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氷砂糖の作り方・調達法(戦国時代
NHKの歴史ヒストリアで忍者の兵糧丸の作り方が出てたのですが、材料に蜂蜜ならまだしも氷砂糖が出てきました。 氷砂糖って戦国時代に日本で作れるのでしょうか?
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>氷砂糖って戦国時代に日本で作れるのでしょうか? 作れました。 但し、現在一般に氷砂糖と呼ばれているような白色透明なものではなく褐色の不定形な塊です。 砂糖などに含まれる糖質は水に溶かしたものを煮詰めて濃度を上げて一定の温度条件で放置すると自然にザラメ砂糖のような固まりができます。 塊ができる直前に固まりの中心になるような粟粒などを入れて放置してやると塊が大きくなります。 この塊の大きなものが当時は石蜜などと呼ばれていましたが、現代では分かり難いので番組では氷砂糖と表現したのでしょう。 氷砂糖の原料である砂糖は戦国時代には南蛮貿易の交易品の一つとして日本に渡来していました。 日本では砂糖が普及するまではツタの樹液を煮詰めた「あまづら」という甘味料が使われていました。 樹液を集めて煮詰める際に濃度と温度条件でザラメ砂糖のような塊ができます。 高額な輸入品を使わなくても国産で作ろうと思えば作れたということです。 この褐色の塊(石蜜)は保存性が良いことから兵糧のレシビに加えられていたのでしょう。 兵糧丸は忍者だけではなく一般の兵士の兵糧として採用されていました。 蜂蜜の類いは保存性が余り良くなくベタツクので携帯する兵糧としては不向きです。 蛇足 名古屋の八丁味噌も元は味噌を乾燥させて発酵を止めて保存性を上げた兵糧でした。
お礼
ほうほう「あまづら」ですか、勉強になります。 ご回答ありがとうございました。