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ショーペンハウアーの性格
ショーペンハウアーの記述とか思想から、 侍というか、 覚悟を決めている、様な性格だと思ったのですが、 みなさんはいかがでしょうか?
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私は若いときはショーペンハウワーの大ファンで、その全集を揃えて、隅々まで読み、また伝記を読みました。 彼はドイツ、まだ当時はプロイセンでしたが、バルト海に面したハンザ都市ダンチッヒの豪商のせがれとして生まれ、若いときは商人として育てられました。 父親が早く死んだので、商人の道をやめて大学に行き、カント学者で有名だった先生を慕って哲学や生物学に熱中し、そしてガルの骨相学なども学びました。 また、将来は作曲家になろうと音楽の勉強もしました。 で、若いオペラ歌手に恋をして、その尻を追いかけ回したりしました。 若い時の写真を見ると、結構いい男で、イケメンでした。 ベルリン大学で、ヘーゲルの向こうを張って、同じ時間帯に哲学を講じましたが、誰も聴講するものはなく、腹を立てて、教壇に立つのをやめました。 で、その後は商人としての才覚を生かして、株式投資などをして食べて、哲学の研究に打ち込みました。 若干30歳の時に主著「意志と表象としての世界」を著わし、これで世界の謎をすべて解き明かした、といって、後はその主著の補足・補完に著述しただけでした。 でも、全然売れなくて、無名のまま、年を重ねましたが、1848年の全ヨーロッパを巻き込んだ革命が、失敗に終わると、人びとは厭世観に捉われ、ようやくショーペンハウワーの主著が売れ始め、彼は「時の人」になりました。 そのショーペンハウワーの性格ですか? 体は中肉・中背、がっちりとした体育会系で、体に比べて頭が大きく、目はブルー、そして目がらんらんとして輝いていたので、子供が彼を見て、母親に対して、あの人はきっと天才だよ!と言ったそうです。 フランクフルトに住み、アパートの目の前の河で、毎日のように泳いでいたと言われます。 そしてレストランでは、盛んにフルートを吹いていました。 そのレストランで、ボーイに対して、「この店の客で高尚なことを喋っている者がいたら、金貨をやる」と言いましたが、誰もいなかったので、金貨を取り戻して、「そら見ろ、そんな客はいないだろ」と言って笑ったということです。 彼は大衆を蔑視していました。 そして彼は母親としょっちゅう喧嘩していて、一緒に暮らすことはしませんでしたが、著書では、女をバカにしていました。 女性蔑視論者。 ある時、株式投資している先の会社が倒産しそうだと言うウワサを聞き、彼はいち早く資金を回収し、財産を失うのを免れました。 母親や妹のアディーレはみんな財産を失いました。 さすが、元商人だけのことはありました。 性格としては、怒りっぽく、女中を階段から蹴飛ばして、それで裁判に訴えられ、一生年金を支払わねばなりませんでした。 彼は厭世哲学を唱えましたが、実生活はそれとはまるで反対で、どちらかと言えば、快楽主義者でした。 そして著書が売れると大喜びをしたという点で、自分でいうのとは違って、俗物でした。 彼が尊敬したカントとはまったく反対! 私としては、彼の本を読むのは楽しいですが、彼に近づきたいとは思いません。
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- Mokuzo100nenn
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>みなさんはいかがでしょうか? 愚拙も覚悟は決めているつもりじゃ。
お礼
ありがとう
お礼
回答文がスピード感のある文体でGOOD!! 読みやすかったです。