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屏風絵の描き方を学びたいのですが・・
屏風絵や襖絵の描き方を学びたいと思っています。 本を買って独学しながら順番に必要なものを揃えていくか、教室を探して通うかまだ決めていませんが、それ以前に、どういった分野で探せばよいのか迷っています。 単純に日本画で良いのでしょうか? 漠然とした質問で申し訳ないのですが、詳しく教えていただけると幸いです。 よろしくお願い致します。
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日本画ですが、実際のところの耐久性を考えると、アクリル絵具でも代用可能か、と。 日本画の場合、湿気や水気で絵具(に混ざっているニカワ)が溶けたり、また乾燥によって剥離したり、などしてしまいます。 変わってアクリル絵具でしたら、水彩絵具のように容易に使えますし、何よりも絵具の値段が断然安く、耐水性で長持ちします。 日本画は、よくイメージされる国宝などになっているものの多くは、厳重に管理されていたがゆえに残っているだけで、実際のところの保存性はそれほどよくありません。20年~30年程度の問題であれば、アクリル絵具で描いた方が、日常的にちょっと汚れた時に汚れだけ布で拭いて落としたりできるので楽です。 絵具の発色の良さに関しては、日本がの方が良いかと思いますが、アクリル絵具でも値段の高いブランド品(100円均一のとかじゃなくて、リキテックスなどちゃんとしたメーカーのもの)であれ遜色ないと思います。 さて、一番重要なのは、どっちの絵具を使おうが、それは質問者さまの使いやすいほうを先々選べばいいものの、このご質問の重要点は、実際のところ「絵を学びたい」というところであることです。 屏風絵の描きかた、というのに特に厳密な掟はないと思いますが、旧来の日本や東洋の伝統絵画のような絵を学びたいのであれば、お近くで行ける範囲で「日本画」や「花鳥画」の講座やスクールを探すのがいいか、と。 ですが、そういった伝統性にこだわるのではなく、自分の感性で自由にのびのび描きたいと思うのでしたら、水彩画などを教えてくれるスクールで良いかと思います。そのスクールの先生に、屏風絵などを描きたいと言えば、対応してくれるかもしれません。 そのほか、もし東京、または地方でも県庁所在地などの市にお住まいでしたら、いわゆる美大受験予備校のようなところで、社会人向けのスクールもやっていたりします。講師が学生上がりの若造だったり、ちょっと不安もあるかもしれませんが、まぁ、そこそこ本格的な技量や知識を持っている人が多いので、いろいろとアドバイスしてくれるかと思います。 (逆に、小さい個人経営のスクールの場合、先生の趣味を無理やり押し付けられる、なども多いと聞きます…) で、もうひとつ。 屏風絵や襖絵の描き方、とありますが、日本の屏風や襖絵というのは、大半が、現在「日本画」と呼ばれるジャンルの人たちが描いてきました。 ですが、屏風も襖も、その表面の絵だけが問題なのではなく、建具や表具として、建築的なものでもあります。 将来的に、たとえばご自宅の襖を手掛けたり、誰かご友人のお宅などに屏風を差し上げたり、などを考えているとしたら、表具屋や建具屋さんなどと懇意にしておいた方がいいです。 日本画の教室で絵は学ぶことはできても、屏風や襖の作り方は、職人さん任せで実際の絵の先生らは何も知らなかったりします。 たとえばお近くに、お寺や神社などの修理を依頼されることのあるような建具屋さん、表具屋さんがあればかなりラッキーです。 絵は独学でも十分学べますので、職人さんと仲良くしておくといろいろと職人だからこそわかることなど教えてもらえるかもしれません。また、表具屋などは、職人さん自体が絵の素養があり、自分で襖の絵を描いていたりもすると思います。