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VorgangとZustandの違い
何の語だったか失念したのですが(今調査中です…)、似た語句の違いについて、VorgangとZustandの違いだと書かれていたのです。経過と状態はどう違うのでしょうか?例がなくて申し訳ないのですが「一般的にこういう違いがある」というのでよいので、教えていただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
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「似た語句の違い」ということなら、 受動態について言っているのではないような気がしますが、 その可能性も否定はできません。 いくつかの可能性があって、こちらでは絞れないので、 基本的なところから始めます。 ドイツ語の動詞は、その意味機能から、以下の三つに分類されます。 Tätigkeitsverben 行為の動詞 主語が何らかの行為をする。 arbeiten(働く)/essen(食べる)/schreiben(書く)など Vorgangsverben 経過の動詞 ある状態から別の状態への移行の経過を表現する。 fallen(落ちる)/sterben(死ぬ)/wachsen(育つ)など Zustandsverben 状態の動詞 一定の状態のまま変化がないことを表す動詞。 leben(生きている)/wohnen(住んでいる)/lieben(愛している)など たとえば、lebenとsterbenは、「生きる」、「死ぬ」と訳すと、 一見単純な対義語のようで、機能も同じと考えがちですが、 lebenは、生きている状態がずっと「継続」することを表すのに対し、 sterbenは、生きている状態から死んでいる状態への「変化、移行」を表します。 したがって、lebenという動詞は「状態(Zustand)の動詞」、 sterbenという動詞は「経過(Vorgang)の動詞」ということになります。 「行為(Tätigkeit)の動詞」は、状態ではなく動作を表しますが、 「動作そのもの」だけを表し、「変化や移行」が起きるわけではありません。 「似た語句」というのが、複数の単語から成る「句」なのか、 それとも、一つの単語という意味での「語」なのかがわからないので、 こちらで絞り込むことはできませんが、 「似た単語」という意味であれば、次のようなケースが考えられます。 Ich schlafe. 私は眠る。(Zustand) Ich schlafe ein. 私は眠りに入る。(Vorgang) schlafenという動詞は、眠っている状態がずっと続いていることを表すので、 「状態の動詞(Zustandsverb)」です。 einschlafenという動詞は、起きている状態から寝ている状態への経過を表すので、 「経過の動詞(Vorgangsverb)」です。 これに付随する重要な文法事項は、標準ドイツ語の場合(地方によって異なります)、 現在完了形を作る際、経過(Vorgang)の動詞はsein支配、 つまり、助動詞としてseinを取るということです。 いまの例で言うと、両方ともschlafenであるにもかかわらず、 現在完了形を作る際には、それぞれhaben支配とsein支配に分かれます。 Ich habe geschlafen. 私は眠った。(Zustand/助動詞はhaben) Ich bin eingeschlafen. 私は眠りに入った。(Vorgang/助動詞はsein) stehenとaufstehenも同じで、stehenは「立っている状態」で「動き」はなく、 aufstehenは「立ち上がる経過」で「動き」があります。 したがって、標準ドイツ語の原則では、現在完了の助動詞が異なります。 Ich stehe. 私は立っている。(Zustand) Ich habe gestanden. 私は立っていた。(Zustand) Ich stehe auf. 私は立ち上がる(起きる)。(Vorgang) Ich bin aufgestanden. 私は立ち上がった(起きた)。(Vorgang) ただし、南ドイツやオーストリアでは、stehenの現在完了でもhabenを使います。 また、bleibenという動詞は、「とどまる」「~であり続ける」という意味で、 Zustandの動詞ですが、例外的にsein支配です。 (Ich bin zu Hause geblieben. 私は家にいた。) 「似た単語」ではなく、複数の単語から成る「語句」ということなら、 たとえば、「形容詞+動詞」という語句で、 動詞がseinかwerdenかで意味が変わることを言っているのかもしれません。 もともと、seinは「~である」という状態を意味し、 werdenが「~になる」という変化を表すことを考えれば当然ですが、 Ich bin wach. 私は目が覚めている。(Zustand) Ich werde wach. 私は目が覚める。(Vorgang) Das Wetter ist schlecht. 天気が悪い。(Zustand) Das Wetter wird schlecht. 天気は悪くなる。(Vorgang) という意味の違いになります。 これと同様に、通常の受動文と状態受動文の意味の違いについても、 VorgangとZustandの意味の違いで比較できます。 seinを使った状態受動文(Zustandspassiv) Das Geschäft ist geschlossen. 店は閉まっている。 (状態・Zustandを表している) werdenを使った通常の受動文(Vorgangspassiv) Das Geschäft wird geschlossen. 店は閉められる。 (経過・Vorgangを表している) この中のどれかを言っているのだと思います。 「似た語句」というので、たぶんschlafenとeinschlafenとか、 stehenとaufstehenのような例かと考えるのですが、 あとはそちらで御確認ください。
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- SPS700
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#1です。やり直しです。 >>経過と状態はどう違うのでしょうか? 経過 は、werden が使われ「~になる」 状態 は、sein が使われ「~である」 の違いでしょう。
お礼
わかった気がします。 ありがとうございます!
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#1です。補足です。 >>わかるような、わからないようなでもどかしいです(笑) 参照URLも見て、よく考えます。 失礼いたしました。ドイツ語の例でしたら、下記などをご覧ください。 https://www.kapiert.de/deutsch/klasse-5-6/sprache-untersuchen/wortarten/vorgangs-und-zustandspassiv-unterscheiden/ https://hinative.com/ja/questions/335508
お礼
ありがとうございます!
- SPS700
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例えば、 (い)今、そのことは話している(経過) (ろ)もうそのことは話している(結果) みたいなことで、 日本語でも区別があったり、なかったりします。例えば 西の方ですと (は)行きよる(経過) (に)行っとる(結果) 東の方 (ほ)行ってる(経過・結果) こういうのはアスペクト(相)の違いだという人もいます。下記などをご覧ください。 https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%AF%E3%83%88-25579
お礼
わかるような、わからないようなでもどかしいです(笑) 参照URLも見て、よく考えます。 ありがとうございます!
お礼
すっきり納得です ありがとうございました!