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物理で、こういうことってありうるでしょうか?
まず、直方体を五等分します。五等分した直方体を積み上げてゆき、上からA,B,C,D,Eと名づけます。それぞれの分割された直方体同士の静止摩擦係数、動摩擦係数ともに等しく、また、Eと床との摩擦は無視します。そして、A,B,C,D,Eそれぞれに糸をつけて、引っ張ったとき、どのA~Eの直方体をどのように引っ張っても、A~Eが同時に滑らず動くことはない。なぜなら、たとえば、Cに糸をつけたとします。そうすると、CとDの間に働く摩擦力(Dにとって、前進に作用する力)と、DとEの間に働く摩擦力(Dにとって、後退に作用する力)は等しく、Dに働く加速度は0であり、CとDが同時に動くことはない。Bについても同じようにそれがいえる。また、A~Eどの糸を引っ張っても、同じように、同時に動くことはない。という風な疑問が出たのですが、どうでしょうか?
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静止摩擦係数が等しくても、摩擦力は等しくありません。 引っ張る力の反作用として働きますが、力が小さい時は、 引っ張る力と等しくなります。(だから動かない) 引っ張る力を大きくしていくと、踏ん張れない力に達する。 この踏ん張れる最大の力が最大静止摩擦力で、その面に垂直 に働いている垂直抗力に静止摩擦係数をかけた力になります。 物の質量が大きければ、垂直抗力も大きくなるから、最大静止 摩擦力も変わってきますね。 Eと床の摩擦が無いんですよね。 これは大きいです。 (1)小さい力で引いた時は、全部一緒に滑ります。 (2)大きい力で引いた時は、だるま落としのようになります。 詳しく見てみましょう。 一つの質量をm、引っ張る力をF、静止摩擦係数をμo、動摩擦 係数をμとします。Bを引っ張ったとします。 (1)普通の考え方と順番が逆ですが、全部一緒に滑ることを前提 にしてみましょう。加速度をαとして、 F=5m*α つまり、α=F/5mの加速度で5個一緒に動きます。5個一緒と考え ると外力は引っ張る力のみですね。下には摩擦は無いので。 さて、AとBとCDEと分けて考えます。Aは質量mで加速度αで動く。 その力はAB間の面での摩擦力から貰っている。そこに働いている 力をfとすると、f=m*α。∴f=F*1/5です。 同様に、BC面ではf=F*3/5。CD面ではf=F*2/5、DE面ではf=F*1/5 の力が伝えられることになります。 次に静止摩擦係数を考えます。AB面の垂直抗力はmg、BC面は2mg、 CD面は3mg、DE面は4mgで、最大静止摩擦力はそれぞれに、μoを かけた値になります。滑らない条件は、 AB面→F*1/5<=μomg→F<=5μomg BC面→F*3/5<=2μomg→F<=10/3μomg CD面→F*2/5<=3μomg→F<=15/2μomg DE面→F*1/5<=4μomg→F<=20μomg ということで、BCが先に滑り始めますね。ということで、一緒に 滑る条件は、F<=10/3μomg (2)上の条件を超えると、BCは滑るのでBC間で働く力は動摩擦力と なります。この力はf'=2μmgでμ<μoです。 今度は、ABが一緒に滑ると考え、ABに対する外力を考えます。 F-2μmg=2m*α また、CDEに着目すると、外力はBD面での動摩擦力のみだから、 2μmg=3m*α' と違う加速度で運動します。 以下、(1)と同じような感じで各面について考え、一番先にすべる ところを見つけます。 どこを引っ張るかによっても変わってきますし、とにかく、ご質問 のような結果にはなりません。 以上
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- Quattro99
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> CとDの間に働く摩擦力と、DとEの間に働く摩擦力は等しく ここがおかしいと思います。 > 静止摩擦係数、動摩擦係数ともに等しく というのは、「それぞれの間の静止摩擦係数は等しく、またそれぞれの間の動摩擦係数は等しい」ということであって、「静止摩擦係数と動摩擦係数が等しい」のではありません。
お礼
細かいご指摘ありがとうございました。参考になりました。
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません。お返事ありがとうございました。物理の教科書を引っ張り出してきて、復習しながら考えておりました。ちょっとは分かったかな……。これからまた考えてゆきます。