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国語総合 古文の問題
次の「」内の語の品詞を後から一つずつ選びなさい。 (1)思い召しされ「ける」ころ、 (2)「あながちに」恋ひ奉りて (3)端近く「ながめ」ゐたるに、 (4)「いと」不思議なり。 (5)まことには「なかり」けり。 ア 名刺 イ 動詞 ウ 形容詞 エ 形容動詞 オ 副詞 カ 助動詞 キ 助詞 わかる方教えて頂きたいです。 宜しくお願い致します。
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- fumkum
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(1)思い召しされ「ける」ころ、 答 カ 助動詞 下に名詞(体言)の「ころ(頃)」があるので、過去の助動詞「けり」の連体形。 (2)「あながちに」恋ひ奉りて 答 エ 形容動詞 下に、下二段動詞(用言)の「恋ひ」があるので、連用形。語尾に「に」があると候補が多いのですが、「に」を「なり」に変えて、おかしくないときは形容動詞のナリ活用の連用形であることが多いです。ただし、古文に慣れないと見極められないかもしれません。 なお、「あながちに(なり)」は他人の迷惑もかえりみず、思いのままや無理やりにするようすを意味します。身勝手だ。異常だ。ひたむきだ。 (3)端近く「ながめ」ゐたるに、 答 イ 動詞 「ゐ」は、上一段動詞の連用形で、ただ、「いる」という意味ではなく、「座っている」の意味です。上一段ですので、「ゐ/ゐ/ゐる/ゐる/ゐれ/ゐよ」と変化します。下の「たる」が完了の助動詞の連体形で、接続が連用形なので、上の「ゐ」は連用形になります。 「ながめ」は下に動詞の「ゐ」があるので、連用形になります。下二段動詞も未然形。連用形は同じ形をしています。 ただ、注意しなくてはならないのは、動詞の連用形は名詞化しやすく、「ながめ」も名詞があることです。 動詞の「ながめ」の意味は二つあって、一つ目。物思いに沈んでぼんやりと見る。物思いにふける。二つ目。見渡す。遠くを見る。 ここでの「ながめ」の意味ですが、「ゐ」がヒントになります。座っているのですから、見渡すというより、物思いにふけるの意味が適当なのではないかと思います。なお、端は、へり、先端の意味だけでなく、家の外に面した部分、特に縁側も指します。 (4)「いと」不思議なり。 答 オ 副詞 たいそうという意味で、古語の基本語です。 (5)まことには「なかり」けり。 答 ウ 形容詞 語尾に「かり」が付いたら、ほぼ形容詞です。形容詞から語尾を除いたときに、「し」が最後に来ると、「シク活用」。「し」が最後にない場合は、「ク活用」です。この場合は、カリを除くと、「な」で、「し」はありませんので、形容詞のク活用ということになります。下に、過去の助動詞の「けり」があります。「けり」は連用形接続なので、「なかり」は連用形になります。 なお、形容詞には、「く/く/し/き/けり/○」と語尾が変化する「正活用」と、「から/かり/○/かる/○/かれ」と変化する「カリ活用」があります。 以上、参考まで。