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箱根の別称について
函嶺は何故「函嶺」という別称があるのでしょうか。 この文字の語源を教えてください。「函根」という言い方もあるようですね。 神奈川県の方もあまりよく知っていないようなので質問させて頂きました。 よろしくお願いします。
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奈良時代などには読みは同じで「筥根」と表記されている例もあったそうです。 「箱」、「函」、「筥」と漢字こそ異なりますが、これらは何れも読み方が同じであるだけではなく、その意味も「入れ物としての"はこ"」の事を表す漢字です。 【参考URL】 「箱」とは(漢字の意味・成り立ち・読み方・画数・部首) http://okjiten.jp/kanji425.html 「函/凾」とは(漢字の意味・成り立ち・読み方・画数・部首) http://okjiten.jp/kanji2247.html 「筥」の部首・画数・読み方・意味など http://kanji.jitenon.jp/kanjij/4531.html 一方、「嶺」という字は「ね」と読む事も出来、山において一際高くなっている部分の事を指す言葉です。 【参考URL】 嶺 - ウィクショナリー日本語版 https://ja.wiktionary.org/wiki/%E5%B6%BA コトバンク > 大辞林 第三版 > 峰・嶺とは https://kotobank.jp/word/%E5%B3%B0%E3%83%BB%E5%B6%BA-392008#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88 また、山地の中で一番高くなっている部分が線状に連なっている地形の事を「尾根」と言う事がある事から判ります様に、「箱根」の場合の「根」には「山稜」という意味もあります。 【参考URL】 尾根 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BE%E6%A0%B9 つまり、「箱根」も「函嶺」も「函根」も「筥根」も、全て「はこね」という「箱のような山」という意味を持つ単一の言葉を表記する際に、同じ様な意味合いと読み方を持つ異なる漢字を使っているだけで、どれも同じ名前だという事です。 箱根山は巨大なカルデラで、大昔に噴火した際に地下のマグマだまりの中のマグマが噴出し、内部の圧力が低下したマグマだまりが重力で陥没した事によってその上に巨大な窪地が生じ、その窪地の縁にはマグマだまりの上よりも外側にあったために陥没せずに残った昔の山すそが外輪山となって窪地の周りを囲んでいます。 【参考URL】 箱根山 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AE%B1%E6%A0%B9%E5%B1%B1 つまり、内側が陥没して空洞になった周りを外輪山が壁の様に囲んでいる訳で、その形が箱の様である事から「はこね」と呼ばれる様になり、それを漢字で書き表す際に「箱根」や「函嶺」、「函根」、「筥根」などの同じ意味と読み方を持った字が用いられ、意味合いと読みが同じであるが故にどれも同じ言葉として使われたのではないかと思われます。 尚、「はこね」という地名の由来については他にも説があり、その説では「ね」が「山」を表すものであるという点には変わりがないのですが、「はこ」の方に関しては「入れ物の箱」ではなく「神様のもの」という意味を持つ言葉であり、「はこね」とは「神の山」という意味を持つ地名であるとされています。 この様に「箱根」の地名の由来については複数の説があり、どれが正しいものであるのかに関しては未だに結論が出ていないという事の様です。 【参考URL】 箱根町 - 地名由来辞典 http://chimei-allguide.com/14/382.html 箱根町 > キッズページ はこねっこ > 箱根町(はこねまち)ってどんな町(まち)? > 箱根町(はこねまち)の由来(ゆらい) https://www.town.hakone.kanagawa.jp/index.cfm/12,3164,73,html 箱根の歴史|箱根の温泉・旅館・ホテル 公式ガイド「箱ぴた」 http://www.hakone-ryokan.or.jp/002_rekishi.html 「箱根」「銭函」の地名由来 : 目からウロコの地名由来 http://baba72885.exblog.jp/13541412
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- SPS700
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「函」は函館の地名にあるように「はこ」です。 「嶺」は下記のように「ね」と読みます。 http://dictionary.goo.ne.jp/srch/jn/%E5%B6%BA/m0u/ ですから「ふじさん」を「不二」の山と書いたり、「富士」と書くのと同じく、「はこね」という地名の当て字の違いだと思います。