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恐らく
こんにちは。 「明日は、おそらく雪になるだろう」 この「おそらく」は、「たぶん」の意味。そして、漢字で書くと「恐らく」ですよね。 どうして、「恐れる」の漢字なのでしょうか。 また、「恐」=「たぶん」の意味が分かりません。 少し調べてみたら、恐れ→案ずる→多分 ということが分かりました。 分かるような気もするのですが、もう一つスッキリしません。 詳しくご存じの方、教えてください。
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こんにちわ(は)。 >どうして、「恐れる」の漢字なのでしょうか。 ・「おそれ」には日本語で複数の意味があります。本題では「恐らく」が主題なので、こちらだけをご説明します。 疑問のその理由は、日本古来の言葉「おそれる」「おそろしい」「おそろしく」「おそらく」を、中国からやって来た文字にあてがったために起きた現象です。中世・近世の日本人が何も考慮せずにあてがったわけではなく、しかるべき理由がありました。 すなわち、 中国語での「恐」の文字には以下の意味があります; a:おじけ恐れる。 b:(おそれ)脅かす。 c:心配。心配しる。 d:気にかかる。 e:可能性。或いは。 以上の意味は、現代中国語でも現在、引き継がれております。 >「恐」=「たぶん」の意味が分かりません。 ・このように意味づけされたのは、上記列挙の e: の意味から来ているのが、諒解できると思います。 昔、「恐」の文字を日本語に取り入れた頃は「おそらく」=a:b:c:d: くらいまでで使用されていたのではないでしょうか。後世(近代?)になって、漢詩・漢文を学んだ日本人が「恐」に含まれる多数の意味を認識して、だんだんと時間をかけて日本語の中に取り込まれていったんではないでしょうか。そして一般語にも普及したということでしょうか。 日本語の「おそらく」は「可能性」や「たぶん」の意味が含まれていますが、おおむね negative の意味合いが濃いと思いますが、いかがでしょうか。 『あのお二人は、おそらく幸せな結婚をされるでしょう』とは、あまり言いませんよね。どちらかと言うと『あのお二人は、おそらく幸せな結婚をすることはむつかしいでしょう』という、negative のほうに使用します。 「おそらく、東大に合格するだろう」は、いささか不合格の可能性も含まれている場合に言われるんではないでしょうか。縁起良く言うのならば『たぶん東大に合格するだろう』と言うのが普通ですよね。「たぶん」は「多分」と書き可能性大を代弁しております。 以上、私の見解は『恐らく』『多分』正しいんではないかと認識しております(^^♪。tenn.
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- k996maki
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「恐れ」は「よくないことが起こるかもしれないという心配」という意味がありますので、都合の良くないことを表現するのでしょう。 ここからは自説なので また「恐らく(は)」=恐る+らく 「望むらくは」「惜しむらくは」からすると「~らく」は「~すること」という名詞化する接尾語ではないでしょうか?
お礼
回答ありがとうございます。 自説として言われるのは、そのとおりだと思います。 また、「恐れ」は「良くないこと」というのもよく分かります。 しかし、現在使われている「恐らく=多分」は、良くないことだけの使い方ではないですよね。 例えば、「おそらく、東大に合格するだろう」とする使い方です。 でもよく考えると、この「おそらく」は不合格も意味しているものですね。 質問文に書いたように、本来の意味から、案ずる(心配)に変わってきたということかもしれません。 うまく説明できなくて、すみません。
お礼
詳細な回答ありがとうございます。 「恐」には色々な意味があり、私が調べた限りでの「心配」もまんざら間違いではなかったのですね。 この漢字には、「恐れる」のイメージが強く、なぜ「おそらく」に「恐」が使われるのだろう、というのが疑問の発端でした。 「多分」と「恐らく」については、いわれてみるとそのとおりですね。 日ごろ無意識に使い分けているのかも知れません。 手元の国語辞典を調べてみたら、どちらも「そうなる可能性が高い」という同じような説明をしています。 ところが、用例を見ると面白いことに「恐らく彼は来ないだろう」「多分合格するだろう」です。 偶然かどうかは分かりませんが、同じ意味で説明しながら、この用例を載せているというのは、辞書制作者の何か人間味を感じるところです。 しかし、言葉というのは一歩・二歩踏み込むと、日ごろ当たり前のように使っている言葉でも、新たな発見や改めて認識できることがありますね。 意識すると「恐らく」は、あまり使えなくなってしまいました。 大変勉強になりました。