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19世紀後半から20世紀前半にかけての西ヨーロッパ
こんにちは。 生活・暮らしや思想や政治に建築、なんでもいいので当時のことが知りたいです。 どなたかこの時代のこんなところが好き、嫌いなどの豆知識や、当時の貴族の暮らし、本当になんでもいいので、面白いなとあなた様が思うところをお教えください。 また、インターネット上でこのあたりのことが知ることができるおすすめのウェブサイトなどご存知でしたらそちらもお願いします。 おおまかな質問で申し訳ありません。ですが、本当にどんなことでも知りたいです。
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Rururu333さん こんばんは。 No.1の回答を補足します。 芸術の分野では、新古典主義という美しいビーナスを描くなどというフランスのサロンの伝統に対し、モネ・ルノワール・ゴッホ・ピサロ・シスレーなどの印象派といわれる人が台頭した。彼らはアトリエという家の中で絵を描かず、屋外で絵を描いた。 なぜ、そのようなことが可能になったかというと、現在のようなチューブ式の絵の具が開発されたからです。 印象派は、その後フォビズムというマチスに代表される、色彩を重視する、けばけばしい絵画を経て、ピカソに代表されるキュビズムという、色々な視点から絵を構成する絵画となった。印象派にあえて入れませんでしたが、多視点で絵画を構成するというのはセザンヌの独創です。 同時代のフランスで忘れてはならないのは、ガレ。彼は、飛びきり優秀な、ガラス職人であっただけでなく鉱物学者であり植物学者でもあった。一時期は象徴主義という、ガラス細工にボードレールの詩などを書き入れ、ガラスの模様に寓意を込めました。そしてガラスを芸術という一点物の作品でなく工場で大量生産する経営者としての手腕も発揮しました。 これらに多大な影響を与えたのが、私達の国の日本文化。当事の日本の浮世絵は、これらの芸術家に多大な影響を与え、着物や団扇など、ジャポニズムとして、モネやルノワールやゴッホの絵画に描きこまれています。 ちなみに音楽では、ドビュシーの「海」という作品の楽譜の表紙は、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」が描かれてます。 当事の明治の日本は、近代国家として西洋に追いつくため、万国博覧会に日本の伝統工芸を多数出品し海外から高い評価を受けました。しかし、これらの作品を造ったのは、例えばそれまで刀のつばの金工細工をしていた職人が、廃刀令で刀が造れなくなり、生活できなくなって転職し、その技術を金工の超絶技巧の職人技として壷などの輸出品を造り、外貨を稼ぐため国の支援の下行われたそうです。 芸術分野だけでもこんなに長文になったので、後は簡単にまとめますが、この時代において哲学という存在感がなくなり、科学万能主義という世の中になったと思われます。その一番インパクトを与えたのはダーウィンの進化論。西洋の神が科学の思想に飲み込まれてしまった。例えば高校の生物学で習ったか分かりませんが、「個体発生は系統発生を繰り返す」と唱えた、ドイツのヘッケルは科学の立場で「宇宙の謎」や「生命の不可思議」という本の中で神を否定して、キリスト教を攻撃してます。 後、もう一点付け加えると、この時代に恩恵を受けた市民はブルジョワジーという富裕層で、先の絵画のルノワールに戻りますが、そのころの富裕層の暮らしをステータスのピアノを弾く少女として描かれています。 それに対し労働者であるプロレタリアートという人達は、低賃金、長時間労働が女性や子供も含め行われ、現在のブラック企業ではありませんが、一日18時間労働させられたそうです。お金に困った女性は生活のため娼婦の道を選択せざるを得なかった その現状に対し、マルクスは共産党宣言をして、「全国のプロレタリアートよ立ち上がれ」としました。 私の回答から興味があることがあれば、ご自身で調べて、掘り下げてください。
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- ithi
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Rururu333 さん、こんばんは。 貴族の生活については下記のURLを参照ください。アニメ・マンガですが、考証はかなり詳細だと思います。 エマ http://www.emma-victorian.com/ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9E_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)
お礼
その作品の名前は聞いたことがあります。 これを機に見てみようと思いますね。ありがとうございました。
- trytobe
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1850年から1949年まで、となると、あまりにも変化が大きいので、区切りになりそうな出来事だけ書きます。正直、1910年ごろまでの牧歌的な雰囲気のほうが、そのあとの自動車・航空機などによる悲惨な戦争の歴史より、美しく見えることでしょう。 1851年、ロンドン万博、世界で最初の国際博覧会 1855年、パリ万博(第一回)、1852年に皇帝となったナポレオン3世の統治下で開催、イギリスの水晶宮に対抗した立派な産業宮で開催、イギリスとの古くからの仲の悪さが見える 1867年、パリ万博(第二回)、日本からの出品あり、浮世絵などジャポニズムがフランス中心に絵画界に影響を与える(ゴッホなど) 1870年ー1871年、普仏戦争、現ドイツのプロイセン王国とフランスの戦争、フランス第二帝政がおわり第三共和政へ 1878年、パリ万博(第三回)、大国としてドイツのみ招待されず 1889年、パリ万博(第四回) 1898年、ルノー社(フランス)設立、ドイツのダイムラーベンツも1890年ごろから製造、モータースポーツに参戦 1900年、パリ万博(第五回) 1903年、世界初の飛行機成功、その後、「翼よ、あれがパリの灯だ」の大西洋横断飛行もある一方、第一次世界大戦から航空機での空爆という「一般市民が巻き込まれる戦争」になる。 1914年-1918年、第一次世界大戦、ドイツがフランス側に攻め込むも、押し戻され、背面の支えであったロシア側からの侵攻がはじまると、すぐに崩壊、ドイツは飢えとハイパーインフレの世界へ 1917年、ロシア革命、共産主義国の成立、ドイツとの戦いに勝ったことも帝政ロシアからの革命に勢い 1927年、リンドバーグ、ニューヨークからパリまでの無着陸大西洋横断飛行に成功、しかし政治的緊張でヨーロッパ側としては受け入れに苦慮 1929年、ウォール街大暴落、その後、1931年5月、オーストリアの銀行クレディット=アンシュタルトが破産、ドイツにも影響がおよび、世界大恐慌として連鎖をおよぼす 1939年ー1945年、第二次世界大戦、ドイツの東西分断占領へ
お礼
ご回答ありがとうございました! わかりやすく年表形式で教えて頂けて嬉しいです。想像していたよりも、飛行機の誕生が早くて驚きました。 20世紀以前のヨーロッパのことはほとんど中学の日本史では習わないので、とても興味深かったです。
お礼
芸術面ではゴッホが日本文化に影響されていたのはあまりにも有名で知っていましたが、ほかの画家さんたちにも受け入れられていたとは知らず、驚きです。音楽にも組み込まれていたとは、まったく存じませんでした。 科学万能論というのは、いまだわたしたちの思想の根本にあるような気もします。当時から哲学は大衆の支持を失ってしまったのですね。残念です。昔の人たちの思想を理解しようと哲学書にも手を出してみましたが、恥ずかしながらまったく理解できない苦い思い出があります。哲学書って、だいたいが先人たちの哲学に対する反論だったりして、最初から理解していないと読めないつくりになっているのですよね……。 一日十八時間労働なんて想像もつきません。基本的な人権が守られるようになったのは、本当にここ最近のことなんですね。 すべてとても興味深いお話でした。いろいろなキーワードを頂けたので、ぜひ調べてみようと思います。 重ね重ね、ご回答ありがとうございました!