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ligen,sein,stehenの使い分け
位置を示す前置詞の項で、動詞として使われていたのはliegen,sein stehenでした。 この三つについてですが、何か使い分けはあるのでしょうか。 stehenとliegenに関しては、持っている辞書でも違いの説明はありました。しかし、問題と照らし合わした場合に、すっきりと納得できる説明ではありませんでした…。 もし「ここだけは押さえておくべき」という基本的な使い分けがあるのでしたら、ご助言いただけないでしょうか。 よろしくお願いいたします。
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この質問が一番厄介なので、後回しにしました。 これは、教材に出ている問題文を書いてもらった方がよかったかもしれません。 「位置を示す前置詞の項」ということなのですが、 この三つの動詞の使い分けと前置詞は、必ずしも密接な関係はありません。 基本的には、どれも「在る」という意味ですが、 liegen/stehen の二つと sein は、ここでは分けて考えた方がよいと思います。 sein というのは、何か物や事が「在る」という場合には、 主語や文脈の如何にかかわらず、非常に多く使われます。 ごく当たり前で平凡な動詞なので、文を書くときは、 やはり主語や文脈にあった、より具体的な動詞を使った方が、 文としてはより洗練されます。 ただ、主語によっては、「どのような状態でそこにあるか」が表現されている必要があり、 そういう場合は sein ではなく、別の動詞を取ります。 liegen と stehen にはある程度「イメージ」が伴っているので、 単に「在る」というのとはニュアンスが違います。 具体的な使い分けのわかりやすい例は、それぞれの語の意味どおり、 「立っている」か「横たわっている」かを表現するものです。 Das Buch liegt auf dem Tisch.(= 本は、テーブルの上に寝かせた状態で置かれている。) Das Buch steht im Regal.(= 本は、棚の中に立てられている。) Ein Baum liegt im Weg.(= 折れて倒れた一本の木が道を塞いでいる。) Ein Baum steht im Garten.(= 木が一本庭に立っている。) 上の4つの文では、もし動詞を sein にしてしまうと、 どういう状態であるのかがわからなくなるので、 liegen か stehen を使い、sein はまず使いません。 Buch の方はともかく、Baum の文で sein を使うと、意味が分からなくなります。 主語で表されているものの形状にもよります。 (der) Schrank「戸棚」のように、縦長のものは stehen です。 詳しく調べてみると、「置き場所」を言う場合は stehen、 戸棚の「状態」を言う場合は sein が主に使われています。 Der Schrank steht in einem anderen Zimmer. その戸棚はほかの部屋にある。 Der Schrank ist in einem guten Zustand. その戸棚は良い状態である。 家などの建物も当然 stehen のイメージですが、これは厄介です。 こういうことを解説している文法書や参考書を見たことがありませんが、 調べてみると、sein、liegen、stehen のいずれも使われており、 文脈により差があるようにも見えるのですが、 決定的な使い分けの基準はほとんど見えてきません。 Mein Haus liegt/steht/ist neben dem Krankenhaus.(病院の隣にある) Mein Haus liegt/steht/ist im Dorf.(村にある) 見分けられるものとしては、「脚」があるものは stehen という目安はあります。 (der) Tisch「机」、(der) Stuhl「椅子」などはもちろんですが、 車なども、タイヤを脚に見立てて stehen が使われるようです。 広範囲に広がる大きなものは、当然liegen です。 Der See liegt im Wald.(森の中に湖がある。) Die Wüste liegt zwischen den Anden und dem Pazifik. (砂漠はアンデス山脈と太平洋の間にある。) あるいは、「雪」のように「積もるもの」も liegen ですね。 実は、liegen と stehen の使い分けについては、 ドイツのQ&Aサイトにもよく質問が出ていますが、 ドイツ人たちの回答が全く参考になりません。 Buch や Baum で説明したように、 立っているか横たわっているか、という回答がほとんどです。 それ以外のケースに関しては意見が完全に割れていて、 ドイツ語のネイティブ・スピーカーでも明確に把握できていないようです。 標準的なドイツ人と、作家などのプロの物書きとの間でも見解が異なりそうですし、 これは経験を積み重ねるしかないでしょう。
お礼
なるほどです。辞書の説明ではモヤモヤしていた部分が解消されました。 その観点から、問題や文法解説を振り返ってきます。 今回学んだ範囲では説明していただいた分で理解できそうですが、経験が必要とのことで、出てきたら注意して見ようと思います。 ありがとうございます。