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12th Century Sculpture: From Artless Fantasy to Sophisticated Convention
- Discover the range of twelfth-century sculpture, from artless fantasy to sophisticated convention, with a focus on relief work.
- Explore the extreme stylization in twelfth-century sculpture, exemplified by the panels in Chichester Cathedral and the Raising of Lazarus.
- Compare the Romanesque Twelve Apostles in Malmesbury Abbey to the painted Apostles of Kempley, noting their natural posture and varied draping of robes.
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以下のとおりお答えします。 (訳文と注) 12世紀の彫刻は、芸術性の乏しい空想から洗練された伝統的作品に至るまで、依然として完全なリリーフ(浮き彫り)に限られていたが、そういう点ではいずれも似たり寄ったりである。最も極端な画一様式の例は、チチェスター大聖堂の2面のパネル画像があり、特にそのうちの「ラザロの蘇生」*がそれである。人物像はビザンチン様式風だが、顔は、目の彫りが大きく深いのでギリシャ悲劇の仮面に似ており、キリストの髪が彫られている様式は初期のケルト美術を思わせる。 *病死したラザロを、イエスが4日目に蘇らせたという場面の描画(新約聖書「ヨハネ伝」11:1-44および12:1-19にそのくだりが述べられている)。 ロマネスク様式*の特徴が色濃く現れているのは、マームズベリー僧院のポーチの両側に六人ずつ並んだ十二使徒像である。ケンプリー(にある寺院)に描かれた使徒画像に比べると、それよりもはるかに自然な姿勢で、あたかも写真を撮るためのポーズをとっているように見える。微妙に二人ずつを対にしてはいるが、頭上を飛ぶ天使で全体の統一を図っている。 *ロマネスク様式:9~12世紀にヨーロッパで流行した建築・美術の様式。建築物の表現では、重厚な壁、小さい窓、半円形アーチが特徴とされる。 また礼服*のドレープ(装飾ひだ)にも多様性がある。それというのも、従来の楕円形のほかに虹を逆転したような形もあるからだが、ただしそれは、構図全体の中に見られる変調の細部に過ぎない。 *僧侶などが位階の象徴として平服の上にまとう式服。
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- SPS700
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12世紀の彫刻は、芸術味のない想像画から、凝った伝統に至るまで、(それ以前の彫刻と)似たようなもので、まだほとんどリリーフに限られていた。 特に最も型にはまった例は、チチェスター寺院の「ラザロの蘇生」(下記)二面である。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B6%E3%83%AD 人物はビザンティン形式にしたがっているが、大きく切り込んだ目の顔はギリシャ美術の仮面に似ており、キリストの髪が彫られている様式は初期のケルト美術を思わせる。 さらにロマネスクの特徴を持つのは、マームズベリー僧院のポーチにある右と左に六人ずつの十二使徒像である。 ケンペレーの使徒画像に比べると、上を飛ぶ天使で統一を図り、微妙に二人ずつにまとめてはあるが、はるかに自然で、まるで写真を撮ってもらうべくポーズをとっているようだ。 また衣装の襞にも変種の幅が広がり、おきまりの楕円形で、虹を逆さにしたような構図はあるが、全体のデザインに見られるリズムの枠内での細かい変異に過ぎない。
お礼
いつもありがとうございます。本当に助かります。