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SWOT分析は何を分析するのでしょうか?
対象は何になるのですか? 企画ですか? お客様ですか?
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SWOT分析では会社をはじめとする事業体を分析します。 まず最初に、事業体の内部環境と外部環境を、 その事業体にとって有利なものと不利なものとに「分類」します。 内部と外部、有利と不利の組み合わせで、事業環境を4つに「分類」します。 非常にしばしば、4つに分類することがSWOT分析であると誤解している人がいます。 しかし、これは「分類」しただけで「分析」ではありません。 企業の事業環境をSWOTの4つに分類したら、その中で自社が利用できる「O」がないか、その「O」を自社が利用するときに活用できるような「S」がないかを考えます。 さらにその「S」で「O」を利用とするときに邪魔になるような「W」や「T」がないかを考えます。 これら全体を考慮したうえで、「T]を回避しつつ、「W]を補強し、「S」で「O」を攻める戦略を立案します。 こかまで考えるのがSWOT分析です。 「企画」は分析しません。 「企画」を実行しようとしている事業体であるプロジェクト組織などには内部環境と外部環境がありますが、「企画」自体には内部環境も外部環境もないからです。 ですから、企画を実行しようとしている事業体はSWOT分析の対象になります。 「お客様」は場合によります。個人のお客様である消費者は事業を行いませんから、分析対象ではありません。しかし、自社の製品を購入して何かの事業を行っている会社であるお客様はSWOT分析の対象となります。 そのお客様企業を分析して、その企業が行っている事業が失敗しそうであったら、早めに縁を切るとか、あるいはそのお客様企業の事業が伸びそうなら取引を拡大するとかいった判断をすることがあります。
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- trytobe
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自社の事業が、客からみたときに、ライバルに比べてどういう強み(Strength)を持っているか、弱み(Weakness)が隠れているのか、業界・事業に関するチャンス・好機(Opportunity)はどこに潜在していて、飛び込んだときのリスクとなる脅威(Threat)はどこにどの確率でどの規模のものが想定されるか、 という分析です。その説明をしにくい対象物に SWOT分析を適用するのは本末転倒です。
お礼
ご回答ありがとうございます。
- hue2011
- ベストアンサー率38% (2801/7250)
これはいろいろな着目点に対しやる手法です。 問題解決をしようとか反省会をしようとしたとき、ルールを決めないで話し合うと話題は発散するでしょう。 こういう問題があると誰かが発言したら、それで連想して、これもあるこれもあると収集がつかなくなったり。 あるいはこういう解決があると言い出したら、細かい手法のほうにつっこみがはいって本来何だったのか忘れて否定のしあいになったり。 さらに、誰がこういうことを言った、なんて逆恨みをしたり、内部の平和も乱れる危険があります。 こういうことを解決する考え方に、「役割にしてしまう」というのがあります。 デボノ博士の6色ハット発言法なんていうのは、役割が言っているので個人を攻撃するなと言う方法です。 頭に色つきの帽子をかぶり発言する。その色で、反論したいのか賛成したいのかすぐにわかる方法です。 帽子がしゃべっているんだから恨みっこなしよ、というルールです。 SWOTというのは、事態を外側内側にそれぞれ観点を二つずつ持つという手法です。 SWが内部で、OTが外部です。 SWは強い部分、弱い部分、と2つに分けろと言う意味です。 OTはチャンスとリスクに分けろと言う意味です。 そういう考え方をすると、物事が非常にシンプルになり議論がしやすくなるわけです。 早朝サービスは、通勤客を確保できるのが強みだが、滞在時間は稼げないのが弱みだ。(SW) 常連ではなく通りがかりの客をとれるチャンスがあるけど、逆に信者をつくれない。(OT) このように考えて、それからその4点に関し議論して行こう、というのがSWOT分析です。 あることを、ふたつの見方だけで切り、On/offにわけて対処をしようという考えなので、SWOTを考えるのも易しいしその座標で議論すれば思い込みでの見過ごしが抑制できるということを期待するのです。 だから対象は企画に対してもできますし、お客様にもサービスにも従業員のマナーにも適用できます。 これを扱うには基本的に「目標を定めて」からやらないといけないということがあります。 一切自分が何もしないしできもしないのに、いきなりカーネギーホールの健全運営のSWOTなんてやろうとしても全く意味がありません。 ものごとを単純に切り取るためにはそれに対するきっちりした把握が必要だからです。 だから、ぼんやりと金持ちになりたい、とか卑近な例で言うと「アフィリエイトで稼ぎたい」と考えてSWOT分析をしようとしても空回りするだけです。 これが力を発揮するのはクレームが来た時とか、新製品を完成させるとかいう局面です。対象がはっきり見えていて、何をしなければいけないかの方向が見えている場合です。 注意すべきことは、プラスのモノ同士、マイナスのもの同士を混同してしまう可能性があるということです。SとO、WとTです。 SとOとどちらのことを言っているのか自分でもわからなくなるなら、その時点でSWOTは失敗しています。座標軸が間違っている可能性もあります。 「売上を上げる」と「売上が上がる」は違いますけど混同するのです。 上げる、はSです。上がる、はOなんです。 これは主語の問題であり、主語が自分なら観点は内部ですからSWのどちらかなんですけど、自分でない主語なら外部でありOTです。 それと、SWOTは分析にすぎず対策でも戦術でもないんですけど、往々に熱くなる人間が出てくる。 特に、Oの話をしているとき。こいつはOpportunitiesですから、はっきり言って「ラッキー」というのと変わりない。 それを「幸運を呼び寄せよう。そのためには」という方向に暴走して考えるメンバーがでてくるわけです。 Opportunitiesはそこにリンゴが実っているという話をしているのに、リンゴを育てようと考えるのです。 もちろん間違いです。 リンゴがあるということを書いて分析はおしまいなんです。 そのリンゴをとるためにどうしたらいいか、というのは分析とは関係なく経営戦略とかの方向になります。 この話は、医者でいうと、診察と治療の混同という話になります。 もちろん内視鏡で見ていたらポリプがあったのでその場で切るということもありえますが、すくなくともそんなことをする前に患者の了解を得ておかなければいけないのです。 少なくとも話すときにはこうじゃないでしょうか。 「内視鏡で拝見いたします。痛みはありませんが静かにして体を動かさないでください。何もなければよろしいけど、ポリプがある場合があります。それが良性か悪性かは組織検査が必要ですけど、私の判断でその場で切除することもありますよ」 それを了解して患者が内視鏡を呑むのが普通です。 このとき医者が言ったことがSWOTになっていますね。 痛くはない(S=Strengths)けど静かにしろ(W=Weaknesses)ポリプはないこともある(O=Opportunities)けどあるかもしれない(T=Threats) それぞれに関しどうであるかを説明したのが診断です。 そして、もし何かがあったら自分の判断で切るかもしれない、というのは戦略を示したのです。診察ではなく治療行為の話になっています。 診察しただけでは病気はまだ全然直っていません。これがSWOTで十分理解されていないのが一般的です。 なんとなくSWOTで話し合って議事録を残した。これで安心、と考えてしまう人間が多いんですね。 これは、うちの社はISO9001の認定をもらったからもう品質は大丈夫、というのに等しい勘違いです。 大体医者の言うことはSWOTになっています。 そしてコンサルタントの言うこともSWOTであることが多いのです。 対象は非常に広いものです。
お礼
ご回答ありがとうございます。
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