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水を打った静けさとは?
水を打つとは,土ぼこりがたたないように打ち水をすることですか。私の感覚では,打ち水と静けさがうまく結びつきません。 私にとっては,波一つたっていない,鏡のような静かな湖面をイメージする言い方なのですが,どうなんでしょう。
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打ち水は江戸時代始めのころからの日本の風習です。 当時は人の声と虫の鳴き声ぐらいが騒音らしい騒音だったと思われます。朝晩打ち水をする家庭やお寺、料亭などで、水を打った前と後の違いを考えると、埃がおさまり、気温が若干下がって清清しい気分になったことでしょう。 いままでうるさく鳴いていた昆虫も鳴きやみ、あたりは物音しない静けさとなる。打ち水をした人も心が落ち着く。当時の人にとって水を打った静けさとはこのような情景(心境も含め)だったのではないかと思います。 現代は朝晩の打ち水の習慣も廃れ、「静けさ」だけが強調され、満員の劇場、スタジアムなどで、それまで騒々しかった人々が、何かをきっかけとして、急に物音ひとつ立てず静かになる様を「水を打ったような静けさ」というので、動きもさることながら音が中心となった表現だと思います。 打ち水と静けさ・・・環境の変化と人の心の変化で現代人には理解できなくなった表現のひとつでしょう。
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- HPLC
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こんなのがありましたが....。 水を打ったよう 同席した大勢の人が静まり返っているさま。……ほこりっぽい地面などに水を打ったとき空気がしんとなる。 ~定義は『大辞林』より では「空気がしんとなる」の「しん」とはなんなのでしょうか? 新たな疑問です(笑)
お礼
大辞林は見ていませんでした。ありがとうございました。
- guramezo
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ここでいう「静けさ」とは、音のことではなく、「動き」ことでしょう。 それまであたり一面に「飛び交って」いた埃が、水を打ったことにより「地面に固着」して、動きを止める様を表していると思います。 その意味では、おっしゃっている「鏡のような水面」も、音ではなく動きのことであり、私には同じイメージに感じます。
お礼
なるほど。私には動きを指しているという発想はあまりありませんでした。ありがとうございました。
お礼
ご回答は,私の心に打ち水をしてくれました。穏やかな情景に身を置く喜びと安らぎを感じております。本当にありがとうございました。