先の回答に補足します。
ポストモダンの考え方の特徴は、人間の「内」と「外」の区別を否定し、モダンの思想、つまり「内」には、自我・主観(主体)・意識・自己意識があり、「外」には物体(物質)があるという「二元論」を否定したことにあります。
私たちは「内」があり、その中には自我・主観(主体)・意識があると考えて、その「外」には物体からなる世界があると考えていますが、ポスト・モダンはそのような世界像(観)を否定しました。
人間には「内」もなければ、「外」もない、と。
また、人間には「内面」というものはない、と。
あえて言えば、すべては「外」にある、というのがポスト・モダン。
そしてそれを明確に説明したポスト・モダンの記念碑的な著作がローティーの「哲学と自然の鏡」という本でした。
それを受けた現代アメリカのネオ・プラグマティズムでは、もはや自我・主観(主体)・意識などの言葉は使われなくなりました。
お礼
ありがとうございます。