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sollen & 受動
Der für die Menschenaffen wichtige Prozess des Abschieds soll nicht unterbrochen werden, sagte eine Sprecherin des Zoos gegenüber dem Hessischen Rundfunk. https://www.faz.net/aktuell/rhein-main/frankfurter-zoo-trauert-um-totes-bonobo-junges-16562937.html これは先行する文だから、語順は普通の直説法で、話法の助動詞と受動態がセットになるとwordenがwerdenになるとあるから、 Der Prozess soll nicht unterbrochen werden. は、sollen & 受動態で、受動の助動詞がwordenじゃなくてwerdenになるのは、別の助動詞が変化しているから、こっちは「元に戻る」という理解でいいのでしょうか。 人称変化と時制と態と法でじゅうぶん混乱しているのですが、そこに助動詞が入ると、ぱっと見、これ未来? でも人称が合ってないようだし、sollと言っておいて未来にする必要ある? といった感じで混乱が深まって読み方に自信が持てません。
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「元に戻る」という理解で正しいですが、本来はごく基礎的な文法事項で、それほど難しいことではないので、要点を簡潔に覚えておいた方がよいと思います。 まず、主文、副文を問わず、一つの文の中で「人称と時制の変化」をする動詞は「一つだけ」です。助動詞がないのなら本動詞が人称変化をし、助動詞がある場合は、こちらのみが人称変化をします。 【現在形】 本動詞が現在形で人称変化 Ich singe./Sie singen. 助動詞が現在形で人称変化 +動詞の不定形 Ich kann singen./Sie können singen. 【現在完了形】 haben または sein が人称変化 +過去分詞 Ich habe gesungen./Sie haben gesungen. Ich bin gegangen./Sie sind gegangen. 受動態は、現在形では助動詞 werden が人称、時制変化をし、完了形では時制の助動詞 sein のみが変化、現在形で話法の助動詞が加わる場合はこちらの助動詞の方のみが変化して werden は不定形になります(例文を短くするため、元の文の主語と動詞のみを使います)。 【受動態】 受動の助動詞 werden が人称、時制変化 +過去分詞 Der Prozess wird unterbrochen.(単数、現在) Der Prozess wurde unterbrochen.(単数、過去) Die Prozesse werden unterbrochen.(複数、現在) Die Prozesse wurden unterbrochen.(複数、過去) 【受動態の完了形】 時制の助動詞 sein が人称、時制変化 +過去分詞+werden の過去分詞 Der Prozess ist unterbrochen worden.(単数) Die Prozesse sind unterbrochen worden.(複数) 【話法の助動詞+受動態】 話法の助動詞のみが人称、時制変化 +過去分詞+werden の不定形 Der Prozess soll unterbrochen werden.(単数、現在) Der Prozess sollte unterbrochen werden.(単数、過去) Die Prozesse sollen unterbrochen werden.(複数、現在) Die Prozesse sollten unterbrochen werden.(複数、過去) (中断されるべきである/~であった) さらに複雑な形として、話法の助動詞+受動態の完了形の場合は、変化するのは話法の助動詞のみ、時制の助動詞+受動態の完了形の場合も、変化するのは時制の助動詞のみとなります。 【話法の助動詞+受動態の完了形】 Der Prozess soll unterbrochen worden sein.(単数) Die Prozesse sollen unterbrochen worden sein.(複数) (中断されているべき) 【時制の助動詞+受動態の完了形】 Der Prozess wird unterbrochen worden sein.(単数) Die Prozesse werden unterbrochen worden sein.(複数) (最初の werden は「~であろう」の意味の時制の助動詞。意味:「中断されているであろう」、未来において完了しているということ) これにさらに法が加わったとしても、変化する動詞が上の例と同じ個所の一つだけであることに変わりはありません。 【間接話法、現在】 Sie sagte, der Prozess werde unterbrochen. Sie sagte, die Prozesse würden unterbrochen. (複数形では、接続法第I 式だと現在形と同じ werden になってしまうので第II式 würden で代用) 【間接話法、現在完了】 Sie sagte, der Prozess sei unterbrochen worden. Sie sagte, die Prozesse seien unterbrochen worden まだいくらでも組み合わせの可能性はありますが、この辺にしておきます。 なお、話法の助動詞 sollen を使ったあとに未来時制の werden を使うことはないと思いますが、能動文で未来における可能性や義務などを言うときに、逆の順番で werden で未来時制を示したのちに話法の助動詞の不定形を使う形はあります。 例 Sie wird den Prozess unterbrechen müssen. 彼女はそのプロセスを中断しなければならないだろう。 基本を押さえてさえいれば、どれだけ複雑になっても対応できるはずです。下の例は、間接話法の文で、話法の助動詞の完了形を使った場合です。 Sie sagte, sie habe den Prozess unterbrechen müssen. 彼女は、そのプロセスを中断しなければならなかった、と言った。 質問の文では、動物園の職員の話をまず直接引用する形で書かれているので、そこは直説法現在形ですが、間接話法で書き換えると以下のようになります。 Eine Sprecherin des Zoos sagte gegenüber dem Hessischen Rundfunk, der für die Menschenaffen wichtige Prozess des Abschieds solle nicht unterbrochen werden. 複雑に見えると思いますが、押さえるべき重要点はわずかで、あとは応用です。
お礼
お礼がたいへん遅くなって申し訳ありません! これまで見たなかでいちばんわかりやすい説明をありがとうございます。「人称と時制の変化」をする動詞は「一つだけ」、というのは、混乱しやすいわたしの頭には福音というか、ものすごく適切なアドバイスでした。教科書も色々買ってみたのですが、それぞれここはいいなという箇所はあってもなかなか全般に使いやすいものが見当たらなかったのですが、このご説明をプリントアウトしてみるのがよさそうな気がします。ほんとうにありがとうございました。