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分かる方教えてください。
音が同じで使い方の異なる複数の語があるとき、意味論的には、それが単語([ a ])として同一であるか別々であるかが重要となる。例えば、日本語の「あける」という動詞は、漢字を当てたときに「開ける」「明ける」「空ける」となるような異なった用法があるが、“覆いや閉ざしているものがなくなることによる変化がもたらされる” といった[ b ]を見出すことができるので、単語としては1つである[ c ]と考えられる。一方、「たこ」と読まれる名詞も、「蛸・章魚」「凧」「胼胝」と異なる漢字で書かれる使い方がある。最初ものが8本の腕を持つ軟体動物の名で、後二者について蛸と形が似ているからとの語源説もあるものの、意味は各々、"糸でつないで空中に揚げる玩具"、"手や足の指などが擦れて角質化した部分" と大きく異なり、不確かな語源説以外には全体に共通する[ b ]らしきものが見いだせないため、別々の単語で[ d ]であると考えられる。尤もこの、単語として1つか別々かという基準は微妙で、どちらとも決しがたい場合も少なくない。たとえば、「とう」という動詞には「質問」の意味も「訪問」の意味もあって意味的にも類似性があるため[ e ]と見たくなるが、古い時代(奈良時代)には「と」の音が異なる音だったもので、語源を考慮すれば[ f ]と見ることもできる。 語群: ①中心的意味 ②派生的意味 ③多義語 ④類義語 ⑤同音異義語 ⑥語彙素 ⑦意義素
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- Nakay702
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以下のとおりお答えします。直接、[ ]内に該当する語句を書き込んでおきます。 音が同じで使い方の異なる複数の語があるとき、意味論的には、それが単語([a 意義素])として同一であるか別々であるかが重要となる。例えば、日本語の「あける」という動詞は、漢字を当てたときに「開ける」「明ける」「空ける」となるような異なった用法があるが、“覆いや閉ざしているものがなくなることによる変化がもたらされる” といった[b 中心的意味]を見出すことができるので、単語としては1つである[c 多義語]と考えられる。一方、「たこ」と読まれる名詞も、「蛸・章魚」「凧」「胼胝」と異なる漢字で書かれる使い方がある。最初ものが8本の腕を持つ軟体動物の名で、後二者について蛸と形が似ているからとの語源説もあるものの、意味は各々、"糸でつないで空中に揚げる玩具"、"手や足の指などが擦れて角質化した部分" と大きく異なり、不確かな語源説以外には全体に共通する[b 中心的意味]らしきものが見いだせないため、別々の単語で[d 同音異義語]であると考えられる。尤もこの、単語として1つか別々かという基準は微妙で、どちらとも決しがたい場合も少なくない。たとえば、「とう」という動詞には「質問」の意味も「訪問」の意味もあって意味的にも類似性があるため[e 派生的意味]と見たくなるが、古い時代(奈良時代)には「と」の音が異なる音だったもので、語源を考慮すれば[f 類義語]と見ることもできる。