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「致しました」「いたしました」の使い分けについて
- 質問文章から分かる「致しました」「いたしました」の使い分けについて
- 本動詞と補助動詞の場合での使い方の違いについて
- 「する」が補助動詞になる場合と本動詞になる場合の例
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質問者が選んだベストアンサー
公用文つまり公式文章の場合は、ご質問のとおりです。 しかし、実用では殆どの場合に漢字で書くのが通例です。 公用文のルール(「公用文用字用語例集」) では、次の用法と定められています。 「いたす」例文:御案内いたします。お願いいたします。 「致す」の例文:思いを致す。不徳の致すところ。 「ください」例文:話してください。貸してください。 「下さい」の例文:資料を下さい。 回答を下さい。 どうやら、願望の場合は平仮名で、物事の動きの状況では漢字で、とも読めます。 公文書の部署ではありませんが、中央官庁の役人と話し合ったときも、「私用文では書き手の表現で良い」ということでした。 私事ですが、日常で次の用字をいつも使って端的に分かってもらうようにしています。 分かる(区別がつく場合)(公用語は「分かる」の用字だけ) 判る(判定でどれか一つが正解と判別される場合) 解る(初めて理解できた場合) 有る(存在する場合) (公用語は「在る」「ある」「有る」) 或る(或るとき、など仮定の場合) (公用語には用法が無い) 混む(公用は「込む」) 公用文に」とらわれず、思う存分に表現した方が健康にも良いです。 文学作品などは勝手気侭な文字さえ使い放題です。
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- 五十嵐 正(@oh-Tokyo)
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(回答 #4 です) 正確には判りません。 私見で恐縮なのですが述べてみます。 質問欄に示された例文の場合は、[補助動詞] とは違い、[動詞] と思います。 質問の例文「承知・案内・説明」などの構文は補助動詞と同じに見えます。 しかし:ー 『いたす』の部分は、「承諾する」「行う」「申し上げる」の意味なので、 どうも本動詞だと思います。調べても『いたす』は [動詞] 用法だけでした。 『いたす』の [古語・現代語両用事典] の類いを調べても不明瞭です。 百科事典(平凡社) では、補助動詞は「デある、テいる、テくださる、テしまう、テおく、など」、と書かれているだけで、補助動詞に『いたす』が含まれる形跡は見つかりません。 #3の『ください』の方は、 [補助動詞]に属し(大辞林’92年版、世界大百科事典/平凡社)、「貰う」意味の場合は [動詞] (大辞林)となるようです。 『働いて(動詞) ください(補助動詞)』<願望>、 『番号(名詞)を 下さい(動詞)』<給付の動作> の例文でも、公用文の用例と適合します。 体系立った文法書を探し、探究を続ける必要がありそうです。 ほかには「あげる」「おそれ」「ください」などがあります。 私が案じているのは、文書全体の中で「いたす」だけ正しくしても無意味と思うのです。 ほかの上記例と類似する用語すべても正さないと、その文書が落ち度だらけで無意味ではないかという心配です。
- 五十嵐 正(@oh-Tokyo)
- ベストアンサー率51% (173/334)
回答#3です。 説明不足がありましたにので追伸します。 例文で書いた「いたす」/「致す」や、「ください」/「下さい」は、 両方とも公式の」用法で、意味によって使い分ける必要があります。 上記だけでなく、ほかにも種々の同様な用語がありますよ。 間違えると公用文では失格となります。 公用文のルールには、補助動詞などの文法の根拠は示されていません。 「内閣訓令」で定められていて、一字一句外れても不適合となります。 それでもそのルールを守るのですか。私用文ではあまり意味ないと思いますが。 「公用文用字用語例集」という本に載っていて、各所の法令様式販売所で誰でも買えます。 各官庁から発行されているバージョンがありますが内容は同じで、2,000円ぐらいです。 この際、買っておくと何かの折々にも役立つので良策とは思います。 中央官庁の役人と話したのは雑談のときの見解で、要は「個人の文書は通常は著作物だから、公用文ではなく、自由に書いた個人の表現が優先され尊重される」という意味です。
補足
ひとつ質問です。 「御案内いたします。」の「いたします」は補助動詞になるのでしょうか? この場合の「いたします」は名詞+する、が合わさったサ変動詞で、2語でひとつの動詞扱いになるそうですが、補助動詞という扱いになるのか知りたいです。 公用文のルールには示されていないとのことですが、貴方様の見解をお聞かせいただけないでしょうか。
- 131tobi
- ベストアンサー率54% (18/33)
本動詞、補助動詞という言葉がどこまで正式なのかは知りませんが、それで通じそうなので、使うことにします。当方も普段から使っています。 基本的に質問者の理解のとおりです。 補助動詞は原則的にひらがなで、としているルールが多いようです。 当方が知る限り、下記はそうしています。 『公用文における漢字使用等について』(平成22年11月30日/内閣訓令第1号) 文部省&文部科学省の基準 新聞社の表記の基準 ただし、それが「正しい」わけではありません。 本動詞をひらがなで書いても、補助動詞を漢字で書いても、「間違い」ではありません。 ただ、一般にそういうルールを採用していることが多いということです。 詳しくは下記をご参照ください。 【表記の話12──「ください」と「下さい」をめぐるホニャララ合戦】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2704.html
- kagakusuki
- ベストアンサー率51% (2610/5101)
(1)、(2)の双方とも「いたす」の部分は補助動詞になりますから、もし「動詞は漢字で,補助動詞は平仮名で」というルールに従う場合には、「いたします」が正解という事になる様です。 但し、「動詞は漢字で,補助動詞は平仮名で」というルールは、公文書の類を書く際のルールの様ですから、公文書以外の文章を書く際にまで「補助動詞として使われている『致す』を漢字で表記するのは間違い」と言えるのかどうかは怪しいと思います。 【参考URL】 岡山トップ > 岡山県 > 岡山市 > 岡山市北区 > 菊池捷男 > コラム > コラム詳細 > 2014-09-06 公用文の書き方 5 “動詞は漢字で,補助動詞は平仮名で書く”と覚えるべし
補足
質問後、調べたのですが、(1)については、 名詞+する、が合わさったサ変動詞というものになるようで、 2語でひとつの動詞扱いになるそうです。 ですので、(1)は補助動詞ではなく動詞になるのではないでしょうか?
補足
「いたす」にこだわるのは、提携企業と毎日のやりとりを行うなかで、一番使用頻度が高いからです。 ありがとうございました。