天文学の立場で説明すると、太陽が天球上で最も北の位置に来る瞬間を「夏至」といい、ことしは6月21日の13時24分(日本標準時)です。図を描いてみると明らかですが、北半球では天体が北の位置に来るほど日周運動で地上に出ている時間が長くなります。ある限界を超えて北に来ると1日中沈まなくなります。北極星はその最たるものです。
実際の東京の5月31日から10日ごとの日の出、日の入り、昼間の長さは以下の通りです。
5月31日 4時27分 18時51分 14時間24分
6月10日 4時25分 18時57分 14時間32分
6月20日 4時25分 19時00分 14時間35分
6月30日 4時28分 19時01分 14時間33分
7月10日 4時33分 18時59分 14時間26分
7月20日 4時40分 18時55分 14時間15分
7月30日 4時47分 18時48分 14時間01分
確かに夏至の時期に最も昼間の時間が長くなっています。(「天文年鑑」2017年版)
>7月や8月の方が昼間の時間が長く感じますが。7月や8月はただ暑いだけなのでしょうか?
これは気象の面から説明が付くと思います。夏至のころは日本の南北両端を除く大部分の地方では梅雨の最中です。日照時間が短く曇りや雨の日が多いため、「昼間が長い」とは感じにくいのではないかと思います。約1か月後の7月20日ごろになると多くの地方で梅雨が明け、「梅雨明け十日」という言葉があるように晴天が続きます。実際は夏至のころより20分余り短くなっているのですが、このころの方が「昼間の時間が長い」と感じるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございました。