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【電気】コンデンサトリップというのはどういうもので
【電気】コンデンサトリップというのはどういうもので、どういうときに使うものなのか教えて下さい。なぜコントリが必要なのか教えて下さい。
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原子力・火力発電所、NTTのデーターセンター、上下水道の設備のような巨大で重要な設備では交流遮断器の制御電源 ( 入り切りの操作をする電源 ) には鉛蓄電池による直流電源 ( 100, 110, 125 V が多い。) が使用されます。交流の電源は停電があるけれど、常時充電器で充電してフル充電にしておけば交流が停電しても 3~5 時間は配電盤・制御盤を交流遮断器の何度かの開閉を含めて運転できるように鉛蓄電池の放電容量を選んでおく。( もちろん保護継電器による自動遮断も含めて。) 停電が長引くようなら設備を全停止して配電盤・制御盤の直流電源スイッチも切って鉛蓄電池の消耗を防いで運転再開の機会を待つのです。 しかし、小さな町工場や専門家の間では「 クリーニング屋さんの受電設備 」と呼ばれているような 6.6kV 受電の小さな需要家では鉛蓄電池と充電器を含めた直流電源設備はコンパクトに纏めたパッケージ型としても経済的に高価です。また、定期的な点検や鉛蓄電池の更新も必要です。そこで、充電器と直流蓄電用コンデンサーをアナログの広角度計器位のサイズにまとめた比較的安価なコンデンサートリップ装置で停電後も直流蓄電用コンデンサーの自然放電による電圧低下が起きても 30s 位は開路 ( トリップ ) だけは可能なようにしておくのです。なお、直流蓄電用コンデンサーが自然放電して電圧が低下するとトリップ 能力が失われるので、その前に自動遮断指令の「鼬の最後っ屁」の機構を持っているものが多いようです。 なお、コンデンサートリップ装置には直流蓄電用コンデンサーの充電状態をモニターするパイロットランプがついていますので、定期点検ではこのパイロットランプの点灯を確認しておかないと、もしもの時に「 想定外でした。 」と拙い言い訳をするようになります。 「 クリーニング屋さんの受電設備 」のような経済性から直流電源設備を省略したい需要家には、この他に ① CT 二次電流による引外し方式 ( OCR に対して使用。) ➁ VT 二次電圧による開路引外し方式 ( GR, DGR に対して使用。) ③ 閉路引外し方式 ( 交流遮断器の無電圧引外しコイルを利用する。) 等の方式がありますので勉強することを勧めます。
お礼
ありがとうございます