり楽になりました ⇒すみません、その電気の交流回路を表す微積分方程式は、現実・具体的に何をする時に役立つのでしょうか。(例えば、電線の太さを決める時とかでしょうか?) >この複素数の方程式を扱う際に①が活躍してくれるので ①は至宝だと感じています 電気工学に限らず、物理学や数学において 微積分方程式の解析には①がとても重要となりますので、まさに宝と言えるかと思います ⇒例えば、同じく「人類の至宝」と言われるピタゴラスの定理などは、日常的な局面で役立つことはよく分かります。一方、笑われるかも知れませんが、このように複素数を含む方程式が現実世界とどう関わるのかその様態を想像することができません。どうか、「数学的丸バカ」にやさしい具体例を挙げてご説明いただけませんでしょうか。 以上、お礼方々、厚顔無恥なお願いまで。

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  • f272
  • ベストアンサー率46% (8653/18507)
回答No.1

複素数a+biの指数関数は e^(a+bi)=(e^a)*(cos(b)+i*sin(b)) で定義されます。このように定義することで実数e^xのマクローリン展開1+x+x^2/2!+...を拡張したものになる。 ここでa=0,b=πとすれば e^(πi)=(e^0)*(cos(π)+i*sin(π))=-1 になります。 eとπとiが組み合わさると-1になるなんてなんて美しい式なんでしょう。この美しさは人類の至宝といっても過言ではありません。

Nakay702
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 お書きの内容、十分消化しきれていません*が、とりあえずありがたく拝受いたします。 *なにしろ、学部(院も)が文系でしたので、理系はどうも弱いです。それでも、学部時代の教養数学はもったいないほどよい評価をいただいたことを思い出し、「やればできる!」とばかり、ン十年ぶりに理数的頭の体操を思い立った次第です。 そんなわけでございますので、頓珍漢なことを言い出して足手まといかも知れませんが、どうぞ今後ともよろしくお願い致します。

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