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~を~とする/~とした の違いについて
- 「~を~とする」、「~を~とした」の表現には微妙な違いがあります。前者はある役割や状態を持つことを示し、後者は一時的な状態を表します。例えば、「Aさんを先生とする授業を進める」という文では、Aさんが先生としての役割を持って授業を進めることを示しています。一方、「Aさんを先生とした授業を進める」という文では、一時的にAさんを先生として授業を進めることを表します。
- このように、「とする」はある状態や役割を持つことを強調し、永続性や確定性を含んでいます。「とした」は一時的な状態や過去の出来事を表し、一時的な関係性を示すことが多いです。
- ただし、文脈や意図によっては置き換えが可能な場合もあります。例えば、「Aさんを先頭に1列に並ぶ」という文では、「として」や「とした」という表現は自然ではありません。なぜなら、「先頭に並ぶ」という行為は一時的なものであり、Aさんが特別な役割を持つわけではないからです。
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>「~とした」、「~とする」の後ろは名詞しかこないということで良いのでしょうか。 そうです。「た」は助動詞「た」の連体形、「する」は動詞「する」の連体形だからです。外国人に説明するなら、「名詞に続く形だから」でしょうね。 一方「~として」は動詞があとにくる形です。「て」が接続助詞だからです。「○を先頭として列に並ぶ」の場合は、「先頭として」は「列」ではなく「並ぶ」にかかっています。 で、「~とした」と「~とする」の違いですが、 >Aさん を 先頭 とした 列は3年2組です >Aさん を 先頭 とする列は3年2組です >この2つは同じ意味でどちらを使っても良い、ということになりますか? 使われる場面の違いでしょう。今現に列が存在している場合は「とした」または「とする」どちらでも使えます。「た」は完了の助動詞なので、列が完了しているのです。「する」は現在形なので、現在列がある、と言えるからです。 しかしこれから列ができる場合なら「とする」のほうがより的確です。「これから先頭とする」わけですから。実は日本語の現在形には時制がなく、だから未来に使いやすいのです。 「た」は「未来における完了」にも使うことが可能ですが、なにもそんなややこしい使い方をわざわざせんでも。 「もしもこのあと、あそこにAさんを先頭とした列ができたとしたら、それは3年2組です。」 「て」「た」「する」がどこにかかるか。 「た」「する」に含まれる時制的なイメージ。 この両者がからみあったややこしい問題ですね。日本語を母語とする人なら自然と使い分けができますが、それを文法的に説明するのはけっこう骨です。
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- marisuka
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一部訂正。 「た」は助動詞「た」の連体形、「する」は動詞「する」の連体形だからです。 →連体形だから、ではなくこれらに修飾される文節が名詞だから「連体形」と呼ばれている。 外国人に説明するなら、「名詞に続く形だから」でしょうね。 「名詞に続く形だから」→「名詞が続く形だから」
日本人ですら、そんなこと気にしてない、フィーリングで理解しているから、気にすんな。 と、言っておけ。 試験とかするんじゃなければ。
- double_triode
- ベストアンサー率26% (520/1997)
ご返事ありがとうございます。 >「~とした」、「~とする」の後ろは名詞しかこないということで良いのでしょうか。 はい。 質問文にあわせて少し書き換えます。 Aさん を 先頭 とした 列に並ぶ Aさん を 先頭 とする列に並ぶ >この2つは同じ意味でどちらを使っても良い、ということになりますか? はい。上の過去でも,下の現在でも表現することができ,どちらも同じ意味になると思います。 しいていえば,過去で表現すると,人々が集まってきて何らかの経緯でAの後ろにひとりづつ動いて,並んでいった感じがします。自分もおなじ行動をとって,列の最後尾につく。 現在で表現すると,Aの後ろに人々が並んだ列が,すでに存在する感じがします。自分も,一列になるのが決まりだと感じて,最後尾につく。
- OK1723TRD
- ベストアンサー率38% (18/47)
●Aさん を 先生 に (して)授業をすすめる の格助詞「に」または「にして」は、「先生」を時間的に位置付けて表現するもので、「にして」の場合、「にする」を「て」で確認しています。 ●Aさん を 先生 とした 授業をすすめる の場合、「た」には連用形の中止法の場合と、連体形で「授業」を修飾する場合の二つの場合があります。中止法の「した、」は完了の意味で、一旦中止し、条件を表し、その条件で授業を進めるという意味になります。 連体形の「Aさん を 先生 とした 授業」は、授業の性格を表すもので、この節が「すすめる」の目的語になります。 ●Aさん を 先生 とする 授業をすすめる は、「する」は現在、または確実な未来を表すもので、「した」と同じニ種類の意味になります。 このように、「した」と「する」では、時制が異なり、意味も異なるので、置き換えはできません。■
- double_triode
- ベストアンサー率26% (520/1997)
Aさん を 先生 とした 授業をすすめる Aさん を 先生 とする 授業をすすめる は,名詞「授業」を形容していますので,つながります。 Aさん を 先頭 とした 一列に並ぶ Aさん を 先頭 とする 一列に並ぶ は,「一列に」が副詞なのでつながりません。 Aさん を 先頭 とした 列は3年2組です Aさん を 先頭 とする列は3年2組です は,名詞「列」を形容していますので,つながります。
補足
早々のご回答ありがとうございます。 ということは、 「~とした」、「~とする」の後ろは名詞しかこないということで良いのでしょうか。 例を挙げてくださった Aさん を 先頭 とした 列は3年2組です Aさん を 先頭 とする列は3年2組です この2つは同じ意味でどちらを使っても良い、ということになりますか? 「~した」「~する」の違いをうまく説明できれば良いのですが…。
お礼
色々細かくありがとうございます。そうなんです。本当に骨が折れます。下記の方が仰る通り、私でもしゃべっているときにそんなこといちいち気にしていないので、「適当だよ」と答えたいのですが…。学生はそれでは納得しませんので、こちらの方をベストアンサーとさせていただきました。最初の方もありがとうございます。またお世話になるかもです…。