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打っ手切る(ぶったぎる)について!
「打っ手切る」の『手切る』について質問です。 「打っ」は意味を強める接頭語のようですが 後に続く「手切る」という言葉が謎なのです。 通常なら、「ぶっ倒す」「ぶっ千切る」のように「倒す」「千切る」という既存の動詞が後ろに繋がりますが、「手切る」については調べてもわかりません。 「手切る」の意味、語源、わかる方よろしくお願いします。
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- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
戦国期の荒くれた「婆娑羅(ばさら)詞」はじめ伝法な奴言葉では、特に頭音の濁音化や促音撥音挿入での罵詈化強調表現が目立ちます。 切る→打(う)ち切る→打(ぶ)ち切る→打(ぶっ)ち切(ぎ)る→打(ぶっ)千切(ぎ)る 叩く→打(う)ち叩く→打(ぶ)ち叩く→打(ぶっ)叩(たた)く 「ぶったぎる」は、これらの刀で斬る「ぶっちぎる」+鉈や出刃で「ぶったたく」の混交表現ではないでしょうか。 「打(ぶっ)ち切(ぎ)る」を当て字で「打(ぶっ)千(ち)切(ぎ)る」とも記すように、この混合表現の「打(ぶっ)た切る」を「打(ぶっ)手(た)切(ぎ)る」と当て字したとすれば「手切る」という語との相関からは解放されることになります。
No.3の訂正。 手切れ(この文脈では誤) ーーー> 手切り (正) ついでに加筆すると, ・名詞「手切り(てきり)」が強調されて「打手切り(ぶったぎり)」になる。 ・名詞「打手切り」が動詞化して「打手切る」になる。 つまり,動詞「手切る」から派生したのではないだろうといいたかったのです。
お礼
ありがとうございます。
補足
ちなみに「手切り」などという名詞はあるのでしょうか?
小学館『日本国語大辞典』にも,動詞「手切る」はついていませんね。名詞「手切れ」(関係を絶つこと),名詞「打手切り」(勢いよく切断すること),動詞「打手切る」はあります。 おそらく,名詞「打手切り」が「打手切る」に動詞化したのでしょう。めんどくさいので,「打手切る」という1語の動詞としたら(笑)? ものごとを細分して考えると,脳味噌がこんぐらがりますよ。
お礼
回答ありがとうございます。とても助かります。 確かに一つの単語として捉えるのが無難のようですね。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
「た」は手の被覆形(下記)です。 http://h.hatena.ne.jp/touch/target?word=%E9%9C%B2%E5%87%BA%E5%BD%A2%E3%81%A8%E8%A2%AB%E8%A6%86%E5%BD%A2 例えば、手にする綱は「たづな」です。 手の心は「たなごころ」で、手の近くにあるのが「たもと(袂)」です。 「両手で代わる代わる引いて手元に引き寄せる」ことを、たぐる(手繰る)と言います。 http://h.hatena.ne.jp/touch/target?word=%E9%9C%B2%E5%87%BA%E5%BD%A2%E3%81%A8%E8%A2%AB%E8%A6%86%E5%BD%A2 「ぶったぎる」の「た」もその例だと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 とても参考になります。
- g27anato
- ベストアンサー率29% (1166/3945)
決定的な説は見当たりませんね。 方言か外来古語の可能性も否定できませんが、調べてみなければ何とも言えません。 ただ、日本語の組み合わせである可能性が他にも有りそうです。 例えば… 「打ち絶ち切る」⇨ブチタチキル⇨ブッタッキル⇨ブッタギル 「打ち叩き切る」⇨ブチタタッキル⇨ブッタッキル⇨ブッタギル …等の変化も考えられます。 元々は合成された口語の筈なので、話し言葉として用いられるうちに幾つかの変化が現れ、 時代と共に混同や混合、混交に短縮なども繰り返された結果、 現在の形で固定したと考えるのが無難なところではないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 とても助かります。
お礼
「婆娑羅(ばさら)詞」興味深いです。 確かに当て字かもしれませんね。 ありがとうございます。