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人のパントテン酸ビタミンB5の1日の摂取量上限mg

人のパントテン酸ビタミンB5の1日の摂取量上限mgを教えてください。

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回答No.2

こんにちは。ビタミン摂取の上限についてですね。 パントテン酸は命名の由来が「どこにでもあるもの」の意味なのですが、その名の通り極めて多くの食品に含まれています。 そのため、通常の食生活を送っている限り欠乏することはありません。 では過剰摂取になることは?ということになると、現実には(ほぼ)あり得ません。 食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会によって2013年に作成されたパントテン酸の評価書というものがあります。 そもそもこの評価書は、人の健康を損なうおそれのないことが「明らか」であるパントテン酸について、食品衛生法に基づく厚生労働大臣からの要請によって作成されたものです。 動物実験でも毒性が極めて低いことが示されていますが、人への使用に関する国際機関の評価をご紹介します。 ・SCF(欧州食品科学委員会)における評価(抜粋) パントテン酸は非常に毒性が低く、10,000~20,000 mg/ヒト/日という非常に高い用量でのみ下痢や水分貯留のような胃腸管への重篤でない有害影響が散発的にみられることから、UL(Tolerable Upper Intake Level;許容上限摂取量)を設定することはできなかった つまり「とてもたくさん摂取しても胃腸に軽い異常が出る程度なので限度量を設定できませんでした」という結果です。 ・FDA(米国食品医薬品庁)における評価 パントテン酸について、適正製造規範(Good Manufacturing Practice;GMP)に基づいて食品に使用する場合、GRAS物質(Generally Recognized as Safe;一般に安全とみなされる物質)とされている。 つまり「ちゃんと製造してちゃんと使って食品を作ってくれれば安全な物質です」という結果です。 ・CRN(米国栄養評議会)における評価 パントテン酸について、経口投与による毒性試験において LOAEL(最小毒性量)の根拠となる報告はないとしている。 また、10,000 mg/ヒト/日までの摂取及び 1,000mg/ヒト/日の経口摂取による体系的に実施された臨床試験において有害影響がみられなかったことから、Observed Safe Level(OSL; 既知の安全上限量)を 1,000 mg/ヒト/日と設定した。 つまり「安全すぎて毒性を示す最小量が根拠をもって示すことができなかったので、1000mg/ヒト/日で臨床試験を行って有害影響がなかったから1000mg/ヒト/日までにしておけば確実に安全ということにしておきます」という結果です。 1日の摂取上限については、安全すぎて設定されていないというのが現状とご認識ください。 ご参考になりましたら幸いです。こんにちは。ビタミン摂取の上限についてですね。 パントテン酸は命名の由来が「どこにでもあるもの」の意味なのですが、その名の通り極めて多くの食品に含まれています。 そのため、通常の食生活を送っている限り欠乏することはありません。 では過剰摂取になることは?ということになると、現実には(ほぼ)あり得ません。 食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会によって2013年に作成されたパントテン酸の評価書というものがあります。 そもそもこの評価書は、人の健康を損なうおそれのないことが「明らか」であるパントテン酸について、食品衛生法に基づく厚生労働大臣からの要請によって作成されたものです。 動物実験でも毒性が極めて低いことが示されていますが、人への使用に関する国際機関の評価をご紹介します。 ・SCF(欧州食品科学委員会)における評価(抜粋) パントテン酸は非常に毒性が低く、10,000~20,000 mg/ヒト/日という非常に高い用量でのみ下痢や水分貯留のような胃腸管への重篤でない有害影響が散発的にみられることから、UL(Tolerable Upper Intake Level;許容上限摂取量)を設定することはできなかった つまり「とてもたくさん摂取しても胃腸に軽い異常が出る程度なので限度量を設定できませんでした」という結果です。 ・FDA(米国食品医薬品庁)における評価 パントテン酸について、適正製造規範(Good Manufacturing Practice;GMP)に基づいて食品に使用する場合、GRAS物質(Generally Recognized as Safe;一般に安全とみなされる物質)とされている。 つまり「ちゃんと製造してちゃんと使って食品を作ってくれれば安全な物質です」という結果です。 ・CRN(米国栄養評議会)における評価 パントテン酸について、経口投与による毒性試験において LOAEL(最小毒性量)の根拠となる報告はないとしている。 また、10,000 mg/ヒト/日までの摂取及び 1,000mg/ヒト/日の経口摂取による体系的に実施された臨床試験において有害影響がみられなかったことから、Observed Safe Level(OSL; 既知の安全上限量)を 1,000 mg/ヒト/日と設定した。 つまり「安全すぎて毒性を示す最小量が根拠をもって示すことができなかったので、1000mg/ヒト/日で臨床試験を行って有害影響がなかったから1000mg/ヒト/日までにしておけば確実に安全ということにしておきます」という結果です。 1日の摂取上限については、安全すぎて設定されていないというのが現状とご認識ください。 ご参考になりましたら幸いです。

ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール

ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...

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