>試料が厚すぎる、または、薄すぎると判断する基準は、
>100%以上やマイナスの透過率のような、
>ほとんど物理的にありえない場合だけでよいということでしょうか。
違います。
物質の透過率は物質の種類によって異なります。
従って、例えば厚さが1μm変わった時、透過率がどのくらい変わるかは物資の種類によって変わります。
よって、きちんと透過率の値が測定できたとしても、厚さが厚すぎたり、薄すぎたりすることも当然あり得ます。
もし、測定する物質が均一の物質で、吸収係数(あるいは吸光係数)の値が分かっているなら、透過率から厚さを計算することが可能です。
透過率 T、吸収係数α、経路長(つまり試料の厚さ)x とすると、
T=exp(-αx)
という関係が成り立ちます。
よって
x=(ln T)/(-α)
となります。
この式を用いて、試料が既定の厚さ時に透過率がいくつの範囲になるかをあらかじめ計算しておき、測定値がこの範囲外にある時は試料が厚すぎる、または、薄すぎると判断すれば良いわけです。
お礼
確認します。ありがとうございます。