前便で、一部脱落などがありましたので、訂正して再送いたします。
(なお、以前にも似たご質問がありましたので、それにも触れます。)
>I am very comfortable using this software.
>通常形容詞の後には前置詞が来ると思いますが、上記文は動名詞が来ています。
>文法上どう考えたらよいのでしょうか。
⇒この文は、usingの前にコンマを入れることもできますし、using this softwareを文頭にもってくることもできます。いずれも、ごく自然な表現文です。
I am very comfortable, using this software.
Using this software, I am very comfortable.
つまり、usingは、動名詞でなく現在分詞であり、using this softwareは「現在分詞構文」です。こう解釈すれば、すべての疑問が全体的に解消されるというか、そもそもそういう疑問が湧かないかも知れません。それでは、現在分詞の構文と用法を確認しましょう。
現在分詞構文(まとめ)
現在分詞に導かれた句が、副詞節と同じ意味を表す場合に、これを「現在分詞構文」といいます。主節との接続の仕方によって、次のような多様な意味を表します。
(1)「~なので」という「理由」を表す:Because / Since / As ...などで節に書き換えられる。
Having no money, I had to come back home on foot. = As I had no money...
「お金がなかったので、歩いて帰宅しなければならなかった」。
(2)「~するならば」という「条件」を表す:If ...などで節に書き換えられる。
Going straight on this street, you will find the station. = If you go straight on this street...
「この通りをまっすぐに行けば、駅が見えてくるでしょう」。
(3)「~しても」という「譲歩」を表す:Even if / Though ...などで節に書き換えられる。
Respecting him very much, I cannot love him. = Though I respect him very much ...
「彼をとても尊敬しますが、愛することはできません」。
(4)「~しながら、~して、~する時」という「付帯状況」や「時」を表す:When / While ...などで節に書き換えられる。
They marched on, singing merrily. = ..., while they were singing merrily.
「彼らは、楽しく歌いながら、行進していった」。
(5)「そして~する」という「結果」を表す:and ...などで節に書き換えられる。
We started at seven, arriving there at noon. = ..., and they arrived there at noon.
「我々は7時に出発して、正午にそこへ着いた」。
☆ということで、お尋ねの例文の用法を、上記とつき合わせて照合してみると、
I am very comfortable using this software.
は、上記(1) (2) (4)のいずれかの用法であると解釈できます。
=I am very comfortable, because / if / when I use this software.
「私はこのソフトを使うので/使えば/使う時、とても快適です」。
(具体的には、前後との関係を見て、そのいずれであるかを推定することになります)。
※なお、以上見てきたことは、
「文型について2017-11-11 13:04:00質問No.9396129」の問題とも共通しています。つまり、
Everyone else is busy organizing the event.
は、上記(1) (4)のいずれかの用法であると理解できます。
Everyone else is busy, because / when he organizes the event.
「ほかの人はみな、イベントの準備をするので/する時は、忙しいです」。
(上例同様、具体的には前後との関係を見て、そのいずれであるかを推定することになります)。
以上のように考えれば、前後に来る語句の品詞を心配することもありませんし、前置詞などの省略を補って解釈する必要も起こらない、ということが理解できると思いますがいかがでしょうか。この問題の理解ということ以外に、自然な英語表現ができるようになるためにも、「分詞構文の用法」を総合的に把握し、応用なさることをお勧めします。
お礼
例文もつけて頂き、物凄くわかり易かったです。 分詞構文だったのですね。 まさに目から鱗でしした。 論理的にもしっかり、理解できました。 今後このような文が出てきましたら、そのような目で見ていきます。 お礼まで