- ベストアンサー
デリバティブ商品の金融ポートフォリオの現実とは?
- 短期の戦略を基にしたデリバティブ商品の金融ポートフォリオには、リーバレージング戦略が存在します。
- 30年物の優遇住宅ローンが10年物の資産担保の証券化に利益を提供していました。
- しかし、ローンの元本が支払われるにつれて、金利の支払いは減少し、将来的なCDOの販売が不可能になりました。また、初期のCDOは短期ローンでしか資金調達しておらず、長期的に持続可能ではありませんでした。結果的にこの仕組みは崩壊し、2007年にはさらなる損失が発生しました。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
以下のとおりお答えします。長いので3つに分けて、原文・お訳・語句・添削文を列記します。と言っても、ほとんど変わりません。つまり、お訳は完璧だと思います。 >In the reality of the financial portfolios of derivative products, there was a leveraging strategy based upon a short-term tactic. The 30-year prime home mortgage loans provided the interest for the securitized ten-year CDOs. Yet over time as the principle of these loans was paid down, the size of the interest payments would decrease – making any subsequent ten-year CDOs (over the 30 year-term of the mortgages) not possible to further sell. >「デリバティブ商品の金融ポートフォリオの現実において,短期の方策を基礎にした梃子を掛ける戦略がある。30年物の優遇住宅ローンが10年物の資産担保の証券化にとっての利益を提供する。しかしながら,これらローンの元本が時間的に即金で支払われるようになるにつれて,金利の支払いの大きさは減少し,――(住宅ローンの30年間の満期にわたる)続く10年物CDOsをさらに販売することが出来なくなる。 *leveraging strategy:「レバレッジ(取引の)戦略」。 *over time:「年月にわたって」。 ⇒デリバティブ商品の金融ポートフォリオの現実には、短期的な戦術に基づくレバレッジ戦略があった。30年物の優遇住宅ローンが10年物の資産担保の物件証券化に利益を提供した。とはいえ、これらローンの元本が年月にわたって支払われていくにつれて、支払金利の額は減少し――(30年満期住宅ローンの全期にわたって)10年物の資産担保証券をさらに販売し続けることはできなくなるだろう。 >But also in the meantime, the initial CDOs were never fully paid but only financed by yearly short-term loans -- needed to be renewed each year for nearly thirty years. Thus the ‘derivatives’ were only a falsely-rated and short-term scheme, not sustainable over the long-term of the home-mortgages bonds. >しかし,そうこうする中でさえ,初期のCDOsは,全額払い込み済みになることは決してなく,ほぼ30年間の各年につき新たにされる必要のある――年度短期のローンによってのみ調達が可能である。それゆえ,「デリバティブ」は,誤って格付けされ,短期に構想されるだけで,長期にわたる住宅ローン債券について持続可能なものではない。 *the initial~:「初期の~」よりは「当初の~」の方が少しいいかも知れません。 ⇒しかしその間にも、当初のCDOは全額が支払われることは決してないが、30年近くにわたって年次ごとに更新される必要があった。したがって、「デリバティブ」は誤って格付けされた短期の制度であって、長期にわたって持続可能な住宅ローン債権ではなかったのである。 >Sooner or later, that scheme would collapse; and it did in 2007. Morgenson and Rosner wrote: "This game worked while the mortgage mania was raging; but in 2007, when losses in subprime mortgages began to spook the markets. Investors fled SIVs in general and Citi's in particular. . . Suddenly, Citi was left with mortgages . . . (which) had to be either sold or brought back onto Citi's balance sheet at massive losses." (Morgenson and Rosner, 2011). >遅かれ早かれ,この図式は崩壊するであろう。そして,2007年にそうなった。Morgenson and Rosnerは,次のように述べている。「このゲームは,住宅ローンの熱狂が猛威を振るう中では続いた。しかし,2007年,サブプライム住宅ローンで損失が生まれると,市場は動揺し始めた。投資家はなべて,SIVsから逃げはじめ,特にCitiから逃げはじめた。…。突如,Citiには住宅ローンが残され,…(それは)売却されるか,Citiのバランス・シートに巨額の損失を生む買戻しがなされなければならなくなった」(Morgenson and Rosner, 2011)。」 *while the mortgage mania was raging:while ... was raging「住宅ローンの熱狂が荒れ狂っているうちは」。「猛威を振るう」よりは「荒れ狂う」の方が、少しだけ、いいかも知れません。 ⇒遅かれ早かれ、この図式は崩壊するだろう、(と思われていたが、案の定)2007年にそうなった。Morgenson and Rosnerは、次のように書いている。「このゲームは、住宅ローンの熱狂が荒れ狂っているうちはうまく続いた。しかし、2007年、サブプライム住宅ローンで損失が出ると、市場は動揺し始めた。投資家は総じて、SIVsから、特にCitiから逃げ出した。…突如、Citiには住宅ローンが残されて…(それは)巨額の損失を引受ながらも売却するか,Citiのバランス・シートの中に買戻さなければならなくなったのである」(Morgenson and Rosner, 2011年)。」 ※ところで、以前の《英文の邦訳の添削2019-03-28 10:54:50質問No.9601263》 はまだ未決のようですが、もし疑問点がありましたらコメントなさってください。 (私にできる範囲でお答えする所存です。)
お礼
申し訳ございません。
補足
いつもながら,ご丁寧なお訳しを頂戴いたしました。 感謝申しあげます。 ところで,4月1日現在届けられたOKチップが使えない状態になってしまっております。このお返しは必ず次回に致します。失礼の程,お許し下さい。