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有機化合物と無機化合物の結合
化学初心者です。有機化合物の結合なのですが、あるテキストには,一般的には、共有結合である、と書いてありました。「一般的には、」ということは、有機化合物には、共有結合以外もある、ということだと思うのですが、他にどのような結合があるのでしょうか?また、無機化合物はイオン結合とだけしか書いてないテキストとイオン結合と共有結合と書いてあるテキストがありました。どちらが正しいのでしょうか?
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基本的な考え方として、 有機化合物=主に共有結合 無機化合物=主にイオン結合 でいいと思います。 例外はいくらでもあります。ヘモグロビンやメチル水銀などは金属を含んでいますので、 共有結合だけではありません。弱い結合として水素結合を分子内に含むものも多いです。 無機物でもH2SO4、NH3などの金属を含まない物は主に共有結合のみでできています。 そもそもが、共有結合とイオン結合の境界線もあいまいなのです。 H-H の結合は共有結合ですが、H-Cl ではClの電気陰性度が大きく、 Hが正にClが負に帯電します。ですから、かなりつよくイオン結合性を持ちます。 >また、無機化合物はイオン結合とだけしか書いてないテキストとイオン結合と共有結合と >書いてあるテキストがありました イオン結合のみと断定すると間違いですが、「主に」の意味ならばどちらも正しいですし、 化学において重要なことではありません。
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- trytobe
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正直な話、化学の世界をどんどん学んでいくと、有機化合物と無機化合物の境界線がなにか、ってのは決めないほうが楽なくらいに複雑に絡まってきます。 簡単な定義にしたいけれども、それでは例外が多すぎて困る。では例外も全部定義に列挙しようか、というと初学者にとって全く見当がつかないような話が出てきて、化学を学ぶ気がなくなる、という悪循環に。 そこで、テキストの読者層を考えて、無機化合物には塩化ナトリウム(食塩)みたいに水に溶かせばイオンに別れるのもあれば、砂としてそこらじゅうにある酸化ケイ素(水晶など)みたいに水にとけないで酸素とケイ素が結晶の中で秩序正しく並んでいるものもある、と書くのです。 ただ、同じテキストではなく、別のテキストだと、こんな説明の仕方とはつゆしらず、わかりやすいなら有機化合物にはイオン結合がない、って言い切っておいて、後で例外を教えたほうがいいかな(水に溶かすと電離する有機酸やフェノール類やイオンと錯体を作るものやクラウンエーテルや・・・)というテキストを書く人が、読者にあわせてどこまで簡略化したらいいのかな、という悩みが定義の文章にも表れてくるのです。 以上、そういう意図があるため、どちらが正解とは言い切らないのが、本当に深くまで理解した人間の世界です。
お礼
なるほど。なかなか奥が深いですね。ありがとうございました。参考になりました。
お礼
そうですか。境界があいまいなんですね。よくわかりました。ありがとうございました。