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【もしも】あの海戦に日本が勝っていたら?
第二次世界大戦のさなか 1942年に生起したミッドウェー海戦。 日本とアメリカの戦争の流れを変えた とも言える戦いで 仮に日本が勝っていたら、その後の戦争の 推移はどうなっていたのでしょうか?
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「勝ち」の内容によるでしょうね。日本の空母が全部生き残って米軍の空母が全滅するシナリオを想定している人もいるようですが、そんなのは一般的に起こる可能性は非常に低く、それは予想ではなく「願望」といったほうが相応しいです。 すべての空母戦のデータから考えると、空母戦の基本は「相討ち」です。だいたい双方同じ程度の損害が出るんですね。ミッドウェー海戦でいうと、空母の数は日本4に対して米軍3と数の上では日本が上回っていますが、米軍の空母は大型で艦載機が多く、蒼龍、飛龍は50機ちょいしか積めなかったので双方の艦載機総数はおよそ500機でほぼ互角なんです。米軍にはこれに加えてミッドウェー島の飛行場もありましたから、空母に換算すると0.5隻分の戦力となります。むしろミッドウェー島の価値は戦力というより偵察機基地としての存在ですよね。日本がミッドウェー島を目指すことはわかっていたわけですから、米軍はミッドウェー島をエサに罠をしかけられるわけです。というか、実際にそういう作戦に出て成功したわけです。 もし米軍3隻を全滅させようとするならば、日本側も3~4隻の損害は覚悟しないといけません。仮にそうなったとしたら、どのみち日本側の戦力もほぼ全滅に近い状態になるわけですから、史実とあまり差はありません。せいぜいガダルカナルへの反撃が1年伸びるかどうかといったところでしょう。 日本側の損害が1~2隻となると、米軍の損害も1~2隻となり、これは米軍側の損害はほぼ史実通りで日本側の損害が史実より軽微ということになります。この辺が穏当な予想でしょう。また、これによりミッドウェー島は攻略されたとします。 ミッドウェー島とハワイとの距離は約2300kmで、これは日本軍が持つ最も航続距離の長い爆撃機である一式陸攻でも爆弾を積んで往復はできない距離です。ま、仮にできたとしてもいかな零戦の護衛があってもワンショットライターの一式陸攻がガダルカナルよりずっと数が多い戦闘機と対空砲が待ち構えるハワイなんかに行ったらガダルカナルどころじゃない大損害で終わるのが関の山でしょう。ちなみにミッドウェー島と東京の距離が約4000kmだそうですから、おおよそハワイと東京との間の1/3の辺りにミッドウェー島がある、ということになります。だから我々は得てしてミッドウェー島を攻略したらハワイに匕首を突きつけたような気分になりがちですが、実はまだ全然先なんです。 一方、米軍はハワイからB17がミッドウェー島への行動半径内です。実は米軍は当初からもしミッドウェー島が攻略されたらB17による高高度爆撃と潜水艦による攻撃でミッドウェーへ嫌がらせをする予定でした。当時の日本軍にはB17の高高度爆撃に対する有効な対抗手段がありませんでしたから、仮にたいした損害をB17がミッドウェー島に与えられなくても、日本側にストレスを与えることは可能でした。またあの有名な真水が不足するミッドウェー島では、補給の船が危険に晒されることも有効だったでしょう。 日本の保有する補給船の供給量から考えると、ミッドウェー攻略時点でもう攻勢限界点は越えてしまっているのです。ミッドウェー攻略のために用意されたのが後にガダルカナルで玉砕するあの一木支隊ですが、一木支隊の戦力は過大評価してもせいぜい1個旅団程度の戦力で、しかも砲兵戦力を持ちません。実は当時の日本が太平洋戦線にいつでも投入できた予備兵力はこの一木支隊ぶんしかなかったのです。後にガダルカナルに投入した川口支隊や第二師団分の輸送船はあちこちからかき集めてきたもので、これらの輸送船が使い潰されたので日本の戦争経済が破綻したのはご存じのとおりです。 実は世間のイメージと違って当の陸軍がこの辺りは冷静で、初戦の大勝利に浮かれた海軍が「もー、こーなったらハワイ攻略を目指しちゃうから、陸軍さん、部隊を出してねえ」っていったら、陸軍からの返事が「そんな大軍を送れるほど船もないし、補給が維持できないじゃないか」ってツッコミだったんですね。 野球に例えれば、9回が終わったときに両チームの点差は10点以上ついていたわけですから、3回の表あたりに2ランホームランが出たところで試合の結果には影響しなかったでしょう。まあせいぜいが「先発ピッチャーをノックアウトした」って程度でしょうか。
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- Key_A
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日本の方が兵力がはるかに少ないのです。したがって大差ないと思います。 兵力分散しすぎだからね、日本は
お礼
兵力を集中して、決戦を起こして大勝利をすれば何かが変わった可能性もありますね。
- mm058114
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勝ち方の内容ですね。 アメリカ艦隊を撃破できた場合 ミッドウェイを攻略できた場合 によってちがうのでは? しかし、攻略、占領できても、その後の補給はできなかったのでは? それでもなく、日本は船舶が不足していたし、たった一方面に振り向けるには厳しかったでしょう。 第二のガ島と化していたのでは、ないでしょうか? アメリカ艦隊を撃破した場合、ハワイ攻略もあったでしょうが、 完全に攻勢終末点を越えているのには、変わりありません。 昭和18年には、アメリカ潜水艦は、魚雷の改良で、成果を飛躍的に向上するので、 ミッドウェイ、ハワイはやっぱり第2のガ島でしょう。 ハワイは、産業もあり、農作物も採れていましたが、アメリカ本土からの、 補給物資が多く、ハワイ単独ではなりたちませんでした。 やはり、占領軍と捕虜を賄う食料は、厳しいでしょう。 武器、弾薬は、それなりに鹵獲できたでしょうが… 第2のガ島となり、太平洋完全2面作戦となり保持は不可能だったでしょう。 ガ島と違い、近くに日本軍の拠点もなく、海空、絶望的でしょう。 アメリカから見れば、ハワイは絶対保持エリアに入っていたので、 全てをつぎ込んで、阻止に動いたでしょう。 もしかしたら、大西洋部隊の引き抜きもあったかもしれません。 日本から見れば、空母4隻を保持できて、ベテラン搭乗員を戦死せずに保持できたのが、 最大の成果になるでしょう。 ラバウルの空母陸揚げは、施設的受け入れで、あまり数は増やせませんでしたが、補充数が追いつき、 長引いたでしょう。 そこで、ベテランパイロットは、やっぱり消耗してしまうのでは? そして、昭和19年のアメリカの空母増備に数的に追い越され、負けてしまうのでは? アメリカは、太平洋2面作戦の能力を開発することができ、ヨーロッパ作戦、終戦はもう少し遅れたかもしれませんが、B29の本土攻撃は、もっと熾烈だったのでは?第3の原爆もあったのでは??
お礼
ありがとうございます。 第二次世界大戦の島嶼部をめぐる戦いがガ島から ミッドウェー、ハワイに移るということですね。 参考になります。 特にハワイで熾烈な戦いが行われた場合 反撃がガ島のそれとは比べ物にならないでしょうね・・・ たしかに いずれ第三の原発もありえますね。 ありがとうございます。
- whaihansei
- ベストアンサー率23% (227/983)
シニア男性です。 これまでの回答、 対して変わらない 3票 延びた 2票 大いに変わった 1票 です。 もし昭和17年のミッドウエーに勝っていたらということですね。 例えば、 日本 → 被害わずかで4隻健在 米国 → ヨークタウン、ホーネット、エンタープライズ 全て撃沈 とすると、日本は修理中の2隻加え、主力6隻健在になります。 米国太平洋艦隊主力空母はゼロ。 が昭和18年より米国空母は続々と就航します。 つまり、展開は約1年は伸びたといえましょうか。 しかしソ連の対日参戦、米国の原爆開発は変わらないと思われます ので、1945年夏の敗戦は、さほど変わらなかったのではないで しょうか。ここら辺は「たられば」の難しいところです。
お礼
ありがとうございます。 ミッドウェーに勝てば その後、1年ほど日本が太平洋で自由に戦いを行うことができますが どういう戦いをするのかですよね・・・ パナマ運河破壊とかかなり友好的な打撃を行わない限り 戦局はかわらないでしょうね。 おっしゃるとおり昭和18年以降は アメリカの大艦隊がでてくるのでそこからは展開は変わらず・・・ 悩ましいところです。
- ithi
- ベストアンサー率20% (1972/9601)
hhasegawa さん、こんばんは。 そうですね。敵艦隊特に空母ヨークタウン、ホーネット、エンタープライズを撃沈し、こちらの空母4隻が健在だとしても、アメリカの場合、大西洋から艦隊を回すことができます。ドイツは陸軍国であり、潜水艦作戦による通商破壊戦しかしてこないので、空母、戦艦など大型艦を太平洋戦線に投入することは比較的容易にできるでしょう。また、も日本としては後はミッドウェー島の占領などを行うことができますが、もうこのあたりで補給線が限界になると思いますし、モータリゼーションを駆使した工業力から、新しい鑑定など兵器を開発すると思います。だから、ここから攻守所を変えるということになると思います。大本営はまだ、この作戦の成功から調子に乗って早期講和などという言葉は出てこないでしょうから、一年ないし二年先に敗戦が伸びるだけだと思います。
お礼
ありがとうございます。 ミッドウェーに勝てば、アメリカ太平洋艦隊を戦争後、半年で撃滅できたことになり おっしゃるとおりそこからまだまだ勝てると思ってしまった可能性は高いですね。 しかしながら、海戦では勝てても 補給船がのびきってしまっているため 本格的な海戦ができない・・・ アッツ島か、ハワイか、ガダルカナルか もしくはパナマ運河 あたりに機動部隊が行くことになろうかと思いますが 散発的に空爆を加えて引き返すが繰り返されるでしょうね。 アメリカは痛手を負って本格的に艦隊を回してこない 相当準備が整ってから大艦隊を回してくる →それで マリアナ沖海戦以上の超大艦隊で一気に日本の機動部隊がやられる とかですかね 全体的な戦局は変わらない可能性が高いですね。
- あずき なな(@azuki-7)
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満州及び南太平洋を支配下に置いた 新しい日本「ジパング」が誕生していたでしょう
お礼
「ジパング」の誕生 いいですねー!!!! いつもありがとうございます。
お礼
提示いただきましてありがとうございます。 しかしながら 歴史のイフという発想と少し異なると思います。 どなたが個人がこう思っているとかそういうことではなく 歴史の一場面がもしもこうだったらどう変わったのだろうという 話です。 それは、負けた戦いにかったら? もありえますし、 勝った戦いに負けたら という発想もあり得ます。
- pigunosuke
- ベストアンサー率19% (1063/5529)
真珠湾攻撃で奇襲攻撃が成功したみたいですが (諸説ありますので詳しくは省略します) その結果どうなりました? それが答えでしょう
お礼
完全勝利になった場合、真珠湾奇襲後の発想が生まれた可能性は 高いですね。 いわゆる、驕りのような発想です。 辛勝であった場合、展開は異なっていたかもしれません。
- pringlez
- ベストアンサー率36% (598/1630)
「もしも」の内容によると思います。 もしも敵の戦力を適切に分析しそれに対応する適切な戦略を考えることが出来、さらに対応するのに十分な戦力を用意することが出来る余裕があったのならば、日本はアメリカを封じ込め、さらにヨーロッパまで行って加勢して三国同盟側が勝利していたと思います。 がそうではなく、他の条件はそのままで一つの海戦での勝敗に関しては重要では無いでしょう。そこでもし日本が勝っていたら、アメリカは次の作戦でより大きな戦力を投入しアメリカが勝利していたでしょう。 「戦争の流れを変えたとも言える」ように見えるのは、日本が優勢に進めていたのが劣勢に転じた出来事であるだけの話です。「戦争の流れを変えた」というよりアメリカが本気で日本に対抗し始めたといった程度の認識が適切であるように感じます。 アメリカの圧倒的な国力に対して日本が勝てる見込みは、最初から極めて低かったでしょう。日清・日露戦争での勝利や第一次世界大戦での勝利で、調子に乗って正しい思考が出来なくなったのが大きな原因だと思います。「国力など関係ない、精神力で勝つのだ」とか「日本は神の国だから負けない。まもなく神風が吹く」とか「1人が敵兵100人ずつ殺せば、100倍の相手にも勝てる」とか。
お礼
ありがとうございます。 たとえミッドウェーで勝てたとしても 次の戦いではアメリカは本気を出してくるということですね。 ひとつ気になるのは ミッドウェーで完勝した場合 アメリカが稼働する空母がなくなるわけですから その後の海戦も変わってきたでしょうね。 どういう戦いになるのか・・・ いずれにせよガタルカナルやハワイなどで 陸戦になれば、海兵隊にやられてしまっていたかと思われますが・・・
- mondaysaikensa
- ベストアンサー率10% (14/137)
結果的に日本が敗戦することに変わりはないと思います。 山本長官は、早期講和を望んでいましたが、もし、ミッドウェー作戦が成功し、さらに、ミッドウェー島を占領しようものなら、日本の軍令部は、さらに調子に乗ったことでしょう。 日本の敗戦日が少しだけ延びたかもしれません。
お礼
ミッドウェー島を占領しても戦略的拠点として どこまで活用できたかですよね 結局、ハワイを取らないことには無策になる ハワイを取ろうとして反撃にあう おそらく、陸戦になった場合、日本はアメリカ海兵隊の力を 読めていませんから一大反撃にあうなど が予想されますね。 調子に乗るとはそういうことかと思いました。
お礼
冷静な分析ありがとうございます。 確かに航空兵力を見ると日米の差はあまり変わってないですね そう考えると日本側が、大勝することは 奇跡に近い状況だったということですね。 確かにその後 ミッドウェー、ハワイを攻略し、保持するとなると 補給も伸び切っているし、陸軍の回せる戦力がなく 保持し続けられるかどうかということですね。