はじめまして♪
「お酒」は、「腐る」ものです。
種類全般で言うのと、日本人が一般的に言う「お酒=日本酒」では、大きく違いが在ります。
高純度のアルコールは、殺菌/滅菌としての「消毒」にも用いられます。しかし、多くの酒類では、それぞれの風味や味わいがあり、アルコールだけでは無く糖類や水分等、様々な物が組み合わさっています。
このため、アルコールが含まれる分、腐りにくいのは確かですが、腐らないわけでは無いのです。
そもそも「腐る」とは、主に腐敗菌などの異常増殖により大きく変質してしまう事です、腐敗菌等、人間に取って好ましくない最近が活発に活動しますと、人間に取って好ましくない物質を造ってしまい、アル程度の免疫システムで対処しますが、その対処能力を超えた「好ましくない物質」を摂取すると、お腹を壊す、時には症状が重くて大変な事になる。というものです。
酒類のアルコール分を造るのも、菌の作用です、特定の種類の菌は、その増殖過程でアルコールを吐き出すので、それを活用したのが酒類の原型です。
近年の科学的、工業的に、安価で大量生産しやすい飲酒用アルコール製造も在ります。天然素材と天然酵母(菌)を、最適な環境を維持して、時間と手間をかけた物よりも、遥かに低コストで大量生産出来ますが、美味しい、独特の風味や味わいのある物とは違いますので、本当の愛好家は、「安物の合成酒なんか、呑むもんじゃねぇ」などと言うそうです。
また、健康被害が予想出来る「腐る」状態に成る以前に、保管状態がワルイと「風味が落ちた、マズイ、呑みたくない」という判断もありますよ。
日本酒専門の友人は、一升瓶からガラスコップに注ぎ、色や香りに違和感を持つと、製造時期や保管状況を確認し、「これは、ダメだろ。飲酒用ではなく、料理用にして」と。。。
私自身はビール党なのですが、過去の町内会イベントでの生ビール、なんだか美味しくないぞぉ、、町内会の役員でもある酒屋さんが、朝に生ビールの準備をし、昼まで日光にあたってしまい、サーバーでシッカリ冷やして提供しても、やっぱり「味」は落ちていました。
もちろん、どちらのケースも、お腹を壊すような「腐った状態」にはほど遠いのですが、、、、、
アルコール度数が日本酒とほぼ近い、ワインなどの長期熟成は、保管環境がとても重要です。よほどの事が無ければ腐るとまでは成らないでしょうが、チョットした油断で、風味が大きく落ちてしまうケースもあります。
細かい事まで、調べた事はアリマセンが、ワインは瓶詰めしてから長期熟成。バーボンやウイスキーは樽の中で熟成し、瓶詰めした後は何年保管しても熟成は進まないのだとか。。。
アルコールは、特定の菌類以外の増殖を抑える効果はありますが、あくまで「抑える」だけで完全に死滅出来ると言う事では無いので、環境や期間等、それぞれの酒類による状況で変質が始まったり、後には腐敗に至る事に成るのでしょう。