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弱塩基性薬物の単純拡散が消化管吸収に及ぼす管腔pH

弱塩基性薬物の単純拡散による消化管吸収に及ぼす管腔内pHの影響として正しいのはどれですか?正しい選択肢を一つ選んでください。 1、pHが低下すると分子形分率が低下し、吸収が増加する。 2、pHが低下すると分子形分率が低下し、吸収が減少する。 3、pHが低下すると分子形分率が上昇し、吸収が増加する。 4、pHが低下すると分子形分率が上昇し、吸収が減少する。 5、pHの変化によって、吸収は変化しない。 なぜそうなるのかという理由もあわせてよろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

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  • nious
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回答No.1

pH 分配仮説 が成り立つとすれば、 吸収されるのは分子型になる。 弱塩基性薬物を B で記せば、 HB^+ ⇔ H^+ + B :pKa 物質収支:[B]+[HB^+]=C (薬物の全濃度) 質量作用則:[H^+][B]/[HB^+]=Ka 2式から [B]=CKa/([H^+]+Ka) 分子型 B の分率:[B]/C=Ka/([H^+]+Ka) =1/{([H^+]/Ka)+1} =1/{10^(pKa-pH)+1} =1/{e^{(pKa-pH)*ln(10)}+1} d[B]/dpH=ln(10)*10^(pKa-pH)/{10^(pKa-pH)+1}^2>0、(単調増加) pH が増加すると 分子型 [B] は増加、 云い替えると pH が低下すると分子形の分率が低下し吸収が減少する。

その他の回答 (2)

  • nious
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回答No.3

高校化学には確かに暗記は必要ですが、 実験データに基づいて理論的に考えるのが化学の本質です。 勉強の仕方にもよりますが、 受験数学の方が受験化学より暗記量が多い気もします。

  • nious
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回答No.2

一部訂正します。 pH 分配仮説 が成り立つとすれば、 吸収されるのは分子型になる。 弱塩基性薬物を B で記せば、 HB^+ ⇔ H^+ + B :pKa 物質収支:[B]+[HB^+]=C (薬物の全濃度) 質量作用則:[H^+][B]/[HB^+]=Ka 2式から [B]=CKa/([H^+]+Ka) 分子型 B の分率:α=[B]/C=Ka/([H^+]+Ka) =1/{([H^+]/Ka)+1}、(分子と分母 を Ka で割った) =1/{10^(pKa-pH)+1}、{[H^+]/Ka=10^(pKa-pH)} =1/{e^{(pKa-pH)*ln(10)}+1}、(pH で微分するために変形した) dα/dpH=ln(10)*10^(pKa-pH)/{10^(pKa-pH)+1}^2>0、(単調増加) pH が増加すると 分子型の分率 α も増加、 云い替えると pH が低下すると分子形の分率 α も低下し、 吸収が減少するから (2) が正しい。

mi-chanhaneco
質問者

お礼

お礼が遅くなってしまいすみません。途中の考え方の過程も詳しく解説してくださり、とても勉強になりました。ありがとうございました。

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