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花札。「牡丹に蝶」「萩に猪」の由来。
「紅葉に鹿」は、百人一首の 「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」だと思っていますが、 「牡丹に蝶」「萩に猪」は、どこから来ているのでしょうか。 教えてください。 よろしくお願いします。
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萩の花は古来「伏猪の床」として知られていて、優美な萩の花と野生で荒々しい猪の取り合わせは好対照とされていました。花札メーカーの京都大石天狗堂さんのブログによれば 徒然草第14段に 「和歌こそなほをかしきものなれ。あやしの賤(しづ)山がつの所作(しわざ)も、いひ出づれば面白く、恐ろしき猪も、臥猪の床といへばやさしくなりぬ。 」 とあるそうです。というわけで優美な花と無骨な猪の取り合わせは日本古来の絵のモチーフだったようです。 紅葉に鹿は別の説もありまして、奈良の神鹿を誤って殺してしまって鹿の死体とともに石子詰めで死罪になった三作という子供の母親が嘆いて三作の供養塚のそばに紅葉の木を植えて供養のために朝晩鐘をついていたら観音様が現れたといい、この話を元に近松門左衛門が浄瑠璃を書いてヒットした事が起こりではないかと言われているそうです。 牡丹に蝶はちょっと由来がわかりかねますが、深読みすると蝶は魂の象徴とも言われますので何かあるのかもしれませんね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 よく分かりました。 「大石天狗堂」さんのブログで、「紅葉に鹿」や他の組み合わせ「杜若に八ツ橋」なども分かりました。 「牡丹に蝶」は、このブログにはなかったです。 花札は、花鳥風月をあしらって優雅ですね。 古典の勉強になりました。