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カバラ的人間観
澁澤龍彦の「黒魔術の手帖」の中に収録されている「カバラ的宇宙」というエッセイについて質問です。 人類の進化について、性別以前の段階から始まり、現在の状態を経て、将来は男女の性別が統一され、天使のような存在になり、他の惑星へ飛び立つというふうに描かれているのに興味を持ち、いろいろ調べてみたのですが、そのようなことを書いてあるカバラ関係の本は見つかりませんでした。 これの元ネタは何なのでしょうか?
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- Nakay702
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「カバラ的人間観」(断片)について、以下のとおりお答えします。 >人類の進化について、性別以前の段階から始まり、現在の状態を経て、将来は男女の性別が統一され、天使のような存在になり、他の惑星へ飛び立つ… ⇒カバラ思想では、「人間は小宇宙的存在で、みずからのうちに全自然を包蔵している」と見る(『哲学辞典』、1143ページ)。つまり、「一個人の成長(誕生から死後まで)」と「人類の進化」とを類比している節があります。例えば、「性別以前の段階」は受精前後の状態であり、「男女の性別が統一」されるのは高齢化と生殖能力(性機能)喪失後に相当し、「天使のような存在」は死(仏になる)ことであり、「他の惑星へ飛び立つ」のは三途の川を渡ることに対比していると見られること、などです。 >これの元ネタは何なのでしょうか? ⇒ピコ・デラ・ミランドラ『人間の尊厳について』(植田敏郎訳、創元社)あたりが大元ではないかと思われます。 詳しくは、 https://www.google.com/search?q=%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%A9&rls=com.microsoft:ja:IE-SearchBox&ie=UTF-8&oe=UTF-8&sourceid=ie7&rlz=1I7ADRA_ja&gws_rd=ssl の中から適切なサイトをさがしてみてください。 あるいは、 http://www.chojin.com/text/ac1s1.htm には、別の説明や文献のことが書かれています。
- stmim
- ベストアンサー率24% (57/236)
その話を聞いてクラークの「幼年期の終わり」を思い出しました