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論文中の表現(医学分野?)
『A simple phenolic antioxidant protocatechuic acid enhances tumor promotion and oxidative stress in female ICR mouse skin: dose-and timing-dependent enhancement and involvement of bioactivation by tyrosinase.』 というタイトルの論文の文中に、 (P < 0.05)という表現が良く出てくるのですが、 このPが何を意味するのかが判りません。 数字の部分は0.01,0.05,0.001の3種がありまして、 等号では無いことから、定数ではないと思います。 直前の文中にある数字(%)を見ても 関係ないように思われ、 表現についての説明文も見つかっていません。 医学的な話のようなので、 その方面の人には当たり前の表現なのでしょうか? 【Abstract】 The modifying effects of topical application of the phenolic antioxidant protocatechuic acid (PA) on 12-O-tetradecanoylphorbol-13-acetate (TPA)-induced mouse skin tumor promotion were investigated. Dimethylbenz[a]anthracene-initiated female ICR mice were treated with TPA (1.6 nmol) twice weekly for 20 weeks to promote papilloma formation. Pre-treatment with 16nmol PA 30 min prior to each TPA treatment significantly inhibited the number of papillomas per mouse by 52% (P < 0.05). On the other hand, PA pre-treatment at a high dose (1600 nmol) significantly enhanced tumor numbers by 38% (P < 0.05). Interestingly, in the group treated with a quite high dose (20000 nmol) of PA 5 min prior to each TPA application, the average number of tumors per mouse was reduced by 38%, whereas the same PA dose 3 h before TPA treatment significantly enhanced tumor numbers by 84% (P < 0.01). ・・・以下略
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは.統計学の専門家ではありませんが,私も心理学において統計法(統計学を道具として用いる)を勉強しています. 心理学であれ,医学であれ,最も厳格な科学とされる物理学のように,結果が明瞭ではありません.必ず個体差があるために,効果が完全な形で発揮されず,誤差を含んだ不完全な結果しか得られません.そこで,誤差を含んだデータを解釈するための方法論である,統計学の知識を使うことになります. 統計学を勉強するのも結構大変なので,ここでは,ごくごく簡単な入門的な説明をさせていただきます.非常に雑で,誤解を招きかねない表現をしていますので,参考程度に考えて下さい.改めて独学をして下さい. 不完全なデータということは,例えば治療薬Aは,ある対象には効果があったり,ある対象には効果がなかったりするわけです.しかし100人中95人で効果があった場合どうでしょうか? 確かに5人の人には効果なしとなったわけですが,しかし残りの95人には効果があったわけですから,この治療薬は「効果がある可能性が高い」と考えることができないでしょうか? このように,医学分野の実験では「確率」(「効果がある可能性は○○%」)の形で結果が得られます.ただ,統計学の約束事として「効果がないとは言えない確率は△△%」という否定的な表現の確率として書くようになります(何故そのような表現なのかは統計学を勉強して下さい). では「効果がないとは言えない確率が0.01%」というのはどうでしょうか? これは「効果がある(と考えられる)確率は99.99%」となりますので,効果がありそうですね. 質問者さんが引用としてあげられている【Abstract】には「p<0.01」などの表現がされています.これは「効果が穴井とは言えない確率がp<0.01である」ということを意味します(例えば0.00006なのかもしれません,数値は適当). このようにp,すなわちprobability(確率)が結果判断にとって重要となります. 追加の注意です.「99.99%で効果あり」というのは,実験に参加した人の99.99%に効果があった,という【意味ではありません】.いったいどういうことか……統計学で非常に重要な部分なので,独学をお薦めします.
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- yuyu2003
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#4で回答したものです。 >すると、0.001<0.05<0.01という具合に >誤差が生じやすいということですか? うーん、採用する値の範囲が拡がるということです。 同じ値があって、P<0.01で有意差が無いと検定されても、P<0.001では有意差があるとされることがあるわけです。そういうことでP<0.001による検定はより厳密であるといえます。 たとえば弓矢を例に取りますと、的に矢が当たったときを「当り」ととるか、真中の小さい円内に矢が当たったときを「当り」ととるか、の違いです。
- yuyu2003
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この場で統計学について説明するのは難しいので参考URLをご覧下さい。比較的わかりやすい?解説があります。ちなみに通常は0.05が採用されることがのですが、これについては深い根拠は無く、長年の慣習によるものです。 これは医学だけでなく広い分野で使われる用語です。細かい式はExcelなどの計算ソフトやってくれるのであまり知らなくてもよいのですが、その意味するところはきちんと知っておいた方が良いでしょう。
ダイレクトな回答ではありませんが、以下の参考URLは参考になりますでしょうか? 「危険率」 ◎http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/Yogoshu/150.html (有意水準) 医学文献を読むのであれば、当然統計の基礎知識が必要です。 最近はわかりやすい基礎の統計の成書が出版されてますし、Excelとの関連の成書も出版されてますので、図書館か書店で探されてはいかがでしょうか・・・?? 蛇足ですが、 ●http://www3.ube-ind.co.jp/catalogue/jp/itemInq.php3?id=756 (プロトカテキュ酸) ご参考まで。
- takakokoreo
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ごめんなさい。連続です。 ↓100回やって5回以下です。
お礼
そうでしたか! ありがとうございます。
- takakokoreo
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有意差です。 統計学に詳しくないのであまり説明できませんが、P<0.05なら、2群の平均値に差が出るのは5回以下であるってことです。
補足
すると、0.001<0.05<0.01という具合に 誤差が生じやすいということですか? P<0.001のときが最も 厳密な検定であるという・・・?