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アルミのTIG溶接のやり方が分かりません
- ステンレス加工の職人がアルミのTIG溶接を始めましたが、やり方が分かりません。棒の持って行き方や電流の強さが分からず、うまく溶接できません。
- アルミのTIG溶接は初心者のため、ステンレスとは違った知識が必要です。溶棒の選び方や棒の持ち方、電流の設定方法など具体的に教えていただけると助かります。
- アルミのTIG溶接において、棒の持ち方や電流の設定が難しいです。ステンレスとは異なる特性を持つアルミの溶接について、初心者でもわかりやすく教えていただけませんか?
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端材で、プール(溶融池)だけを移動させる練習はいかがですか? これが出来れば感覚を習得できると思います。 ナメ付けが上手くいくのでしたら問題ないかも知れませんね。 タングステンの先端形状はどうですか? 先を丸めてみたり、角度を変えてみて下さい。 予め何本か用意して、比較してみて下さい。 棒だけ溶けて玉になってしまうのは、母材への入熱が足りない状態です。 隙間や穴埋めでは、母材の端にプールを作ろうとして、溶け落ちがちです。 それを恐れて棒だけ溶かしてしまう事もあります。 穴埋めは、母材を溶かすことや、溶加物の溶け込みを意識し過ぎない事です。 基本は大事ですが、穴が広がるのではいつまでも埋まりません。 プール上に、アーク中で溶かした玉を落としていく方法もあります。 専門家には溶け込みを最優先する嫌いがありますが、一定の強度と外観を整えた仕上がりが得られればいい場合、上手くいく方法を優先した方が良いですよ。
「棒をタングステンの先に持って行くと、はじかれて丸くなってしまって・・」とありますが、Tig溶接がうまくいかない典型的な例です。 Tig溶接は鉄でもステンでもアルミでも何でも母材(ワーク)を溶かして海をつくり、そこに溶接棒を溶かし入れ、なじませる溶接です。 これを絶対忘れないでください。 アルミの場合、融解温度が極端に低いので溶接棒を海に溶かし入れるときトーチをワークから少し離すというのが溶接のコツだと思います。 溶接スピードは鉄などに比べて私の感覚では2倍以上ぐらいでしょうか。 参考になれば幸いです。
アルミとSUSでは物性に大きな違いがありまして、それが質問者様を 戸惑わせている原因かと思われます。 1.アルミはSUSよりも溶融温度が低い。 2.アルミの熱伝導率は非常に高い。(熱が逃げやすい。) SUSと同じやり方をすると、フィラワイヤだけが融けて、融けない母材の 上にヤギの糞ができるはずです。母材は角が丸くなる程度しか融けず、トーチの 速度を落すと、一気に融け落ちの穴があく。と言ったところでしょうか。 端材があればトライ&エラーでやって身に付けるしかありませんが、 方向性だけはアドバイスできます。 1.電流が低いです。もっと上げてください。150Aあたりから始める のが良いと思います。小電流でいけない理由は、母材に対する熱入力が 高熱伝導率ゆえに周りに逃げてしまい、溶融池の維持が困難になる。 2.フィラワイヤのみが融けることについては、アルミが低融点金属で あり、棒状で熱容量が小さいため、一瞬で融ける。 3.前2点を踏まえて、具体的な方法は フィラワイヤは突っ込まずに、母材に溶融池を作る。 融け始めた瞬間に穴が開く方向で左右に溶融池が逃げそうになるので、 その瞬間を狙って、フィラワイヤを突っ込む。 フィラワイヤは一瞬で融けて、逃げそうな溶融池をつなぐ。 少しトーチを後退。 トーチを前進して溶融池を前進させる。 融け落ちで左右に逃げるので、すかさずフィラワイヤを突っ込む。 この繰り返しです。 まず母材を溶かす。フィラワイヤはその後です。 こういった特性を把握しますと、厚物と薄物の溶接も容易にできます。 少しでもお役に立てることができましたら、幸いです。 がんばってマスターしてください。 書き忘れました。 ハイパルスでやってみてください。アルミはハイパルスの方が使い勝手が いいです。 アルミ溶接は、常に熱容量を考えてやれば上手く行きます。 ウィービングを工夫してください。 t10とt1の溶接では、アークを当てる時間をそのように配分すれば いいのです。フィラワイヤも同じことです。 がんばってネ~。