前便では説明不足でしたので、それを補って、再度お答えします。
>不定詞という言葉はどういう意味なのでしょうか?
⇒検索で見られたとおり、「動詞の法・時制・人称などに影響を受けず、常に一定の形で用いられる」動詞語形を言います。
つまり、不定詞は、例えば、
現在:I want to be here.
過去:I didn't want to be there.
未来:I will be here.
の中のbeのように、現在・過去・未来のどの時制でも用いられます。
また、
我々は:We want to be here.
彼は:He didn't want to be there.
彼らは:They will be here.
のように、beの意味上の主語を考えると、beは(語形は同じなのに)主節の主語によって、その「どれでも主語として取る」わけです。
ということから、不定詞をごく簡単に理解するためには、「主語が不定な(定まっていない)動詞語形」と言ってもいいでしょう。これに対して、
我々は:We are here.
彼は:He isn't want to be there.
彼らは:They were here.
の中のare, is, wereなどはそれぞれ主語が定まっているので、それで、こういう語形を「定形」というわけです。
>原形不定詞とto不定詞の両方を比較しながら教えていただけると嬉しいです
⇒「原形不定詞の前にtoをつけたもの」がto不定詞です。
英語の場合は、「原形」も「不定詞」も「原形不定詞」も同じ語形を指します*。状況に応じて適宜使い分けますが、必ずしも明確な違いを意識せずに使われる場合があるかも知れません。使い分け方を大ざっぱに説明すれば、以下のようになります。
☆原形:「動詞のもとになる形」くらいの意味で、特に初習者に対して「活用形と区別したい場合に」使うことが多い。
☆不定詞:「動詞の法・時制・人称・数などが定まっていない語形」といった意味で、辞書や参考書などで広く用いられる。
☆原形不定詞:不定詞と同じような意味ですが、特に「to不定詞」との区別を明確に示したい場合に使われる。
*上で見たように、英語では、「原形」も「不定詞」も同じ語形を指しますが、言語によっては、この2つの用語が別々の意味を表す場合があります(例えば、ラテン語)。ですから、「原形と不定詞が同じ語形を指す」のは、「普遍的なことではない」ということだけ、留意しておいてください。
お礼
ありがとうございます to+原形不定詞という言葉はおかしいですか?