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双極子モーメント
双極子モーメントは+q と -q でd離れていた場合、μ=qdとなりますが、電荷が+2q,-qなどのように異なる場合はどのような計算式になりますか?
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一般に,双極子モーメントはベクトルです.「モーメント」という名前から推測できるように,電荷分布q=q(r↑)またはもっと一般的に電化密度分布ρ=ρ(r↑)の双極子モーメントの式は μ↑=Σr↑q(r↑)=∫r↑ρ(r↑)dV と書けます.例えば, > +q と -q でd離れていた場合、μ=qdとなりますが、 は,-qの位置ベクトルをr0↑とすると,+qの位置はr0↑+d↑なので μ↑=(+q)(r0↑+d↑)+(-q)(r0↑)=qd↑ となります.同様に > 電荷が+2q,-qなどのように異なる場合 は,同様に-qの位置ベクトルをr0↑,-qから+2qへのベクトルをd↑とすると, μ↑=(+2q)(r0↑+d↑)+(-q)(r0↑)=qr0↑+2qd↑ となります. 2つの計算例をみて気づいたかもしれませんが,一般に全電荷が0の場合,双極子モーメントは原点の位置に依りませんが,全電荷が0でない場合は,原点の位置に依存した結果になります.(つまりr0↑が入ってくる)
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- Teleskope
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(書けなかった続きを捕捉しておきます) {カッコ}の式だけでは回答ではありませんよ、それはqdを導出する教科書的手順と同じことをしただけですから。 その式から、教科書がなぜ「ダブレットとは±等量の電荷が…」と定義してるのか、そのわけを見抜いて納得することが回答になります。 ヒントはこれもまた「定石通り r>>d として」で、ひどく初歩的で当たり前な結果が導かれると思います。
- Teleskope
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1が正電荷n個で 2が負電荷1個の対(つい)だとしましょう。 d軸の中央から角度θで距離rの場所でのポテンシャルは 1の方からが、 4πεφ1 = nq/|r-d/2| なら、2の方からは、 4πεφ1 = -q/|r+d/2| 定石通り r>>d として 1/|r-d/2| → (1/r)・(1+(d/2r)cosθ) 1/|r+d/2| → (1/r)・(1-(d/2r)cosθ) よって 4πε(φ1+φ2) = q/r(n(1+(d/2r)cosθ)-(1-(d/2r)cosθ)) 途中は自分で = (qd・cosθ/r^2)・{(n-1)r/(dcosθ) + (n+1)/2} 左の(カッコ)は標準的なポテの式、右の{カッコ}が求めるもので、n=1なら1。 以上、大急ぎでやったので、考え自体が合ってるかも含めて、自分で検算してください。