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「させる」と「される」の違いとは?
- 「させる」と「される」の違いについて教えてください。
- 「消滅させる」という表現の意味とは何でしょうか?
- 「完全に消滅させる」とはどういうことなのでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
漢語の難しい一面に行き当たった感じですね。「消滅する」は、「消滅」という漢字熟語にサ変動詞「する」がついた動詞です。こうした漢字熟語から来たサ変動詞は「自動詞」「他動詞」の両面を持っていることが多いので時々困らされます。「消滅する」を「広辞苑」でも「大辞林」でも、「消えてなくなること」また「消してなくすること」と並べてさりげなく書いています。 「消えてなくなること」は明らかに自動詞であり、「消してなくすること」は他動詞ですね。ところがこの文では「消滅させる」と自動詞の使役形として使い、他動詞と同じ意味で使っています。これは別に間違いではありません。ただ「注意すべきことは、「消滅さ+せる」の形になっていることです。「させる」が使役の助動詞ではなく「せる」が使役の助動詞なのです。「せる・させる」の場合「せる」は五段動詞につき、「させる」は「上、下一段・カ変」に付くのですが、サ変には「せる」が付くのです。(受け身の場合も同じく「れる」は五段とサ変につきます。) 「消滅する」で「消す」の意味があるにもかかわらず、「消滅させる」を使ったのは意味をはっきりさせたかったからでしょう。はっきり言えば「殺す」ことです。「消滅される」なら「殺される」ことです。 >‘標的’が消えるのにどうして「消滅される」じゃなくて「消滅させる」という表現を使ったんでしょうか。 上の「消える」を「死ぬ」の意味に、「消滅される」を「殺される」、「消滅させる」を「殺す」と置き換えれば意味がはっきりするでしょう。
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- fxq11011
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文法から離れた、私だけの感覚です。 「さ」≒する、する、は自身が・・・、に対し「さ」は作用の「さ」、つまり他に向かって影響を及ぼす。 さ、せる=せる、は使役、他をして行わしむ。 さ、れる=れる、受け身、他から作用を受ける。
お礼
ご回答ありがとうございます。私の日本語がまだ未熟なせいか説明がちょっと難しいですね。でも本当にありがとうございます。
- fxq11011
- ベストアンサー率11% (379/3170)
れる、られる=助動詞、前後の状況により、自発、可能、受け身、のいずれの意味にもなりえます せる、させる=助動詞、使役 消滅させる=消滅に対する、こちらの意思が強く表現される 消滅される=単なる受け身
お礼
ご回答ありがとうございます。
- Ganymede
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日本語の「助詞」について、勉強なさってみてください。まあ偉そうに申している私も素人ですが。 例文の「その標的は、完全に消滅させる」の「は」は、文法用語で言うと「主題提示の『は』」です。主語は「標的」ではなく、省略されています。その誰かが、標的を消滅させるわけです。標的は、消滅させられるほうです。 「主題提示の『は』」の有名な例文として、「象は鼻が長い」が挙げられます。この文のテーマ(主題)は象です。主題は後出しせず、なるべく文頭で提示します。次に、主題に関して説明を加えます。それが「鼻が長い」です。結局、「象は鼻が長い」という文の述語は「長い」、その述語に対する主語は「鼻が」です。「象は」は主語ではありません。 英語の場合、他動詞は前置詞なしで目的語を取ります。自動詞は前置詞とセットになって、その後に「前置詞の目的語」が来ます。 しかし、日本語の助詞はそのようには行きません。「は」が付いているからと言って主語とは限らず、例文の「標的は」は目的語でした。その辺(あた)りの文法については、下記のサイトなどの解説をご覧ください。 東京大学日本語教育センター|日本語学習情報|日本語学習入門|助詞「は」と〈情報構造〉 http://www.nkc.u-tokyo.ac.jp/study_info/study_info01_04_j.html また、以前のご質問の「陸路を帰る」の「帰る」は自動詞です。この「を」の用法は、「移動の意を表す動詞に応じて、動作の経由する場所を示す。…を通って」と説明されます。 「を」の代表的な用法は「動作の対象を表す」ことであり、その場合は他動詞と共に用いられます。しかし、「陸路を帰る」の「を」は用法が異なっており、他動詞ではなく自動詞の「帰る」や「行く」などを導くのです。 森鴎外 『栗山大膳』 - 青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/681_22936.html 〔引用開始〕 重昌は水路を和泉國境(いづみのくにざかひ)へ出て、そこから更に乘船し、利安は陸路を播磨の室(むろ)まで行つて、そこから乘船して中津川へ歸つた。 〔引用終り〕
お礼
ご回答ありがとうございます。なるほど。「は」が付いているからと言ってかならずしも主語になるのではないんですね。
- kamobedanjoh
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NO.3 です。 「させられる」は、自分の意志と無関係に、何らかの行為を強制されることです。
お礼
ご返答ありがとうございます。大事にノートさせていただきます。
- SPS700
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#2です。補足です。 >>「その標的【を】、完全に消滅させる」じゃなくてどうして「その標的【は】、完全に消滅させる」ですか。 この場合標的が主題になっているからです。主題は副助詞の「は」で表し、主格の格助詞「が」、および目的格の格助詞「を」と共存する時は「が」や「を」は消去されます。 そのため「あの人が山田さんです」の主語を主題にすると「あの人は山田さんです」になり、「あの本を読みます」の目的語を主題にすると「あの本は読みます」になります。 同じように「その標的を、完全に消滅させる」の目的語を主題にすると「その標的は、完全に消滅させる」になります。
お礼
ご返答ありがとうございます。助動詞において勉強になりました。
- kamobedanjoh
- ベストアンサー率27% (1021/3686)
電灯を「点ける」とか「消す」とか、日常会話でもよく使います。 厳密に考えれば、スイッチ操作で電流をON/OFFさせて器具の動作を制御しているのですから、「灯させる」「消させる」事になります。 この場合の「させる」は、人の意志と動作の結果が他人や事物を制御する場合に、その対象の意志に無関係に作用させようとする時の用法です。 「される」は、自己の意志の如何に関わらず、他から何らかの作用を受ける受動形です。
お礼
「させる」と「される」の定義が凄くわかりやすくて勉強になりました。もしよかったら「させられる」の定義もお願いできませんか。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
甲が乙を「消滅させる」は、甲が動作者(=消滅を起させる人/物)で、乙が被動作者(=消滅される人/物)です。 したがって「その標的は、完全に消滅させる」は「私(動作者)は、その標的(被動作者)を、完全に消滅させる」です。 「消滅させる」は――‘標的’がだれかを‘消滅’するためにほかの誰かに指示する。ではないでしょうか。 と言うご質問は、被動作者である標的を、動作者と間違えています。
お礼
ご回答ありがとうございます。「させる」を使う理由は理解できましたが、「その標的【を】、完全に消滅させる」じゃなくてどうして「その標的【は】、完全に消滅させる」ですか。前者のほうが個人的にはもっと自然だと思います。SPS700さんの例文「甲が乙【を】消滅させる」見たいに…あつかましいお願いですがその部分も教えてくれませんか。よろしくお願いします。
- -ruin-
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まず、受動形にするならば「される」ではなく「させられる」です。 この場合の「させる」は単に能動という意味ではなく、意思を表す意味が含まれます。 つまり、話者の「標的を消滅させたい」「自らの手で消し去りたい」という意思を表すためにその表現を用いているのだと思われます。 「消滅させられる」の場合話者以外の誰かによって消滅すると取るのが一般的です。 (皮肉的な意味として上記と同じ意味で用いる場合もある)
お礼
ご回答ありがとうございます。
お礼
私自らが何をわからないのかを説明しにくかった一番気になる部分を教えてくれて本当にありがとうございます。 「消滅」を辞書で探して見ると品詞が「名詞」「ス自・他動詞」になっていました。もしかしてこの「ス自・他動詞」の意味が「~する」にした時、自動詞もしくは他動詞になるっていうことですね。