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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:遠ざかっている宇宙は慣性系?)

宇宙の広がりと遠ざかる天体の慣性系について

このQ&Aのポイント
  • 宇宙の広がりについてよく理解できません。地球から遠ざかる天体も慣性系と言えるでしょうか?
  • 遠ざかる天体が地球から見ると加速しているように見えますが、そうではないはずです。
  • 遠ざかる天体が光速に近づいた時、地球からは観測できなくなると言われていますが、もし遠ざかる天体が静止系であるならば、いつかは地球に光が届く可能性があるのではないでしょうか?

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noname#212313
noname#212313
回答No.1

 まず慣性系(や加速度系)ということなんですが、空間が静的である場合にのみ使える概念です。静的というのは、伸び縮みしていない状態ということです。空間の膨張も考えるときには、慣性系という概念は使えません。  通常使っている速度も同じく静的な空間のみで使えます。相対性に注目して相対速度と言うこともありますが、同じです。空間が膨張しているときは、空間の膨張を別に扱う必要があります。  例えば、ゴムひもに1センチごとに目盛が刻んであるとします。ゴムひもに引っ張る力を加えないなら、ゴムひもは伸びずに同じ長さのままです。ゴムひも上にアリがいて、1秒間当たり目盛一つ分移動するなら、アリは秒速1センチということになります。それが普通にいう速度です。10秒後には目盛10個分進めます。  もしゴムひもに引っ張る力を加え、1秒ごとに1.1倍に伸ばすようにするとします。1センチが1秒後には1.1センチになるわけです。アリが同じように移動したとしても、1秒後には次の目盛には1ミリ足らず、たどり着けません。目盛1個分なら1秒と少しあればたどり着けます。  しかし目盛10個分だと、11センチ先になってしまっています。よく考えると、アリは目盛10個分先には永遠に到達できないことが分かります。アリが移動できる速さで遠ざかってしまうからですね。もちろん、目盛10個分より先もアリはたどり着けません。  視点を変えて、最初にアリから目盛10個分離れた位置から見ているとすると、アリはこちらに向かっては来ますが、永久にこちらまでたどり着かないということになります。アリが光だとすると、最初に10個分離れていた所から発した光は、永久にこちらに届かないということになります。光が進む速さと、光の進むべき経路がどんどん長くなることが相殺されてしまうという状況です。  アリが移動するのは普通に言っている速度なのですが、目盛が遠ざかるというのはアリと同じような速度とはいえません。目盛1個分は最初は1センチ、次の1秒で1.1センチ、さらに次の1秒で1.21センチ、その次の1秒で1.331センチと加速度的に遠ざかります。  もちろん、1本のゴムひもの両端を両手で持って、ぐぐーっと引き伸ばせば、そのゴムひも上にいるアリは加速度を感じるでしょう。しかし、ゴムひもだけが宇宙だとすると事情が異なってきます。そのことを、輪ゴムで考えるとしてみます。  輪ゴムを真円に保ち、その円の中心が動かないようにしつつ、輪ゴムを円を保ったまま毎秒1.1倍に大きくするとします。輪ゴムは引き伸ばされますが、加速度は半径方向にのみ生じます。もし輪ゴムが1次元の世界であれば、半径方向というのは世界の外でしかなく、半径方向への加速度は観測できません(感じられない、ということ)。ちょっと考えにくいのですが、無限の長さの直線で同じようなことが起こると、どこが中心とも定められないためにやはり加速度は生じません(半径が無限大の円が直線と考えると分かりやすいかもしれない)。  それが空間3次元的に起こっているのが、この宇宙だということになります。

osaroo
質問者

お礼

非常に分かりやすい説明ありがとうございます!

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