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砂嘴を海鼠の意味に使うのはなぜですか。
ナマコは「海鼠」とかきますが、「広辞苑」でナマコを引くと「砂嘴」「俵子」とも書くと出ています。 「俵子」は逆引きするとナマコと出ていますが、「砂嘴」を逆引きしてもナマコの意味が載っていません。 なぜ「砂嘴」がナマコの意味になるのか、教えてください。よろしくお願いいたします。
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#2です。 >手元の「広辞苑」は第三版ですが、再度「さし」→「しゃし」で引いてみましたが「(2)なまこ」は出てきませんでした。 : 私の引用は「広辞苑 第二版 第七刷(昭和48年)」です。 刊行年譜によれば、 1969年(昭和44年):『広辞苑』第二版発行 1976年(昭和51年):『広辞苑』第二版補訂版発行 1983年(昭和58年):『広辞苑』第三版発行 もし、第二版補訂版で、もしくは第三版でその項「しゃし」が廃項になっているのであれば、その「なまこ」の項中での「砂嘴」の文字も連動して削除されなければならないはずでしょうね。 地形の「砂嘴(サシ)」は砂州の中でも「嘴(くちばし)」状のその形状からですが、なまこの場合も砂をはき出すそのくちばし状の姿形からですが、「俵子」もその全体の形状からです。 「Tauarago. タワラゴ(俵子) またはNamaco. (生海鼠)日本で食用されるなまこ。⇒Co. (海鼠)」(「邦訳日葡辞書」岩波書店) 「【俵子】(1)たわらご (形が俵に似ることから)海鼠(なまこ)の別称。」(「新潮日本語漢字辞典」) ポルトガル人の辞書で「日本で食用される…」とあるのは、さりげない記述ですが、それだけに食用などアンビリーバブルな想念がこもっている気がします。
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- kine-ore
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「しゃし【砂嘴】(1)⇒さし(2)なまこ」の項で載っています。 その胎内に砂水を含むという意味から、また砂水を噴くことから、 「砂噀(サソン:噀は噴くの意)」とも記されます。 例) 「砂噀(なまこ)の群すみて浮き沈み匍いまわり…」(堀口大学「水の面に書きて」)
お礼
早々のご回答をありがとうございました。 解釈に添えて文例も挙げてくだり、よく理解できました。 因みに、手元の「広辞苑」は第三版ですが、再度「さし」→「しゃし」で引いてみましたが「(2)なまこ」は出てきませんでした。図書館は年始休みなので、いずれ調べてみたいと思います。 ありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。
お礼
追加のご丁寧なるご説明をありがとうございました。 「広辞苑」の件もありがとうございました。 海鼠を干して俵物として輸出していたこと、「なまこ」を状態により「キンコ」や「イリコ」など呼び名を使い分けていたことなどは、地域柄理解していたことですが、「砂嘴」のことは想像も及びませんでした。 本当に勉強は楽しませてくれます。ありがとうございました。 これからもよろしくお願いいたします。