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米国の人に環境保護意識が高まらない理由は

本日の日経Webに、ガソリンが安くなった米国市場で、大型車への需要が増えたので、トヨタ自動車はハイブリッドの増産計画を止めて、燃費の劣るSUVやトラックを増産するとありました。米国の人に環境保護意識が高まらない理由は、子供のころから潜在意識に刷り込まれた大型車への想いなのか、あるいは、米国人の気質なのかと不思議に思いました。環境問題があることは、米国の人も知っているのにこういう傾向となるのはなぜでしょう? 心理学や生物学、脳科学といった切り口でご存知の方教えてください。

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回答No.1

> 心理学や生物学、脳科学といった切り口でご存知の方教えてください これは難しいですね。 私はアメリカでも最も環境問題に厳しいカリフォルニアに住んでいましたが、州の施策や社会的な意見は環境保護を訴えているものの、実際にはザルみたいな感じがありました。 例えば、ゴミの収集。日本では燃えるゴミとリサイクルだけじゃなくて、紙、ペットボトル、ビン、缶、段ボールなどなど細かく別れていて、それを大方守りますよね。カリフォルニアでは燃えるゴミとリサイクルゴミの2つしか無いのですが、それすら守られないし、守らなくてもおとが目が無い。せいぜいガイドライン、気持ちの問題くらい。それどころか、職場などにゴミを集めに来るのがヒスパニック系の移民の人が多くて英語がしゃべれないのですが、リサイクルのゴミ箱も”ゴミ”だとスペイン語で書いてあげないとわかってもらえないくらい。そうすると勢い、こちらも分別をしなくなります。そして、オフィスのゴミ箱ですが、オフィスで弁当を食べたて、食べ残しがあろうがスープが余っていようが、そのままゴミ箱に捨てます。 ものすごいカルチャーショックですが、こっちがショックを受けるのと同じくらいアメリカ人はカルチャーを変えられないでしょう。 家の冷暖房はどうかと言うと、すべて家ごとの冷暖房です。そもそも個人個人の寝室を除くと、キッチン、リビングルーム、ゲストルーム、エントランスは全部つながっていてドアもありません。庭に芝生や草木を生やしたければ、乾燥地帯のカリフォルニアでは大量の水をしょっちゅう(毎日やりたいところですが、最近は水不足の規制で2-3日に1回)水をやります。私の場合は1回やるのにほぼ90分くらい水を出しっぱなしでした。 つまり、いくら環境が大事と叫んでも、頭で理解しても、日本人のようにキメの細かいルールはアメリカでは実行できません。”無理”と言うよりも”無視”って言う感じ。 こんな環境の中でもカリフォルニアは環境に力をいれ(ていると言っている)、エコカーには優遇を与えています。昔はプリウス。今はEV。高速道路にはカープールレーンと言う、2人以上(場所によっては3人以上)乗っている時にだけ走って良いレーンが設置されているのですが、エコカーは普及のために1人乗車でも走って良いシールが貰えます。シリコンバレーやLA近郊など朝夕の混雑が激しい地域では非常に強い優遇策です。また、アメリカは車通勤が普通で、会社はガソリン代を出しません。会社から高速で30分以上車でかかるところから通っている人も多く、30分と言うと50-60Kmにもなります。これを毎日往復すると大変なガソリン代になるので、近所で同じ方面に行く人達が集まって、乗り合いで通勤する人たちも珍しくありません。ガソリン代を節約する別の方法がエコカー。特にEVは今は会社の駐車場にもショッピングモールにも必ず充電スタンドがあり、ガソリンに比べると遥かに安いコストで走ることができ、車の値段は高いものの検討している人は多いと思います。 ただ、アメリカ人が環境に関して実際に動くとするとやはりコストに直接つながったときだと思います。エコカーはカープールレーンの優遇を除けばやはりコスト。だから石油が安くなって大型車でも維持にお金がかからなく慣れば当然需要が増えます。特に大型車やトラックが走り回る郊外から田舎に行くとまだまだ自然が広がり環境問題など感じられないほど豊かなところが多いので、そう言う地域に住む人達に取っては環境問題と言うのはニュースのネタとしか感じられないでしょうね。そのへんも日本とは感覚的に随分違います。

panacon
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 洗濯物も外に干すことはせずに全部乾燥機で済ませると聞いたことがあります。これは景観にうるさいヨーロッパでもそのようですね。 先日、韓国へ旅行に行きましたが、明洞では軽自動車は殆ど走っていません。国産車両を優遇する国策もあるようですが、韓国人の見栄の高さとガイドさんから教えて貰いました。韓国では自転車を利用する人は少なく、地下鉄もあまり混雑していませんでした。道路は車で溢れていました。 皆で少し工夫すれば、環境に大分良いのではと理解しても、浸透はしないものですね。

その他の回答 (2)

noname#230414
noname#230414
回答No.3

アメリカ2018年ENV規制を知らないのですか。 ハイブリットはガソリンを使用するのでエコカーではないと言うことで除外されました。 プリウスの新型が売れなくなり日本でも販売延期になりました。 私もエコカー減税延長のニュースを見て国交省に2018年アメリカENV規制なので時代の流れの逆行ではないかと質問しました。 日産GTR360モデル2015年販売が予定が2018ENV規格対応で2018年販売に延期されました。 今後はZEVの車しか販売できませんつまりEV・燃料電池車だけと言うことです。 アメリカでは、EV開発が競争になっています(9月24日ニュース)走行距離400Km/h前後の開発。クライスラは走行距離390Km/h。 日産リーフ走行距離500Km/hを2018年販売予定。

panacon
質問者

お礼

回答ありがとうございました。

  • hue2011
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回答No.2

ある話題を出すのに、ひとくくりで語るのは差別のはじまりですよ。 一応心理学的に最初にいっておきますが。 たとえば、C人は非常識のあつまりだとか、K人は人道的におかしい、なんていうと、その直近に報道されたニュースなんかで「そうかな」と思いがちです。 そういう論理を展開していくと、何があっても、ああC人だから仕方がない、とかいう決めつけになり、個々の人間と会話する気にならなくなるのです。 それが差別の始まりでなくてなんでしょうか。 しかし6億以上の人口のある国で一人のこらず同じ思想で、同じ癖を持っているわけがありません。 米国人、などと言った段階で、話し合いもわかりあいも放棄している態度になってしまいます。 あなたが話題にしようとしていることには実は誰も知ろうとしない方向の話題があります。なぜそれに気づかないかの理由もありますが、それは末尾に述べます。 米国人は合衆国であり、複数の民族が同居している国です。 だから当然、その民族その文化による考え方の違いもあり、ひとくくりにできないセクションがいくつもあるのです。 ネイティブもいますけど、ほとんどが移民から発展した人間ですから、自分を守る論理が必要で、それをリーダーに求めます。 ここで2大政党というものが存続根拠を持つことになります。 アメリカンドリームというか、最初はゼロからはじめて自分で自分を大きくして生活や家族を充実させようという側にいるのが共和党です。 この考え方は、自分の持ち物を奪うとか襲われると言うことに対し全力で抵抗をしようとするものです。 だから、銃剣を保持したりする権利はあるし、発砲する権利もあると考える傾向があります。 これは生物学的なごく当然の、自分の巣を守る行動です。 巣を守ろうとする生き物にたいし、お前の持っているものをよこせとか手放せとやったら、死にもの狂いで噛みついてきます。 一緒にいるんだから、近所の人もみな幸せにならなければいけない、そのために持てるものがシェアする考えでいようというのが民主党です。 豊かになったのだから隣の人も笑顔のほうがいいという考え方です。ねたまれたり逆恨みされながら暮らしても却ってよくないという考え方です。 ヒューマニズムといってもいいけど、偽善者の自己満足だと言う言われ方もあるかと思います。 また、肉食動物が、草食動物を全滅するほど食べないでときどきエサをやって自分の生命を保つというような方向でもあるかも知れません。 それだったらこれも生物学的な自然な行動です。 それは傾向の話をしているので、その党の支持者が全員同じ考えで動いているわけではありません。 もちろん、どちらがいいとか正しいと言っているわけでもありません。 さて、いよいよ、本来言いたかったことに入ります。 >ハイブリッドの増産計画を止めて、燃費の劣るSUVやトラックを増産するとありました このことであなたは「米国の人に環境保護意識が高まらない」などと決めつけています。これが真実と言っていい考えかたでしょうか。 脳科学でいってほしいですか。 脳は快感物質がでてくるとその方向の行動をしようとします。 環境を声高に言ったり、大気汚染反対をしたりすると、快感物質が出てきます。 そこで気持ちがいいから、それが「正しい」と思いたがるのです。 これが脳科学のほうでいう「ミスリード」です。 おいしいおいしいと思うから塩気たっぷりのものをどんどん食べて血圧で死んでしまうなんていうことの引き金です。 LCAという考え方を聞いたことがありませんか。Life Cycle Assessmentと言います。 これはあるものが命を受けて無くなるまでの全部を考えないと本質が見えないという見方です。 自動車であれば、それが製造される場所、廃車後解体破棄される場所で起きる環境汚染は、ガソリン車であれ電気自動車であれ同じです。 さてこのまないたに電気自動車を乗っけてみます。 買ってきて、走ろうとすれば、走行中にCO2もNOxも出ない。 なんて環境破壊をしない理想的な車だと、思いたがるのですが、快感物質のペテンですよ。 その電気を誰が作っているんですか。発電所で作った電気をもらって充電するんですね。 さてその発電所は、環境汚染しないで電気作っているんですか、です。 ここでジレンマが発生します。 原子力発電であれば、核反応で電気をつくっていますから、ほとんど燃焼はせず、環境汚染をしていません。 だけど、原発は放射性物質がどうだから禁止すべきだ、というのであれば、クリーンなエネルギーはなくなります。 だから火力発電に頼る、ということにしたら、何かを燃やすわけですから、当然CO2は発生します。問題は分量です。 原油系の発電でもそこそこのCO2は発生しますが、最悪は石炭発電です。 LCA学会の発表論文などでしばしば言われるのは、石炭発電でできた電力をチャージして電気自動車を動かすなら、ガソリン自動車を運転するよりはるかにCO2汚染をするという計算がでているのです。 こういうことを知っていてものを言っていますか、ということがあります。 だから、電気自動車はフランスに売るなら環境対策になるけど、インドやモンゴルに売ったら自発的な環境汚染をすることになるのです。 電力自由化という話の中でいくつもサードパーティーみたいな電気供給会社が出てきましたが、その電源について深く調べて決定した人がどれだけいるでしょうか。 石炭発電をして電気を供給しましょうという会社もいくつもあります。 これは環境汚染企業です。 そのため、電力自由化のときに環境相がこういう企業を認めないという発言をしたのをご記憶じゃないですか。 ご記憶していないとすれば、快感情報でないから聞きとばしたんです。これも脳科学の領域の話です。 ここで、業界団体とかいわゆる共和党的なひとたちが環境相に圧力をかけ、発言を撤回させた、これも重要なニュースだったんですが、ご記憶してませんか。 脳科学おそるべし、ですね。 その場所によって、ガソリン車の方が環境汚染にならないというところがあるのです。 だから、ある国のある地域で、常に運転中にCO2を出さない車を売ることが正しいとは言い切れないのです。 太陽電池が何か理想的だと思っている人がいますが、これも快感物質にやられているのです。 太陽電池を設置したいために土手をけずり設置してどうなったか、というニュース、記憶ありませんか。 これは昨年の鬼怒川決壊の原因のひとつだったんですが。 太陽電池設備は、環境破壊のひとつなんです。そのため、つくば山の壁面に太陽電池を貼るという提案はつくば議会で否決されました。 これもニュース記憶にないのではないでしょうか。快感物質出ないから、 地球温暖化、CO2の増大を抑えたいというキャンペーンを張っていたのがアル・ゴアの不都合な真実という映画ですが、これは原子力発電を推進しようという考えでした。 原発事故がおきたりすると、これはまずいんじゃないかということであまり話題にならなくなりましたが、主張することは正しい。 だけど、主張することをやりたくない、というのが結構民意になってきたんです。 私はべつに原発推進派でもなんでもないけど、状況がどう動いているか、は観測した方がいいと言っているのです。 コストの問題でもないかもしれない。自分の巣を守る話でもないかもしれない。 だけど両方の問題かもしれないのです。 仮にこういうところでハイブリッド車でなければだめだなんていう説得をしたいのであれば、その地域についてのデータをきっちり集め、分析して論理的な展開をしたプレゼンテーションができなければ不可能です。 誰かの発言が間違っているとか愚かだと思うのは勝手ですがそれは公言すると高くつきます。 とにかく考えて考えて、そっと発言すべきことなんです。

panacon
質問者

お礼

回答ありがとうございました。

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