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提案という言葉の使い方
我が社は稲森さんの考え方に倣い、アメーバ組織ではあるのですが、やはり役職としては責任者と、実際に手を動かすメンバーとにわかれています。 私はいくつかのプロジェクトを統括する立場であり、今もプロジェクトメンバーには、ある程度の権限移譲をし、責任は私が持つから、任せた範囲ではあなたの思うようにやってみてねとお任せしています。 正直、主婦あがりの未経験者が多く、お任せするのは怖い部分も多いのですが、任せない限りはいつまでも育ちそうにない人が多いので、出来るだけ見ないようにしてお任せしています。 もちろんクライアントからの苦情も多いので、そこは自身が責任をとって頭を下げに回っています。 私が頭を下げるところを一切見せないのは良くないとも思うので、ここだけは外せないという場面では、実際に頭を下げている場面を見せています。 自分なりには努力しているつもりなのですが、業務上の役割分担を理解してもらえていないようで… 先日、新たなプロジェクトが走ることになり、いつもの5倍くらいかけて詳細を説明したのですが、全く進んでいなかったので、 『こうしたらいいんじゃないかな?あなたはどう思う?気付いたことがあれば教えてね』 とお伝えしたら、なんとかえってきた言葉が 『ご提案ありがとうございます。じゃあそれで進めてもらえますか?』 だったんです。 これって、どうなんですかね。 私は正直、めちゃくちゃ腹が立ったんですが、アメーバ組織だと謳っている以上、ガマンすべきことであり、私の心が狭いだけなんでしょうか… ちなみに、プロジェクトの決定権は私にあります。 該当のプロジェクトメンバーは、社員ではなく契約スタッフです。
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- MURAI YASUSHI(@yasudeyasu)
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お気持ちお察しします。 平衡してプロジェクトを抱え多忙な中 人任せな発言に さぞイラッとされたことでしょう。 『ご提案ありがとうございます。 じゃあそれで進めてもらえますか?』 「これは○○さんにお願いした仕事だから、 ここから進めるのは○○さんの仕事だよ。」 キッパリと達成状況と期限を伝えてください。 若い人の中には本当に言葉を知らない人がいます。 「アドバイスありがとうございます。 言われたとおりやってみます!」ならベストでしょうけど。 ・言葉を知らないだけなのか 他人任せで片手間のアルバイトなのか見極めて 片手間のアルバイトならやめてもらいましょう。
- hue2011
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申し訳ないけど、業務が付け焼刃的に見えます。 腹を立てる前に、説明もできないのでは困ります。 普通稲盛さんだとかアメーバ組織なんて言う言葉を出す管理職はいません。 そんなことばが最初に口に出てしまうのが「付け焼刃」に見えるのです。 私はコンサルタントなんで、その立場でものを言いますよ。辛口ですが、前もって断っておきます。 役職として、責任者と手を動かすメンバーに分かれています、というのは表現としておかしい。 役職者と非役職者の2つに分かれているだけですね。 もっと言うと責任者と非責任者の2つしかありませんね。 責任者が手を動かさないということもなければ、末端が責任を負う場合もないはずです。 用語として正しく理解してほしいのは「責任」です。 失敗をして腹を切るみたいなときに「責任を取る」という表現を使うことが多いので、責任を悪い意味にとっている人が日本には非常に多い。 責任をとりたくないとか、そういう表現をする中間管理職が居たりするのも異常です。 責任というのはresponsibilityです。 こんなもの語源を言うまでもなくresponse+abilityです。 与えられる権利なんです。 私が説明するのは、「自分の部屋と考えろ」ということです。 ある部屋に「稲盛」という表札をかけます。そうすると、その部屋は稲盛さんの責任下にあるということです。 その部屋を割り付けてもらうというのはその部屋の責任を負うということです。 やらなければいけないのはなんですか。 その部屋の中にゴミが散らかったらそれを片付けてまとめ、廃品として外に出さなければなりません。 ちりやほこりがたまりますから掃除をしなければいけません。 そして、その室内で何かをするのですから、それに適正な配置で机や椅子、書棚を並べる必要があります。 義務のように書きましたが、実際には部屋に居る自分のためのことであって、自分自身が汚れても臭くてもいいのであれば何もしなくていいのです。 掃除をしたり片付けたりするのは、そこに住む者の権利であり自由なんです。ここをはき違えてもらうと困る。 このことを「責任」と呼ぶのです。 責任というのは、自由であり権利です。部屋内は自分の好きなように使って構わないのです。 この部屋の中でなにかしたいと思う。自分だけではできないから人を頼む。 たとえば掃除夫みたいな人をお願いするとします。 この人は雇われ人であり、部屋に責任はありません。ここを勘違いされると困ります。 稲盛さんが、自分の責任下で部屋を掃除してくれと依頼するのです。 そうするとこの人は箒やモップを持ち込んであれやらこれやらやります。 これを放置しますか。 放置したら、大事な資料をゴミ箱に入れられたり、PCを水洗いされたりしても苦情は言えません。 普通は、具体的に、ここにあるものをゴミと思ってくれ、机のものは散らかって見えても触らないように、というように指示をして作業を任せるものです。 一応、そういえば言われた通りにやらなければ稲盛さんはNGを出せるのです。やり直し、と言えるのです。 希望の通りにやってくれたら、ありがと、といってお金を払うのです。 掃除夫は、部屋に責任は持っていません。 自分の掃除という作業内容に対してだけ責任を持つのです。 この人に依頼することは「指示」です。 責任のあるものが責任のないものに「指示」するのです。 指示は決定して命令するものですから、数でいえば一つしかありません。 もし掃除夫が、「あの吊戸棚にあるダルマ、あのままだと転がり落ちて花瓶を割るかもしれませんよ」というとします。 で、「ダルマ下におろして机の上に置いたらどうですか」あるいは「ガラスの花瓶はやめてスチールにしませんか」とか言ってくるでしょう。 これは「提案」です。決裁権のないものが決裁権のあるものに提示するアイディアです。 普通こういう提案は、一つではなく2つ以上なければおかしいです。決裁者が考慮の上選択できなければ意見としては意味がありませんから。 この提案を採用して発生した事故や失敗は、稲盛さんの責任下にあります。 当然の話ですが、事故がおきたら稲盛さん自身の部屋が乱れる、というだけですから、稲盛さんの責任下以外の何物でもありません。 部屋のヌシである稲盛さんは、部屋をダメにする権利もきれいにする権利も持っているのです。 ただし、部屋から火事を出してビルごと焼けたとします。そうしたらどうなりますか。 発生した事故は、ビルのオーナーの責任下のことです。ビルでおきたことですから。 ですから、警察や消防署の事情聴取にはビルのオーナーが出向く必要があります。 出火元が稲盛さんの部屋だと確定したら、今度はビルのオーナーと稲盛さんの間の問題になります。 ここで「迷惑」という概念が出てきます。 稲盛さんの部屋が全焼したのは稲盛さんの責任において被るべき損害です。しかし他の部屋は唐突に被害を受けたので、それが「迷惑」になります。 責任を負っていないところに問題を発生させてしまったのですから。 他の部屋に責任がある人達が迷惑をこうむったのです。当然隣の部屋の住人から損害賠償などを言われる可能性があります。 もし建物に自分以外99世帯があったなら、1対99の交渉になります。これは収集が付かないことになります。 ここでビルのオーナーが入ってくるでしょう。このオーナーも迷惑を受けた一人ではありますが、ビルに責任を持っている存在です。 ある部屋の住人にとっては、ビルから来た火でやけたのだから、ビル自体からの迷惑だと考えるかもしれませんし。 ですから100件の混乱を統一し、それぞれの気持ちを勘案しながら、痛み分けをした上、収束する方向に持っていく義務が発生しています。 全体が見えていると、可能な部分ムリな箇所は一番わかる立場ですから責任を負えるのです。 これが責任というものを考える基本です。 会社の仕事で整理して考えましょう。 会社自体をどう運用していくか、どの方向で利益を出していこうとするか、というのは、会社に責任を持つ人間のやることで、普通は代表取締役です。 そして、それを補佐するのが取締役要するに役員連です。 航海するのであれば、船の責任は船長が負うのです。 船長が「この船はレバノンに向かう」と決めたのなら、それは決定事項であり、その方向に進むように各部署が動くのは、命令指示を受けて動くのです。 選択肢はありません。 この件に関しては、末端に勤務しているものが引き受けられるような責任ではありません。 どうするという自由もどうしようという権利もないのです。 ただ、「カリブ海にいきませんか」とか「バリ島はどうでしょう」というようなことはあるかもしれない。 それは「提案」です。その提案が航路上実行できるかどうか、は船長が判断し、取り入れるかどうかを決めるのです。 勘違いをして「アメーバ式航海だ」などと考えて乗っている全員がばらばらに好き放題なことを言うのを許したら、北極に行きたい意志、オーストラリアに行きたい意志、インド洋を進みたい意志、なんているのが同時に制御され、迷走してどこにもいけない幽霊船になってしまいます。 この話は、責任をもつもの、責任を負わないもの、がそれぞれの粒度で存在するという認識が必要なのです。 そうしないと、指示を出しているのか提案をしているのかの区別がつかないことになるのです。 責任を持たない者が言うことは「提案」です。その代り2つ以上の選択肢を持つべきなのです。 責任を持つものが言うことは「指示」であり「命令」です。ひとつしかありません。 この区別をつけないと、当人が今もらった書類が指示なのか提案なのかの区別もつかないという末期的な事態になります。 会社がそうなっていませんか、というのが言いたいことです。