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林業用の人工林でのスギ、ヒノキの植分け
林業用の人工林でのスギ、ヒノキの植分けはどのようになっているのでしょうか? 両者はともにヒノキ科の別属に分類される関係です。要求する土壌の性質、日当たり等の環境が違って適したところに植えられているのかと思っていましたが、山歩きしていたら、スギのすぐ隣にヒノキが植えられていたので良くわからなくなりました。スギ材、ヒノキ材の需要量という経営的な話とか、国レベルでの政策の話も関わってきそうですが。 スギ、ヒノキの違いはヒノキのほうが引張強度などが大きいという印象です。他に性質の違い等ご存知の方、部分的にでも教えてくださると嬉しいです。
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まず共にヒノキ科の別属に分類されると言うのは間違いです。 ヒノキ科の中にはヒノキ属、ネズコ属、ヒバ属がありますが、 杉の場合は一属一種ですので杉以外はありません。ただ品種と しては数えきれないほどの品種があります。つまり杉はヒノキ には分類されないと言う事です。 杉とヒノキの違いとしては、ヒノキの方が香りが強い。杉の葉 は尖っているがヒノキは尖っていない。杉の幹の中心は濃い茶 色をしているが、ヒノキは濃い茶色はしていない事です。 引張強度に関しては詳しくないので答えられません。 元々は杉が多く植えられていたようです。ヒノキに比べると安 いので、昔は杉が主流のようでした。前にも書いたように香り はヒノキの方が強いので、総ヒノキ造りやヒノキ風呂の需要が 多くなりヒノキも一緒に植えられるようになったようです。 誰でも高値で引き取って貰えた方が嬉しいですよね。最初の頃 は杉ばかり植えられていましたが、ヒノキの需要が高くなり高 値で引き取って貰える事から、ヒノキも植えるようになったと 勝手に考えています。だったら杉を伐採してヒノキばかり植え ればいいじゃないかと思うかも知れませんが、伐採したら搬出 しなければ邪魔になります。売れない物を伐採して搬出しても 損失する事が多いので、杉を伐採せず植えっぱなしにしたまま で、空きスペースにヒノキを植えられたのではと推測します。 余談ですが、カイズカイブキと言う樹木がありますが、これは 杉を改良して作られた品種です。パッと見て葉が尖っていない のでヒノキやヒバのように見えますが、強く剪定をしてしまう と尖った葉が出てしまいます。これを専門用語で先祖返りと言 います。一度でも先祖返りを起こした葉は元の葉には戻りませ んから、造園屋では先祖返りを起こした枝は付け根から切るよ うにしています。そのまま放置をすると全て杉に戻ってしまう からです。
お礼
回答頂き、ありがとうございます。 古くからある杉に変わって、付加価値の高いヒノキに置き換わっていったということですね。カイズカイブキのことは初耳です。勉強になりました。